「got ’em(ガッテム)」とは?意味や使い方を徹底解説

SNSや映画のセリフでよく耳にする「Got ’em!(ガッテム)」。
短いのにテンションが高く、「やった!」「してやった!」といった喜びや達成感を一瞬で伝える人気の英語スラングです。
もとの形は「got them」で、直訳すると「それらを手に入れた」ですが、実際の使われ方はもっと感情が入っていて、「勝利」「成功」「達成」といった成功の瞬間に使う決まり文句です。
また、発音が似ている「Goddamn(ガッダム)」は、まったく別の意味を持つため注意が必要です。
この記事では、「got ’em」の意味・由来・発音のコツから、「get ’em」との違い、そして「Goddamn」との聞き分けまで、英語初心者にもわかりやすく解説します。
「got ’em」の意味と発音|「’em」の由来
1. 意味と「’em」のルーツ
「got ’em」は「got them」を短く崩した形で、日常会話やSNSで非常によく使われます。
直訳では「それらを手に入れた」「彼らを捕まえた」ですが、実際には「やった!」「勝った!」「してやった!」といった達成感や勝利の喜びを表します。
使用シーンの例
- 欲しかったものを手に入れたとき:「やった!ゲットした!」
- ライバルに勝ったとき:「勝ったぞ!」
- 相手を出し抜いたとき:「してやった!」
つまり「got ’em」は、「成功・勝利・優位に立った瞬間」を短く力強く伝える表現で、ゲーム・スポーツ・抽選などでよく聞く定番フレーズです。
2. スラングとしての位置づけ
「got ’em」は、主にアメリカ英語で使われるカジュアルな口語表現で、いわゆるスラング(俗語)の一種です。
フレンドリーな会話でよく見られますが、フォーマルな場面には適しません。
ビジネス文書やスピーチなどの正式な場では使用を避けましょう。
一方で、SNSやYouTubeでは、ゲーム・スポーツ・抽選などで「やった!」と伝えるフレーズとして人気です。
特に、スニーカー抽選アプリでレアなモデルを買えたときに「GOT ’EM」と表示されるのは有名で、ファンが「勝利の証」としてSNSに投稿するのも見かけます。
3. 発音のコツとリズム
「got ’em」の発音は「ガッテム」または「ガッエム」に近く、「got-’em」が一続きに聞こえます。
発音のポイント
- 「th」の音は省略(舌を歯の間に出さない)
- テンポよく一拍で発音するのが自然
- 勢いを込めて「Got ’em!」と叫ぶと臨場感が出る
映画やドラマでは、勝利や成功の瞬間にキャラクターが「ガッテム!」と叫ぶシーンが多く、達成感が伝わる表現です。
「got ’em」の使い方|場面別ニュアンスと例文
「got ’em」は状況によってニュアンスが少しずつ変わります。
基本的には「手に入れた」「勝った」「うまくいった」ですが、そこに込められる感情は「喜び」「達成感」「いたずら心」などさまざまです。
1. 勝利・成功の喜びを表すとき
最も一般的な使い方です。
スポーツ・ゲーム・抽選・オークションなどで「ついにやった!」という瞬間に使われます。
例文:
Finally got ’em — the new Jordans!
(ついに手に入れた!新しいジョーダンだ!)
We waited all night, but we got ’em!
(一晩中並んだけど、やっとゲットした!)
2. チームでの達成・成功を報告するとき
映画・ドラマ・スポーツでよく聞くのがこの使い方です。
チームで目標を達成した瞬間に「We got ’em!」と叫び、「敵を捕まえた」「ミッション完了」のような意味になります。
例文:
We got ’em, boss!
(ボス、やりました!)
Target secured. We got ’em.
(目標確保、捕まえました!)
3. いたずら・ドッキリで「してやった!」
「got ’em」は軽いいたずらにも使われます。
相手を驚かせたり、冗談を信じ込ませた後に「してやった!」というニュアンスで使います。
例文:
We told him there was free pizza in the cafeteria. He ran there so fast. Got ’em!
(食堂に無料ピザがあるって言ったら、全力で走って行った。してやった!)
He totally fell for it! Got ’em good!
(完全に引っかかった!してやった!)
「get ’em」と「got ’em」の違い
「get ’em」と「got ’em」は似ていますが、時制によって意味がまったく異なります。
覚え方のコツは、
- get=これから挑む
- got=結果を喜ぶ
です。
1. 「get ’em」 — これから挑むとき(意気込み・応援)
「get ’em」は現在形または命令形で、「これからやるぞ!」「行け!」という勢いを表します。
試合や勝負の前、挑戦の直前に声をかけるときに使われます。
例文:
Go get ’em, team!
(行け、チーム!勝ってこい!)
You can do this. Go get ’em!
(君ならできる。思いきって行け!)
2. 「got ’em」 — すでに成功したとき(結果・達成報告)
「got ’em」は過去形で、「やった!」「手に入れた!」「捕まえた!」という結果を報告するときに使われます。
例文:
We got ’em!
(やった!勝った!)
Finally got ’em — the limited edition sneakers!
(ついに手に入れた!限定スニーカーだ!)
「got ’em」に似た英語表現
「Got ’em!」と同じように「やった!」「してやった!」という感情を表す英語表現には、次のようなものがあります。
1. 「Gotcha」 — 「やった!」「捕まえた!」
「I got you.」の短縮形で、より個人的で直接的な響きを持ちます。
カジュアルな場面で「了解!」の意味でも使われます。
例文:
Gotcha! Didn’t see that coming, huh?
(やった!予想外だっただろ?)
She thought she could fool me, but gotcha!
(彼女をしてやった!)
2. 「Nailed it」 — 「完璧にやった!」
「nail(釘を打つ)」に由来し、「的確に仕留めた」「完璧に決めた」という意味を表します。
例文:
I finished the presentation without a single mistake — nailed it!
(完璧にプレゼンをやり切った!)
You baked that cake perfectly. Nailed it!
(そのケーキ、完璧に焼けてるね!)
「Got ’em」と「Goddamn」は別物
「Got ’em」と「Goddamn」は音が少し似ていますが、意味も感情もまったく異なります。
どちらも日常会話で耳にしますが、一方は喜び、もう一方は怒りを表す言葉です。
1. 「Got ’em」は「やった!」のポジティブ表現
「Got ’em」は「got them」の省略形で、「手に入れた」「うまくいった」「してやった!」など、達成感や勝利の喜びを表します。
例文:
We finally solved the puzzle. Got ’em!
(ついにパズルを解けた!やったね!)
I told my friend I couldn’t come, then surprised him at the party. Got ’em!
(行けないって言っておいて、サプライズで登場した。してやった!)
2. 「Goddamn」は「くそっ!」のネガティブ表現
一方、「Goddamn(「God damn」 とも表記)」は、怒り・不満・苛立ちを表す強いスラングです。
直訳すると「神よ、罰を!」ですが、実際には「くそっ!」「最悪だ!」の意味で使われます。
フォーマルな場面では使用を避けましょう。
例文:
Goddamn, I missed the bus again!
(くそっ、またバスに乗り遅れた!)
Goddamn it, this phone won’t work!
(もう最悪!このスマホ全然動かない!)
3. 聞き間違いに注意!表情と声のトーンで見分ける
「Got ’em」と「Goddamn」は発音が似ていますが、感情が正反対です。
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表現 |
意味 |
感情 |
よくある場面 |
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Got ’em! |
やった!手に入れた! |
喜び・達成感 |
成功した瞬間・いたずら成功・勝利 |
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Goddamn! |
くそっ!最悪! |
怒り・不満 |
トラブル・失敗・苛立ち |
見分け方のコツ
- 笑顔やガッツポーズなら「Got ’em!」
- 眉をひそめて怒っているなら「Goddamn!」
まとめ|「Got ’em!」は「やった!」を表す勝利のスラング
「Got ’em!」は、短い一言に「やった!」「成功した!」という喜びを凝縮した英語スラングです。
映画やSNSでネイティブがよく使う「リアルな英語」の代表例といえます。
一方で、「Goddamn」のように音が似ていても意味が全く違う表現もあるため、発音や話し手の感情に注意して使いましょう。
スラングを理解できるようになると、英語の映画や会話がぐっと身近になります。
ぜひ「Got ’em!」のような表現をきっかけに、自然な英語に親しんでみてください。















