「部下」は英語で何と言う?使い分け・上司・同僚の表現まで例文つきで完全解説
「部下って英語で何て言うの?」そんな疑問を持ったことはありませんか。
英語では、日本語の「部下」にぴったり一致する単語はなく、状況や関係性に応じて表現を使い分ける必要があります。
たとえば、直属の部下を表すには「direct report」、より柔らかい言い回しとしては「team member」や「staff」などが使われます。
この記事では、「部下は英語で何と言うか?」を中心に、上司・同僚との関係性も含めた英語表現の使い分けを、例文つきで詳しく解説します。
外資系企業でのビジネス英語やメール対応にも役立つ内容なので、英語表現に自信をつけたい方はぜひ参考にしてください。
「部下」は英語で何て言う?意味と使い分けを例文で紹介
英語では日本語の「部下」にぴったりと当てはまる言葉はなく、文脈や関係性に応じた表現の使い分けが必要になります。
以下、代表的な3つの言い方を紹介します。
1. direct report:ビジネスで使う「直属の部下」
direct report は「直属の部下」を意味するビジネスでよく使われる用語です。
これは上司として直接報告する立場の人を指します。
外資系企業でよく使われる表現です。
例文:
She is my direct report.
(彼女は私の直属の部下です。)
I have three direct reports on my team.
(私のチームには直属の部下が3人います。)
2. subordinate:最も直接的な「部下」
最もストレートに「部下」を意味するのが「subordinate」です。
フォーマルで上下関係が明確な場面で使われ、軍隊や法律文書などで見かけます。
ただし、日常会話では少々堅苦しく、フラットな企業文化の会社やカジュアルな場では避けられる傾向があります。
威圧的で「目下」のニュアンスが強いので、慎重に使うのがよいでしょう。
He has five subordinates under his supervision.
(彼は5人の部下を管理しています。)
3. team member / staff:カジュアルで柔らかい表現
上下関係を強調せず「チームの一員」としての関係性を示したいときには、「team member」や「staff」を使うと自然です。
特に欧米のフラットな組織文化では、「subordinate」よりもこちらの表現のほうが一般的です。
例文:
One of my team members will attend the meeting.
(私のチームメンバーの一人が会議に出席します。)
Our staff members are encouraged to share feedback freely.
(スタッフには自由にフィードバックを共有するよう促しています。)
「上司」は英語でどう言う?シーン別の表現と例文
「上司」を英語で表すとき、職場の文化や伝えたい印象によって使い分けられます。
ここでは、代表的な表現をご紹介します。
1. manager / supervisor:役職名としての「上司」
フォーマルな「上司」の表現として使われるのが、「manager」や「supervisor」です。
ニュアンスの違いとしては以下の通りです。
英語表現 |
日本語訳 |
役割・特徴 |
manager |
管理職、上司 |
チームや部門の全体を管理する立場。 「直属の上司」を意味する際は「direct manager」や「line manager」とも表現される。 |
supervisor |
監督者、現場責任者 |
主に現場での業務を直接指導するポジション。 部下との距離が近い。 |
例文:
My manager approved the new budget.
(私の上司が新しい予算を承認しました。)
She reported the issue to her direct / line manager.
(彼女はその問題を直属の上司に報告しました。)
Please get approval from your supervisor.
(あなたの上司から承認をもらってください。)
2. boss:カジュアルに使える「上司」の英語表現
日常会話やカジュアルな職場でよく使われるのが「boss」です。
上下関係を示す言葉ですが、フォーマルさはやや控えめで、親しみのある雰囲気を持っています。
相手が誰でも通じやすく、汎用性が高い表現です。
例文:
My boss is very supportive.
(私の上司はとても頼りになります。)
I’m having lunch with my boss today.
(今日は上司とランチの予定です。)
「同僚」の英語表現|coworker と colleague の違いとは?
職場の「同僚」を表す基本的な英語表現には、「coworker」と「colleague」があります。
どちらも「一緒に働く人」という意味ですが、国・文化・使う場面によって微妙な違いがあるため、適切に使い分けることが大切です。
1. coworker:アメリカ英語での一般的な表現
「coworker」は、アメリカ英語で広く使われている表現です。
同じ会社や職場で働いている人全般に対して使えます。
親しみやすく、カジュアルな響きがあり、日常会話やメールなどでもよく登場します。
例文:
I had lunch with my coworker.
(同僚とランチをしました。)
One of my coworkers is on vacation this week.
(今週、同僚の1人が休暇を取っています。)
カジュアルな分、相手との関係性がそこまで深くないニュアンスも含まれます。
2. colleague:フォーマルで信頼感のある言い回し
「colleague」は、イギリス英語圏で一般的に使われる表現で、フォーマルな響きを持っています。
特に専門職(医師・弁護士・教師・研究者など)において「同じ業界・同じレベルで働く人」を表す際に使われることが多いです。
例文:
She is a respected colleague in the legal department.
(彼女は法務部門で尊敬されている同僚です。)
I will be attending the conference with several colleagues.
(数人の同僚と一緒にその会議に参加します。)
「colleague」には「同僚=仲間」というポジティブなニュアンスが含まれることが多く、同業者や信頼関係のある仕事仲間を表すのに適しています。
「部下」の紹介・説明で使える英語フレーズ集
ビジネスの現場では、部下を他者に紹介したり、業務を任せたりするときに「部下です」と自然に伝える表現が求められます。
ここでは外資系企業でのコミュニケーションや、英語でのビジネスメールにも役立つフレーズを紹介します。
1. 自己紹介や会話で使える:部下の紹介・所属を表す言い方
会議や名刺交換、メールの文面などで、自分の立場や部下の紹介をするときの英語表現を押さえておきましょう。
例文:
This is Ms. Sato, one of my team members.
(こちらはチームの佐藤です。)
「team member」は柔らかく、上下関係をあまり強調しません。
I’m working under Mr. Johnson.
(私はジョンソンの部下です。)
「under」は上下関係をシンプルに示します。
I directly report to Mr. Brown.
(ブラウンが直属の上司です。)
「report to」は組織図上の関係を示すフォーマルな表現です。
He’s part of my staff.
(彼はスタッフの一員です。)
少しカジュアルな印象で、日常会話向きな表現です。
2. メールや会議で使える:業務の引き継ぎ・担当者の表現
業務の割り振りや後対応など、「この件は部下が担当します」というような文脈でよく使われる英語表現も押さえておきましょう。
フォーマルな表現
例文:
I will assign this task to one of my subordinates.
(この業務は部下に担当させます。)
Please feel free to contact my staff member, Mr. Tanaka, for further details.
(詳細についてはスタッフの田中にご連絡ください。)
カジュアルな表現
例文:
I’ll have one of my staff handle this.
(部下に任せます。)
One of my team members will take care of it.
(チームメンバーの一人が対応します。)
まとめ|「部下」を英語で表現するときは、文脈と関係性を意識しよう
英語には、日本語の「部下」にピタリと当てはまる単語がないからこそ、文脈や企業文化、相手との関係性に応じた使い分けが大切です。
上下関係を明確にしたい場面では「subordinate」や「direct report」、柔らかく伝えたい場合は「team member」や「staff」といった表現を使うことで、より自然で相手に配慮したコミュニケーションが可能になります。
また、部下を紹介したり、業務を任せたりする際にも、英語ならではの言い回しを押さえておけば、ビジネスシーンでの信頼感やスムーズなやり取りにつながります。
今回ご紹介した表現を参考に、シーンや相手に合わせて「伝わる英語」を選べるようになりましょう。
外資系企業でのやりとりや、英語でのメール対応にもきっと役立つはずです。