【people・person・human の違い】「人」を表す英語、正しく使い分けられていますか?

「人」を英語にするとき「person」にすべきか、「people」か「persons」なのかと迷ったことはありませんか?
ネイティブは自然とこれら人にまつわる英単語を使いこなしていますが、英語学習をしている私たちからすると、いつも迷ってしまう悩みのタネですよね…。
そこでこの記事では、「人」にまつわる英単語の違いと使い方を徹底的に解説します!
AI が普及した現代だからこそ注目が高まっている「human」の使用例まで幅広くご紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
「person」の基本的な意味と使い方について
1. person(個性のある個人)
「person」のイメージは「輪郭のはっきりした、一人の個人」です。
性別や年齢に関係なく、特定の人間が「一人」そこに存在するというニュアンスを持ちます。
語源はラテン語の「persona(仮面)」にさかのぼります。
古代ローマやギリシャでは、舞台俳優が仮面をつけて役を演じていたことから転じて、「役割を担う一人の個人」という意味が生まれました。
つまり「person」には、単なる人間の存在というだけでなく「社会的な役割を持った個人」というニュアンスも込められているのです。
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a human being as an individual 引用元:オックスフォード大学出版局.「オックスフォード現代英英辞典 第8版」. 旺文社, 2010. |
「a person(一人の人)」のように不定冠詞とセットで使われることが多く「個性を持った特定の一人」を指す場面でよく登場します。
ちなみに「個性・人格・性格」は英語で「personality」と言います。
例文:
She’s the kind of person who always keeps her promises.
(彼女は常に約束を守るタイプの人です。)
A person approached me and asked for directions.
(一人の人が私に近づいてきて道を尋ねました。)
I’m not really a morning person.
(私はあまり朝型の人間ではありません。)
2.「person」の複数形に注意!
実は「person」の複数形には「persons」と「people」の2種類が挙げられます。
ただし、この2つは使う場面が大きく異なるので注意が必要です。
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persons |
人々:法律や公的文書で使われるフォーマルな表現(古くさいイメージ) |
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people |
人々:日常会話で使われる一般的な表現 |
「people」に近い「人々」のような意味合いで「persons」 を用いる方法は、古くて堅苦しい表現であり、主に法律や法執行の文脈、もしくは限られた英語表現の中でしか使われていません。
「persons」が使われている例文
例文:
The police are searching for two missing persons.
(警察は2名の行方不明者を捜索しています。)
Maximum occupancy: 20 persons
(最大収容人数:20名)
3. 「a people person」ってどういう意味?
「a people person」は「社交的な人・人付き合いが得意な人」を表すイディオムです。
人々(people)が好きな人(person)を表し、人と話すのが得意で、だれでも仲良くなれるタイプの人を指します。
日常会話だけでなくビジネスシーンでも人を褒める言葉として使えるので、ぜひ覚えておきましょう!
社交的はほかにも「social」や「sociable」で表すことができます。
例文:
She’s a real people person, so sales suits her perfectly.
(彼女は本当に人付き合いが得意なので、営業職がぴったりです。)
I’m not much of a people person, so I prefer working alone.
(私はあまり社交的なタイプではないので、一人で仕事をするほうが好きです。)
He’s a real people person.
(彼は本当に社交的な方です。)
「people」の基本的な意味と使い方について
1. people(人々・複数の人間)
「people」のイメージは「まとまった複数の人間たち」です。
日常会話での「person」の複数形として機能し、2人以上を指す際に使います。
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persons in general or everyone (一般の人々またはすべての人) |
単純な人数の表現だけでなく「一般的な人々」という意味でも広く使われます。
例えば「最近、人々はSNSに多くの時間を費やす」というような一般論を述べたいときも「people」が活躍します。
また「Japanese people(日本人)」と特定の民族を表すこともできます。
例文:
There were so many people at the music festival.
(音楽のお祭りにはとてもたくさんの人がいました。)
People nowadays tend to work from home.
(最近の人々はテレワークをする傾向があります。)
The museum attracts people from all over the world.
(その美術館は世界中から人々を引き寄せています。)
2. the people(国民・庶民)
定冠詞「the」を付けて「the people」 とすると一般的な人々ではなく「国民・庶民」の意味に変化します。
「the」は特定を表す冠詞なので、特定の地域の住民にフォーカスしているイメージです。
ちなみに「the people」には「起訴をする人」の意味もあります。
例文:
Government of the people, by the people, for the people.
(人民の、人民による、人民のための政治。)
The government should listen to the voice of the people.
(政府は民衆の声に耳を傾けるべきです。)
「human」の基本的な意味と使い方について
1. human(人間・人類)
「human」 の意味は生物としての種(ヒト)です。
「person」が個性のある個人であるのに対し、「human」は動物でもロボットでもない「生物カテゴリーとしての人間」を指します。
一人の人間であれば「a human」と表し、複数の人間であれば「humans」と複数形にしましょう!
また「human」は「人間らしい」という形容詞の意味もあります。
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of or connected with people rather than animals, machines or gods |
関連して「human being(人間・ヒト)」や「humanity(人類・人間性)」 も重要表現なのであわせて覚えておきましょう!
例文:
Humans have the ability to use complex language.
(人間は複雑な言語を使う能力を持っています。)
Making mistakes is only human.
(間違いを犯すのは人間にとって仕方のないことです。)
Every human being deserves to be treated with respect.
(すべての人間は敬意をもって扱われるべきです。)
2. AI時代に注目!「human」の使われ方
人工知能(AI)や自動化が進む現代において「human」という英単語 はこれまで以上に重要な単語になっています。
「機械やAIではなく、人間だからこそできること」を強調したいときに多く使われるようになりました。
例文:
Human creativity cannot be replaced by AI.
(人間の創造性はAIに置き換えられることはありません。)
This job requires a human touch.
(この仕事には人間的な温かみが必要です。)
【決定版】ひと目でわかる比較表!
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単語 |
意味 |
視点 |
よく使う場面 |
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person |
一人の個人 |
個人に注目 |
特定の一人を指すとき、性格・役割について |
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people |
人々(複数) |
集団に注目 |
日常会話での一般的な人々、民族、国民 |
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human |
生物としての人間 |
種・本質に注目 |
種としての人類、動物やAIとの対比 |
おわりに
「people・person・human」は、いずれも日本語では「人」の一言に集約されてしまいますが、英語では「個人としての人」なのか「集まりとしての人々」なのか、「生物・種としての人間」なのかが分かれます。
今回ご紹介した違いを理解して、ぜひあなたの英語力をブラッシュアップしてください!
















