「last」の意味と使い方|英語で「続く・長持ちする」を表す動詞

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更新日:2025年12月12日 英文法

「last」の意味と使い方|英語で「続く・長持ちする」を表す動詞

「last」は英語の中でも基本的な単語のひとつで、「最後の」という意味でよく知られています。

しかし、実は「last」は、「続く」「もつ」「長持ちする」といった動詞の意味もあります。

時間が続くとき、電池がもつとき、友情が長く続くときなど、さまざまな場面で使える便利な単語です。

この記事では、「last」の動詞としての意味と使い方を、初心者にもわかりやすく、豊富な英語例文とともに解説します。

これを読めば、動詞としての「last」の意味と使い分けがしっかり理解でき、自然な英語表現が身につくでしょう。

動詞としての 「last」 ― 3つの基本用法「続く・持続する・長持ちする」

動詞「last」は、時間や出来事が「続く」「途切れずに保たれる」ことを表します。

イメージとしては「ある状態が壊れずに続いている」感じです。

主語には「イベント・期間・関係・物」など、長さや継続を表すものがきます。

1. 時間や期間が続く

「last + for + 時間」で「〜のあいだ続く」を表します。

「for」は省略しても大丈夫です。

例文:
The movie lasted for two hours.
(その映画は2時間続きました。)

The session will last approximately 90 minutes.
(このセッションは約90分間です。)

2. 関係・感情などが続く

動詞「last」は、物理的な時間だけでなく、人間関係や感情の継続を表すときにも使われます。

「友情が続く」「愛が長く続く」「結婚生活が続く」など、時間の経過を伴う関係性を描写する際によく見かけます。

例文:
Our friendship will last forever.
(私たちの友情は永遠に続くでしょう。)

Their marriage didn’t last very long.
(彼らの結婚はあまり長く続きませんでした。)

「last」はポジティブにもネガティブにも使えます。

友情や愛情など良い関係には「forever」を、続かなかった場合は「didn’t last long」を使うことが多いです。

3. 物が長持ちする・もつ

「last」は、モノの耐久性や寿命を表すときにも使われます。

この場合は、「壊れにくい」「長持ちする」といった意味になります。

電池・靴・家電・家具など、日常生活で使うあらゆるものに対して使える便利な表現です。

例文:
Good shoes last a long time.
(良い靴は長持ちします。)

My phone battery doesn’t last very long.
(私のスマホの電池はあまりもたないです。)

「last」を使った便利な関連表現

「last」は前置詞や副詞と組み合わせることで、多彩な意味を生み出す便利な動詞になります。

ここでは英会話やビジネスでもよく使われるフレーズを紹介します。

1. last for / last until(〜のあいだ続く/〜まで続く)

時間や期間を表すときの基本形です。

「for」は「期間(どれくらいのあいだ)」を、「until」は「終了時点(いつまで)」を示します。

例文:
The class lasted for 90 minutes.
(授業は90分続きました。)

The concert lasted until 10 p.m.
(コンサートは夜10時まで続きました。)

2. last through ~(〜を乗り越えて続く・耐える)

「through」は「〜を通して」「〜を越えて」という意味です。

困難や危機を乗り越えるニュアンスです。

例文:
The old bridge lasted through the storm.
(古い橋は嵐にも耐えました。)

Their friendship lasted through many hardships.
(彼らの友情は多くの困難を乗り越えて続きました。)

3. make something last(〜を長持ちさせる・もたせる)

「限られたものを節約して使う」「工夫してもたせる」という意味です。

お金・食料・バッテリーなど、限りある資源をやりくりするときに使います。

例文:
We need to make our money last until payday.
(給料日までお金をもたせないといけません。)

She made the battery last for a week.
(彼女は電池を1週間もたせました。)

4. last a lifetime(一生続く・一生もの)

「a lifetime」は「一生」という意味です。

愛情・記憶・価値など、長い時間にわたって残るものに使われます。

例文:
True love lasts a lifetime.
(真実の愛は一生続きます。)

Good memories can last a lifetime.
(良い思い出は一生残ります。)

5. be built to last(長持ちするように作られている)

「長く使えるように設計されている」「長期的に存続するように作られている」という意味です。

製品や建物、会社、さらには友情や信頼関係などにも使えます。

例文:
This house was built to last.
(この家は長持ちするように建てられています。)

Our products are built to last.
当社の製品は長く使えるように設計されています。)

6. last over ~(〜にわたって続く)

「over」は「〜を越えて」「〜にわたって」を意味します。

フォーマルよりな表現で、時間や期間が広く長期に及ぶときに使います。

例文:
The negotiations lasted over two weeks.
(交渉は2週間にわたって続きました。)

The project lasted over three years.
(プロジェクトは3年以上続きました。)

よくある間違いと注意点

「last」は一見シンプルな単語ですが、文脈によって意味や品詞が変わるため、使い方には注意が必要です。

特に「to last」の形を見たときに、「to 不定詞(to + 動詞)」だと早合点してしまうケースがよくあります。

1. 「to last」は必ずしも動詞とは限らない

文中に「to last」があっても、必ずしも「to 不定詞」とは限りません。

「last」には動詞以外の使い方もあるため、文の構造をしっかり確認しましょう。

1. 不定詞として使われる場合(to + 動詞)

この場合の「to last」は「続く」「長持ちする」「もつ」という動作を表します。

「〜するために」「〜が続くように」といった「動き」を示すのが特徴です。

例文:
This battery is designed to last longer.
(この電池は長持ちするように設計されています。)

The meeting is expected to last two hours.
(会議は2時間続く予定です。)

ここでの「to last」は不定詞(to + 動詞)の形です。

「to study」「to work」と同じく、「〜する」の意味を持ちます。

2. 前置詞句として(to + 名詞)

もうひとつのパターンは、「to」が前置詞(〜まで・〜へ) になっているケースです。

例文:
from start to last
(最初から最後まで)

from beginning to last chapter
(最初の章から最後の章まで)

ここでの「to last」は、「to」が「〜まで」を意味する前置詞です。

見分け方のコツは、「to の後ろ」に 動詞が来れば不定詞、名詞が来れば前置詞句 と覚えましょう。

2. 「lasted」は過去形、「lasting」は進行・形容詞形

「last」は規則動詞なので、過去形は「lasted」、進行形は「lasting」になります。

過去の出来事を表すときは、しっかり「-ed」をつけましょう。

例文:
The concert only lasted 30 minutes.
(そのコンサートはわずか30分しか続かなかった。)

The meeting is lasting longer than expected.
(会議は予想より長引いています。)

まとめ|「last」は万能な「続く」の英語表現

「last」は、「続く」「もつ」「長持ちする」といった意味を持つ、英語の中でも基本でありながら非常に応用範囲の広い動詞です。

時間や期間の長さを表すだけでなく、友情・愛情といった人間関係、物の耐久性、さらには困難に耐える強さまで表現できます。

「last for ~」「last until ~」「make something last」「be built to last」など、組み合わせによってニュアンスが広がるのも魅力です。

まずは、

The meeting will last about an hour.
(会議は約1時間続きます。)

のような基本文から練習してみましょう。

使いこなせるようになると、より正確で自然な英語が話せるようになります。

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