英語の長文が読めない理由と解決法:初心者でも今日からできる対策4選

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更新日:2025年6月6日 英文法

英語の長文が読めない理由と解決法:初心者でも今日からできる対策4選

英語の長文が読めない。

これは多くの英語学習者が抱える共通の悩みです。

「単語はわかるのに意味がつかめない」
「試験時間内に読み終わらない」
「集中力が続かない」

など、長文読解にはさまざまな壁があります。

しかし、読めない原因には共通の傾向があり、適切なトレーニングを実践すれば、誰でも少しずつ克服することができます。

この記事では、英語長文が読めない理由を整理し、それぞれに合った具体的な対策とトレーニング法をわかりやすく解説します。

英語の長文が読めない3つのケース

単語はわかるのに、長文になると意味がつかめない

非常に多くの人がつまずくのが、「単語の意味はわかるのに、文全体の内容が理解できない」というケースです。

文中に登場する単語は見覚えのあるものばかりなのに、読み進めても何が言いたいのかつかめない。

まるで単語がバラバラに並んでいるだけのように感じてしまい、理解が止まってしまう。

これは、以下の2つが主な原因と考えられます。

  • 文法の知識があいまい
  • 構文(文の構造)を正しくとらえられていない

英語では、語順が意味を決定します。

単語を「意味のかたまり(チャンク)」として捉え、文構造を理解する力がないと、正確な読解が難しくなります。

例文:
I was about to go out when the phone rang.
(電話が鳴ったとき、ちょうど出かけようとしていた。)

すべて中学で習う単語ですが、「be about to〜=まさに〜しようとしている」という構文を知らなければ、自然に意味をつかむのは難しいでしょう。

このように、語彙力だけでは対応しきれない「構文理解」が、長文読解のカギになります。

解決のヒント

  • 文構造(SVOC、関係詞、前置詞句など)を意識しながら読む
  • 構文解説付きの教材で、1文ずつ丁寧に精読する

長文を読むのに時間がかかる

「内容はなんとか理解できるけれど、1ページ読むのに10分以上かかる」
「問題を時間内に解き終わらない」

こういった悩みは、英語の処理スピード不足が原因です。

特に、日本語の語順に訳しながら読むクセがあると、読解スピードは大きく落ちてしまいます。 

たとえば次のようなプロセスを、無意識にやっていないでしょうか?

英文を見る → 単語を一語ずつ日本語に訳す → 英文全体の意味を推測する

このプロセスでは、「英語→日本語→理解」と2段階で処理するため、時間がかかるだけでなく、意味があいまいになることもあります。

英語を「英語のまま」理解する読み方が身につくと、読むスピードも理解力も飛躍的に向上します。

英語上級者の多くは、文章を「意味のかたまり(チャンク)」ごとに捉えて内容を理解しています。

例文:
The city decided to ban plastic bags to reduce environmental waste.
(その都市は環境ごみを減らすためにビニール袋を禁止することを決めた)

初心者の読み方

the city(その都市)→ decided(決定した)→ to ban(禁止するために)→ plastic bags(ビニール袋を)→ to reduce(減らすために)→ environmental waste(環境ごみを)

と、文の後ろまで読んで、最後に全体の意味(その都市は環境ごみを減らすためにビニール袋を禁止することを決めた)を組み立てます。

英語上級者の読み方

  • The city decided(その都市は決めた)
  • to ban plastic bags(ビニール袋を禁止することを)
  • to reduce environmental waste(環境ごみを減らすために)

という「意味のかたまり(チャンク)」で情報を瞬時に処理します。

この「チャンク読み」の習慣を身につければ、読解スピードは大きく変わります。

解決のヒント

  • 単語ではなく、意味のかたまりを意識する
  • 英語の語順のまま理解する練習をする

集中力が続かない

「最初は頑張って読んでいたのに、途中で疲れて頭に入らなくなってきた」という悩みも多く聞きます。

英語の長文を読むには、「読むための集中力」が必要です。

そして、この集中力は、筋トレのように徐々に育てる必要があります。

いきなり長文に挑むのではなく、短い文章から慣れていくのが効果的です。

また、集中力が切れる原因として「受け身の読み方」もあります。

ただ目で追っているだけでは内容がぼんやりして、集中が切れてしまいます。

逆に、「なぜこの話題が出てきたのか?」「この段落の主張は何か?」と自分に問いかけながら読むことで、集中力は格段に持続します。

解決のヒント

  • まずは短め(100〜150語程度)の英文を1日1つ読むことからスタートしてみる
  • 読み終えたあとに「この段落は何について書いてあったか」を考える

英語長文を読めるようになる4つのトレーニング

英語の長文が読めない原因がわかったら、正しい手順で、段階的に力をつけていくことが重要です。

ここでは、実際に多くの学習者が効果を感じている4つの方法を紹介します。

今のあなたのレベルに合わせて、できるところから取り入れてみてください。

語彙と構文を文脈の中で覚える

「単語は覚えたはずなのに、文章になるとわからなくなる」パターンは、語彙の「使われ方」を理解していない状態です。

単語帳で覚えるのも大切ですが、実際に文の中でその単語がどう使われるかを知ることが、長文読解には欠かせません。

練習方法

  • 構文解説付きの問題集で文構造を確認する
  • 英単語は例文ごとに暗記する 

スラッシュリーディングでチャンクを意識する

「長文を読むのに時間がかかる」場合は、英語をチャンク(意味のかたまり)で読む練習をしましょう。

効果的なのが「スラッシュリーディング」です。

これは英文をチャンクごとにスラッシュ「/」で区切りながら読み進める読解法で、英語の語順のまま意味をつかむ力が身につきます。

例文:
The company / plans to expand / its services / in Southeast Asia / by next year.

(その会社は/拡大する予定だ/自社のサービスを/東南アジアで/来年までに)

このように「主語」「動詞」「目的語」「場所」「時」を区切って読むことで、語順のまま意味をつかみやすくなります。

はじめは自分でスラッシュを入れながら読むと効果的です。

慣れてくると、頭の中で自然に区切れるようになります。

練習方法

  • 英文にスラッシュを書き込みながら読む練習をする
  • 「意味のかたまり」を見つけて、日本語に訳さず英語の語順で理解する練習をする 

段落ごとに要点を整理する

集中力が続かない場合は、「段落単位」で要点をつかむ読み方が効果的です。

文章全体を通して読もうとすると疲れてしまいがちですが、段落単位で「この段落では何を言っているのか?」を把握するよう意識すると、読解の負担がぐっと軽くなります。

たとえば、「宿題は本当に必要か?」というテーマの英文が3つの段落に分かれていた場合、それぞれ次のように整理できます。

第1段落:問題提起
「宿題は子どもにとって必要なのか?」という問いを投げかけている。

第2段落:意見と根拠
「宿題は学力向上に効果がある」と主張し、統計データなどを紹介している。

第3段落:結論
「よって宿題には意味がある」とまとめている。

このように各段落の要点を整理しておくと、読み終わったあとでも内容がしっかり記憶に残ります。

練習方法

  • 段落ごとに「一言要約」を自分でつけてみる
  • 接続詞(however, in contrast, for exampleなど)をヒントに話の流れをつかむ

精読と多読をバランスよく取り入れる

最終的に、英語長文の読解力をつけるには、精読(じっくり読む)と多読(たくさん読む)の両方が必要です。

  • 精読 → 文法・構文・語彙の確認をしながら、1文ずつ丁寧に読む
  • 多読 → 知っている語彙・文法が多く含まれる文章を、とにかくたくさん読む

精読だけではスピードが上がらず、多読だけでは深い理解が育ちません。

両者を交互に行うことで、「理解力」と「読解スピード」の両輪が育ちます。

練習方法

  • 精読では必ず文の構造や論理をチェックする
  • 多読では辞書を使わず、推測して読む力を鍛える

まとめ:英語の長文は「正しい方法」で必ず克服できる

英語の長文が読めないのは、あなたの努力が足りないからではありません。

単語の意味がわかっても構文が取れなかったり、読むスピードが遅かったり、集中力が続かなかったりと、読解にはいくつかの「壁」があるだけです。

この記事で紹介したように、原因を知り、それに合ったトレーニングを実践すれば、誰でも少しずつ読めるようになります。

まずは「意味のかたまり」で読むことを意識しながら、短い英文からコツコツ取り組んでみましょう。

毎日の小さな積み重ねが、「長文をスラスラ読める自分」への一番の近道です。

必ず自分の力になるのでコツコツ続けていきましょう。

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