リモートワークは英語で何と言う?在宅勤務・テレワークとの違いや関連表現を解説

「リモートワーク」は、英語でも「remote work」と言うのか疑問に思ったことはありませんか?
また、「在宅勤務」や「テレワーク」といった似た表現がありますが、英語表現の使い分けについて悩む方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、リモートワークの英語表現をテーマに次のポイントを詳しく解説します。
- リモートワーク・在宅勤務・テレワークの違い
- リモートワークの英語表現
- テレワークの英語表現
- 在宅勤務の英語表現
- リモートワークに関連する英語表現3選
この記事を読んで、それぞれの英語表現を正しく使い分けられるようになりましょう。
リモートワーク・在宅勤務・テレワークの違い
英語の解説に入る前に、リモートワークと似た表現の意味の違いを確認しておきましょう。
リモートワークと似た表現に「在宅勤務」と「テレワーク」があります。
3つとも、オフィス以外の場所で働くという点で共通していますが、細かい部分でニュアンスの違いがあります。
リモートワークは、英語の「remote(遠隔の)」と「work(労働)」が組み合わさった言葉で、オフィスから離れて働く勤務形態のことを指します。
働く場所に制限はなく、自宅・カフェ・レンタルオフィスなど、会社とは別の場所で仕事をすることが可能です。
一方で在宅勤務とは、「在宅」という言葉の意味どおり、出社せずに自宅から仕事をする働き方のことを指します。
テレワークは、「tele(遠距離通信の)」と「work」が組み合わさった言葉で、「ICT(情報通信技術)」を活用した柔軟な働き方のことです。
ICTの代表例としては、インターネットや電子メール、電話が挙げられます。
日本語のテレワークとリモートワークは同じ意味で使われることがほとんどです。
細かな違いをしいて挙げるなら、テレワークには明確な定義があり、政府や自治体などフォーマルな文脈で使われる傾向にあります。
一方で、リモートワークは日常的な場面で広く使われることが多いです。
ただし、こうした違いはあくまで日本語における使い分けであり、英語となると事情が少し異なります。
英語と日本語では同じような意味をもつ単語でも、ニュアンスが微妙に違うということがよくあります。
次項からそれぞれの英語表現を確認しながら、英語におけるニュアンスの違いも見ていきましょう。
リモートワークの英語表現「remote work」
日本語の中には多くの和製英語が含まれており、カタカナ表記だからといって英語圏の人に必ず通じるとは限らないため、注意が必要です。
その点「リモートワーク」はというと、和製英語ではないため英語でもそのまま「remote work」で通じます。
英語では、オフィスの近くに住む必要がなく、世界中のどこからでも働ける自由な働き方というニュアンスがあります。
例文:
With the introduction of remote work, the company reduced employee turnover.
(リモートワークの導入により、その会社は従業員の離職率を低下させました。)
I’m seeking remote work opportunities in the IT field.
(IT分野でのリモートワーク求人を探しています。)
リモートワークを動詞的に使いたい場合は、「work」を動詞として扱い、副詞の「remotely」をつけて「work remotely」と表現します。
例文:
I have worked remotely for the past two years because of company policy.
(会社の方針により、過去2年間リモートワークをしています。)
My manager is working remotely today.
(上司は今日はリモートワークをしています。)
リモートワークで働く人のことは「remote worker(リモートワーカー)」と呼ばれます。
We need to discuss how to supervise remote workers.
(リモートワーカーを管理する方法について話し合う必要があります。)
テレワークの英語表現「telework(ing)」
テレワークの英語表現も、リモートワークと同じようにそのまま「telework」と表現します。
しかし、日本語と英語では微妙にニュアンスが異なります。
英語で「telework」と言う場合、主な就業場所はオフィスであり、基本的には会社の近くに住みながら、必要に応じてオフィス以外の場所で働くスタイルを指すことが多いです。
英語の使い方については、「telework」は基本的に動詞として使われることの多い表現です。
名詞として使われることもありますが、その場合は「telework」だけでなく「teleworking」という形も使われます。
例文:
She teleworks three days a week.
(彼女は週3日テレワークしています。)
Teleworking is becoming a more accepted option in the workplace
(テレワークは職場でより受け入れられる選択肢となりつつあります。)
「teleworking」の同義語である「telecommuting(テレコミューティング)」の意味も併せて確認しておきましょう。
「遠距離の」を意味する「tele」と「通勤」を意味する「commute」が組み合わさった言葉で、テレワークと同じような意味をもちます。
違いをしいて挙げるならば、「telecommuting」は物理的な場所への通勤が不要になる点に焦点を当てた表現であり、通勤移動の削減を強調する文脈で使われる傾向があります。
テレワークとテレコミューティングという用語はともに1970年代に生まれた言葉で、リモートワークよりも歴史のある表現です。
Many companies are encouraging telecommuting as a way of reducing the morning rush hour.
(多くの企業が朝の通勤ラッシュを軽減する手段としてテレコミューティングを推進しています。)
在宅勤務の英語表現「work from home (WFH)」
「work from home」は「在宅勤務」を表す英語で、新型コロナウィルスによるパンデミックの影響で広く使われるようになった表現です。
SNSやスケジュール管理表では、頭文字を取って「WFH」と略されることもあります。
例文:
Our team is allowed to work from home.
(我々のチームは在宅勤務が認められています。)
I WFH on Thursdays and Fridays through December.
(12月まで木曜日と金曜日は在宅勤務をしています。)
リモートワークに関連する英語表現3選
ここからはリモートワークと関わりの深い関連用語の英語表現を厳選して3つご紹介します。
1. fully remote / 100% remote(フルリモート)
一度も出社しないリモートワークのことを日本語では「フルリモート」と呼びますが、英語では「fully remote」や「100 % remote」で表現します。
例文:
Have you ever applied for a fully remote job?
(完全リモート勤務の求人に応募したことはありますか?)
100% remote work is not allowed at our company.
(当社ではフルリモートワークは認められていません。)
2. hybrid work(ing)(ハイブリット勤務)
「hybrid work」は、出社とリモートワークを自由に組み合わせることができる柔軟な勤務形態のことです。
日本語でも「ハイブリットワーク」とカタカナのまま呼ばれるほど浸透してきています。
My company has adopted hybrid working to allow flexibility.
(私の会社は柔軟性をもたせるためにハイブリッド勤務を採用しています。)
3. digital nomad(デジタルノマド、ノマドワーカー)
特定の場所にとらわれずに転々と移動しながら仕事をする人のことを「ノマドワーカー」と言いますが、英語では「digital nomad」と言います。
「nomad」は「遊牧民」を指す言葉で、一定の場所に留まらないニュアンスを表しています。
ノマドワーカーをそのまま英語にした「nomad worker」や「nomadic worker」でも理解してもらえるかもしれませんが、英語圏での一般的な表現は「digital nomad」です。
He works as a digital nomad, traveling around the world.
(彼はデジタルノマドとして働きながら世界中を旅しています。)
まとめ
最後に、「リモートワーク」「テレワーク」「在宅勤務」の違いや英語のニュアンスの違いなど、この記事で解説した内容を簡単な表にまとめました。
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リモートワーク |
テレワーク |
在宅勤務 |
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|
日本語の意味 |
オフィスから離れた場所で働く |
ICTを利用し場所にとらわれずに働く |
自宅から仕事をすること |
|
英語表現 |
remote work |
telework(ing) |
work from home (WFH) |
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英語のニュアンス |
居住場所に関係なくどこからでも働ける |
出勤がメインで通常は会社近くに居住 |
(日本語と同じ) |
それぞれの表現は互換性があり言い換えることも可能ですが、文脈によっては細かなニュアンスの違いが生じることがあります。
この記事で解説したポイントを参考に、リモートワークに関する英語表現を場面に応じて使い分けてみましょう。
















