「影響する」は英語で何て言う?いくつかのパターンとニュアンスを解説!
何かが「影響する」というニュアンスは日本語の会話でもよく聞きますよね。
「地球温暖化のせいで最近暑い」など。
英語でも「何かが何かに影響を与えている」という表現はよく使いますが、状況やニュアンスによって幾つかのバリエーションが存在します。
今回は、「影響する」という意味を表す英語フレーズを解説していきます。
英語の幅を広げることにつながるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
英語で「影響する」は何ていう?
「影響する」の一般的な表現から、いわれてみればというものまでご紹介していきます。
Effect / Affect
おそらく1番有名な言い回しで、名詞形が「Effect」、動詞形が「Affect」となります。
より自身や他者に直接的に影響を及ぼしているという時に使います。
カジュアルでもフォーマルでも、どちらでも使えます。
例文:
The new State Bill affected our business, so we need to take a closer look at everything.
(新しい州法が仕事に影響しているから、全部見直さないと。)
We cannot address the side effects of the factor. Therefore, we need to redesign the Material and Methods section.
(その要因による副作用には対処できません。そのため、Material and Methodsの項目を考え直す必要があります。)
Influence
日本語でも、「インフルエンサー」という言葉でお馴染みかもしれません。
こちらは人の考え方や価値観、行動に影響を及ぼす際によく使われる表現です。
ニュアンスとしては、影響力そのものにフォーカスするようなイメージがあります。
例文:
His priority is influenced by his father’s view. I can’t really say anything since it is his life, but I think he should reconsider his way of thinking.
(彼の最優先事項は彼の父親の考えから影響を受けている。彼の人生だから私が何かを言うことはできないけど、彼はその考え方を改めた方がいいように思う。)
All kids are influenced by their friends and their environment.
(全ての子供は友達と環境の影響を受ける。)
Impact
こちらはより直接的かつ強い影響を及ぼす事象に使います。
「衝撃」という意味もあり、バットにボールを当てる瞬間を「インパクト」と言うところからイメージをするとわかりやすいでしょう。
Reciprocal tariffs would have a huge impact on our lives and the economy.
(相互関税は私たちの生活や経済に非常に大きな影響を与えるでしょう。)
Bear on
正確には「be relevant to〜」と同じ意味で、「〜に関連している」と言う意味になります。
ただし、これも、文の内容によっては「影響する」と言う意味合いを持たせることができます。
比較的堅めの表現で、使う場所もビジネスシーンが多めかもしれません。
Since we are not allowed to fail this exam, the results of the preliminary experiment will bear directly on our next step.
(次の試験を失敗するわけにはいかないので、その予備実験の結果は次のステップに影響を与えるでしょう。)
「影響する」のニュアンスを持つ英語
ここからは、訳としては違う言葉になりますが、「影響する」というニュアンスを持つ英語について見ていきます。
これらも、意外と使用場面は多いので、ぜひ押さえておきましょう。
Determine
訳は「決定づける」です。
ただし、決定づけるという訳語をあてられるという事は、何事かを決定づけた要因の影響を受けていることに他ならないため、ニュアンスとして何かからの影響を感じさせることができます。
It is all up to you, but I have to say this decision will determine the rest of your life.
(君次第だけど、この判断は君の残りの人生を決定付けるよ。)
※決定付ける、ということはすなわち、「この判断」が人生に影響があることを示唆する。
Contribute to〜
訳は「〜の要因となる」です。
「Contributeの前に置かれていること」が「〜に対して影響を及ぼす」ので、「~の要因となる」と訳すことができます。
It is very difficult to determine the root cause of your illness, but I’ll just say a stressful environment may contribute to your health problems.
(あなたの病気の原因を特定するのは困難ですが、私はストレスフルな環境はあなたの健康問題の要因になりうると思っています。)
※遠回しに、相手のストレスフルな環境が影響で病気になったのでは、と言っています。
Benefit
直訳すると「利点」や「恩恵」という意味になります。
ただ、これも使用するにあたっては、その「利点」や「恩恵」の元になる何かを併記する必要があるため、間接的にその何かからの影響を感じさせることができます。
What kind of benefits could we expect to receive if we were to purchase your new IT system?
(もしあなた方の新しいITシステムを導入したら、どのような恩恵がありますか?)
※システムを導入するメリットを聞くことで、自分たちのビジネスにどのような影響があるのかを推し量ろうとしています。
Harm / Damage
直訳は「危害」や「損害」となります。
こちらも、損害や危害があると言うことは、マイナスの影響があることを暗に示すことができます。
健康への影響や社会への影響のような、間接的なものには「Harm」を、ものが破壊されるような直接的なものには「Damage」を使います。
例文:
I heard some are against the idea that smoking is harmful, but I disagree with that opinion!
(一部の人は喫煙による健康危害に懐疑的みたいだけど、私はその考えには反対です!)
※この文そのものが、喫煙が人体に与える影響について論じている。
Prolonged use of the house would damage the plumbing. It is important to schedule the inspection regularly.
(家を長いこと使っていると配管が傷んできます。定期的な点検を計画することが重要です。)
※家の長期使用の影響の一つとして配管系にクローズアップしていますが、配管以外にも様々な影響が出ることを匂わせることができます。
まとめ
今回は「影響する」を英語で表現するとどうなるか、いくつかのパターンとニュアンスについて解説してきました。
ぜひ、色々なパターンを考えて実際の会話の中で使ってみてくださいね。