「FYI」の意味とは?ビジネス英語での使い方・例文・注意点をわかりやすく解説

英語の略語の中でも特によく目にする「FYI」。
ビジネスメールやチャットで頻繁に登場しますが、「意味や使い方がよく分からない」という声も多い略語です。
この記事では「FYI」の意味、読み方、例文、ビジネスシーンでの注意点までを、英語初心者でも理解できるようにわかりやすく解説します。
これを読めば、 「FYI」の正しい意味と使い方が分かり、ビジネスメールでも自然に使いこなせるようになります。
「FYI」とは?意味・由来・読み方までまとめて解説
「FYI」の意味と由来
「FYI」は「For Your Information」の略で、「ご参考までに」「お知らせまでに」という意味です。
相手に情報を伝えるだけで、返信や行動を求めない ニュアンスがあります。
もともとはビジネス文書や社内メモ、報道の通信文などで使われていた表現で、現代ではメールやチャット、社内メッセージなど幅広い場面で使われています。
「FYI」の読み方・表記
読み方は「エフ・ワイ・アイ」。表記は大文字「FYI」が一般的で、文の先頭でも「Fyi」とはせず「FYI」と書くのが自然です。
「FYI」の使い方と例文(ビジネスメール・チャット対応)
「FYI」は、相手に知っておいてほしい情報を共有するときに使います。
たとえば、チームメンバーへの共有や会議の変更通知などにぴったりです。
例文:
FYI: attached is the latest draft of the proposal.
(ご参考までに:提案書の最新版を添付します。)
FYI, the meeting has been rescheduled to 3 p.m.
(ご参考までに、会議は午後3時に変更されました。)
また、メールの件名に「FYI」をつけると、「行動不要・情報共有のみ」であることを明確に伝えられます。
FYI – Updated meeting agenda
(ご参考までに:更新された会議アジェンダ)
FYI – Client feedback summary
(ご参考までに:クライアントからのフィードバック要約)
「FYI」は、同僚やチームメンバーなど、比較的フラットな関係の相手に使うのが基本です。
「対応は不要だけど、知っておいてほしい情報を共有する」シーンに便利な表現です。
ただし、上司や社外の取引先に対して使うと、少しカジュアルすぎる印象になります。
その場合は、略さず「For your information」と書くのが丁寧で、好感が持てます。
ビジネスメールでよく使われる略語一覧
ビジネスメールでは、「FYI」の他にもいろいろ略語(Abbreviations)が使われています。
ここではよく見かけるものを紹介します。
添付・共有関連
PFA(Please Find Attached)― 添付をご確認ください
「PFA」 は「Please Find Attached」の略で、「添付ファイルをご確認ください」という意味です。
ビジネスメールで資料やファイルを送るときに使う定番表現です。
PFA the updated report.
(更新版のレポートを添付します。)
FYA(For Your Action)― 対応をお願いします
「FYA」は「For Your Action」の略で、「ご対応をお願いします」という意味です。
相手に何らかのアクション(確認・返信・承認など)を求めるときに使われます。
「FYI(参考までに)」と混同されがちですが、「FYA」は「対応必須」のニュアンスです。
FYA, please review and reply.
(ご対応をお願いします。内容を確認のうえ返信してください。)
FYR(For Your Reference)― ご参照までに
「FYR」は「For Your Reference」の略で、「ご参考までに」という意味です。
「FYI」よりもややフォーマルな印象で、「将来的に役立つかもしれない情報」を伝えるときに便利です。
FYR, here is the guideline.
(ご参照までに、ガイドラインをお送りします。)
スケジュール・進行関連
TBD(To Be Determined)― 未定です
「TBD」は「To Be Determined」の略で、「まだ決まっていない」「未定」という意味です。
「後で決める予定」というニュアンスで、プロジェクトの初期段階やスケジュール案の共有でよく登場します。
例文:
The date of the next meeting is TBD.
(次回の会議日程は未定です。)
Venue: TBD
(会場:未定)
TBA(To Be Announced)― 後日発表します
「TBA」は「To Be Announced」の略で、「後日発表」「追って通知」という意味です。
内容はすでに決まっているか、最終調整中であり、正式発表を待っている段階に使います。
「TBD」は「未定(まだ決めていない)」、「TBA」は「決まっているが公表していない」という違いがあります。
例文:
The new product launch date is TBA.
(新商品の発売日は後日発表されます。)
Speaker: TBA
(登壇者:追って発表)
ASAP(As Soon As Possible)― できるだけ早く
「ASAP」は「As Soon As Possible」の略で、「できるだけ早く」「至急」という意味です。
ただし、やや強い口調になるため、上司や取引先には丁寧な言い換えを使うのが得策です。
Please reply ASAP.
(できるだけ早く返信してください。)
EOD(End Of Day)― 今日中に
「EOD」は「End Of Day」の略で、「今日中に」「業務終了までに」を意味します。
「今日の終わり(End of Day)」=その日の営業時間内、というニュアンスです。
例文:
I’ll send the file by EOD.
(今日中にファイルを送ります。)
Please finish the task by EOD Friday.
(金曜の終わりまでにこのタスクを完了してください。)
COB(Close Of Business)― 営業終了までに
「COB」は「Close Of Business」の略で、「営業終了時点」「終業時刻」を表します。
「EOD」とほぼ同義ですが、「EOD」は「今日の終わり(終業後も含む)」、「COB」は「営業時間内(ビジネスタイム内)」という微妙なニュアンスの違いがあります。
例文:
Please submit the report by COB today.
(本日中の営業終了までに報告書を提出してください。)
I’ll get back to you by COB tomorrow.
(明日の終業時刻までに返信いたします。)
その他よく使われる表現
ETA(Estimated Time of Arrival)― 到着予定時刻
「ETA」は「Estimated Time of Arrival」の略で、「到着予定時刻」を意味します。
物流や出張、納期調整などの場面でよく使われます。
例文:
What’s the ETA for the shipment?
(その出荷の到着予定はいつですか?)
The ETA is 3 PM.
(到着予定は午後3時です。)
N/A(Not Applicable / Not Available)― 該当なし・該当データなし
「N/A」は「Not Applicable」または「Not Available」の略で、「該当なし」「該当データなし」を意味します。
「Not Applicable」は「その項目が当てはまらない」、「Not Available」は「まだ情報がない」という使い分けがあります。
書類・フォーム・報告書などで、該当する項目がない場合に使われます。
例文:
Gender: N/A
(性別:該当なし / 回答不要)
Sales data for April: N/A
(4月の売上データ:該当なし / データなし)
OOO(Out Of Office)― 不在/休暇中
「OOO」は「Out Of Office」の略で、「不在中」「休暇中」「出張中」を意味します。
例文:
I’m OOO until Wednesday.
(水曜日まで不在です。)
OOO – On business trip, back next Monday.
(出張中です。来週の月曜に戻ります。)
RSVP(Répondez s’il vous plaît)― ご返信ください
「RSVP」はフランス語の
Répondez s’il vous plaît
(返事をください。)
から来た略語で、招待状やイベントの案内メールで使われます。
英語では「Please reply」と同じ意味です。
例文:
RSVP by Friday if you can attend.
(ご出席いただける場合は金曜までにご返信ください。)
Please RSVP to this email.
(このメールにご返信ください。)
まとめ|「FYI」を正しく使えば英語メールがもっとスムーズに
「FYI」は「For Your Information」の略で、「ご参考までに」という便利な英語略語です。
返信不要・行動不要の情報共有に最適ですが、相手との関係性によっては丁寧な表現に言い換えることも大切です。
よく使われる略語の意味を理解し、使い分けを覚えることで、英語メールのやり取りの表現の幅が広がります。
次回メールを書くときは、ぜひ「FYI」や今回紹介した略語を活用してみましょう!
















