「each」は単数?複数?|「every・either・all」との違いと単数・複数のルール総まとめ

英語学習をしていると、「each」を単数で使うか、それとも複数で使うか、必ず一度は迷います。
「each が主語のとき、動詞は三単現を使うの?」
「each of の後ろは単数? 複数?」
「each」は、見た目は複数のように感じるのに、動詞は単数扱いになります。
一瞬見ただけでわからないのが、多くの学習者を戸惑わせる原因です。
この記事では、
- 「each」はなぜ単数扱いになるのか
- 「each」の後ろは単数名詞
- 「each of」の後ろはなぜ複数なのか
- 動詞はどうなる?
- 「each other」は単数扱いなのか
- 「every・either・all」との違い
を例文を使ってわかりやすく整理します。
難しそうですが、ポイントはひとつだけ。
「each」は「複数の中の1つ」を見ている言葉だということです。
この感覚がつかめれば、「each」を単数・複数で迷うことはなくなります。
「each」は単数|複数の中の1つという視点
「each」の意味は「それぞれの」「一つ一つの」です。
日本語で「それぞれ」と聞くと複数のイメージがあります。
しかし英語の「each」は、複数をまとめて見るのではなく「複数の中の1つ」に焦点を当てる言葉です。
たとえば、5人の学生がいる場合を考えてみましょう。
「all」は「全員」というグループを見る感覚です。
それに対して、「each」は「一人ずつ順番に目を向けていく」イメージです。
- all:5人をひとまとまりとして見る
- each:1人ずつに目を向ける
例文:
All five students passed the test.
(5人の学生は全員テストに合格しました。)
Each of the five students passed the test.
(5人の学生のそれぞれがテストに合格しました。)
この2文は結果は同じでも、見ている視点が違います。
「each」のポイントは「複数の中の1つ1つ」を見ていること。
1つを見ているから、単数扱いになります。
「each」の後ろは単数名詞?|「each+名詞」のルール
「each」は複数の中の「1つ」に焦点を当てているので、後ろには単数形の名詞がきます。
例文:
Each student is ready.
(それぞれの学生は準備ができています。)
Each book has a cover.
(それぞれの本には表紙があります。)
「each+不可算名詞」はどうなる?
不可算名詞(数えられない名詞)はもともと複数形がありません。
「information」や「advice」は数えられないため、「piece of」を使って単数の形にします。
例文:
Each piece of information is important.
(それぞれの情報は重要です。)
Each piece of advice is helpful.
(それぞれの助言は役に立ちます。)
「each」の動詞はどうなる?|三人称単数で扱う
「each」は文法上、三人称単数として扱われます。
そのため、現在形では動詞に三人称単数の「s」がつきます。
意味は複数のように感じられますが、文法上はあくまで単数として考えられることに気をつけましょう。
例文:
Each answer seems correct.
(それぞれの答えは正しく思えます。)
Each member has a role.
(それぞれのメンバーには役割があります。)
主語が「複数+each」の場合はどうなる?
「each」が主語ではなく、補足的に入ることもあります。
この場合、動詞は主語に合わせて変化することに注意しましょう。
例文:
The students each have a notebook.。
(学生たちはそれぞれノートを持っています。)
They each have their own room.
(彼らはそれぞれ自分の部屋を持っています。)
ここでは主語が「students / they(複数)」なので、動詞は「have」になります。
「each of」の後は単数?複数?|「each of」のルール
「each of」で多くの人が迷うのは、「後ろは単数?複数?」「動詞はどうなる?」という点です。
ルールは次のとおりです。
- 「each of」の後ろは複数形
- 動詞は単数
順番に見ていきましょう。
1. 「each of」の後ろは複数名詞
「each of」の後ろには、複数名詞や複数代名詞が来ます。
- each of the students
- each of us
- each of them
「students」や「them」は複数形です。
ここは単数にしません。
2. 動詞は単数として扱う
後ろが複数形でも、動詞は単数になります。
なぜなら、文の主語は「students」や「us」ではなく、複数の中の「1つ」に焦点を当てた「each」だからです。
構造は次のようになります。
each(主語)+ of ~(説明部分)
例文:
Each of the students is present.
(学生たちそれぞれが出席しています。)
Each of us has a dream.
(私たち一人一人に夢があります。)
Each of them wants success.
(彼らそれぞれが成功を望んでいます。)
「each other」は単数?複数?|単なる目的語
「each otherは単数ですか?」という質問はよく聞かれますが、結論から言うと、単数・複数を考える語ではありません。
「each other」は「お互いに」という意味の慣用表現で、主語ではなく目的語として使われます。
そのため、動詞は「each other」に合わせるのではなく、主語に合わせて変化します。
We help each other.
(私たちはお互いを助けます。)
主語が「we」なので、動詞は「helps」ではなく「help」が使われます。
「each other」自体は単数扱いでも複数扱いでもありません。
「each・every・either・all」は単数?複数?|単数扱いの違いを整理
「each」とあわせて、「every・either・all」も単数か複数かで迷いやすい単語です。
見た目は似ていますが、考え方が少しずつ違います。
ここでは、それぞれの単数・複数の扱いを整理します。
「each・every・either」は単数扱い
「each・every・either」は、いずれも単数扱いになります。
意味は違いますが、共通しているのは「1つの単位」で考えていることです。
- each は「一つずつ」
- every は「例外なく全部」
- either は「2つのうちの1つ」
どれも「個別の1つ」に目を向けています。
そのため、
- 後ろは単数名詞
- 動詞も単数
になります。
例文:
Every student is ready.
(すべての学生は準備ができています。)
Either answer is correct.
(どちらの答えも正しいです。)
「all」は基本的に複数扱い(不可算名詞は単数)
「all」は「全部」「すべて」という意味で、対象をひとまとまりのグループとして見る語です。
「each」や「every」のように「1つずつ」に焦点を当てるのではなく、全体をまとめて扱うのが特徴です。
そのため、後ろに来る名詞の種類によって動詞の形が変わります。
1. 可算名詞(複数形)の場合|動詞は複数
可算名詞の複数形が続くとき、「all」は「そのグループ全体」を指します。
この場合、動詞も複数形になります。
例文:
All members are present.
(メンバーは全員出席しています。)
All books are useful.
(その本はすべて役に立ちます。)
2. 不可算名詞の場合|動詞は単数
「information」や「money」のような数えられない名詞(不可算名詞)が続く場合は、単数扱いになります。
不可算名詞はもともと複数形を持たないため、動詞も単数形になります。
例文:
All information is important.
(すべての情報は重要です。)
All the money is gone.
(そのお金はすべてなくなりました。)
|
語 |
視点 |
後ろの名詞 |
動詞 |
|
each |
一つずつ(個別) |
単数 |
単数 |
|
every |
例外なく全部(網羅) |
単数 |
単数 |
|
either |
2つのうち1つ |
単数 |
単数 |
|
all(可算名詞) |
ひとまとめ |
複数 |
複数 |
|
all(不可算名詞) |
ひとまとめ |
不可算(単数) |
単数 |
まとめ|「each」は「1つずつ」で考える
「each」は「それぞれの」「一つ一つの」という意味を持ち、複数の中の1つに目を向ける言葉です。
そのため、
- 「each」の後ろは単数名詞
- 動詞も単数
- 「each of」の後ろは複数形でも、動詞は単数
というルールになります。
ポイントは、「主語は何か」を意識することです。
また、「each」と似た語も整理しておきましょう。
- each・every・either → 単数扱い
- all → 基本は複数(不可算名詞は単数)
迷ったときは、「これは一つずつ見ているのか、それともまとめて見ているのか」と考えてみてください。
一つずつ見ているなら単数、まとめて見ているなら複数です。
この視点が身につけば、単数・複数で迷うことは少なくなるでしょう。


















