「振替休日」「代休」は英語で何て言う?ネイティブが使う「comp day」からフォーマル表現まで徹底解説

「週末取引先と会ったから、水曜に代休を取ります」
「今年のゴールデンウイークは祝日が日曜に被るから、月曜が振替休日ですね」
日本語ではこの手の会話が交わされることが多いですよね。
ところが、これを英語にしようとすると「holidayをchange…?」のように、迷う方も多いのではないでしょうか。
辞書で検索すると「compensatory leave」という堅苦しい訳語が出てきますが、実際のビジネスシーンやネイティブスピーカーとの日常会話では、もっと短くて便利な「お決まりのフレーズ」があるんです。
今回は「振替休日」「代休」を意味する英語表現をそれぞれの場面別の単語からそのコアイメージまで、徹底解説します。
外資系企業で働く方や海外の同僚、クライアントと仕事をする機会のある方には必見の内容となっていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
そもそも「振替休日」「代休」とは?英語でも区別する?
英語の表現を見ていく前に、まずは日本語の「振替休日」「代休」の意味を整理しておきましょう。
日本の労務管理においては、実はこの2つは大きく違うものなんです。
- 振替休日:あらかじめ定められていた休日を、事前に別の労働日と「チェンジ」すること。
(例:祝日が日曜日にあたったので、月曜が振替休日になる。) - 代休:休日に労働をした「後」に、その埋め合わせとして別の労働日を休みとすること。
(例:週末催事のため出勤したので、来週火曜日に代休を取る。)
英語でもこれと同じで「個人の労働に対する埋め合わせ(代休)」なのか「カレンダー上のスケジュール変更(振替休日)」なのかで、使うべき表現はガラッと変わります。
次から、順番に見ていきましょう。
日常会話で大活躍!代休のネイティブ表現「comp day」
職場の同僚とのチャットや、上司への口頭での報告などで「明日代休取ります」と言いたい時、ネイティブスピーカーが圧倒的に使うことが多い表現が「comp day」です。
「comp day」のコアイメージと語源
「comp day」の「comp」は「compensatory(補償、埋め合わせ)」という単語の省略形です。
つまり「本来お休みに働いた労力を、別の日に休むことで補償してもらう日」、すなわち「代休」となります。
辞書には「compensatory leave」や「compensatory time off」とあり、人事規定(HR Policy)などの正式書類で書かれる非常にフォーマルな言葉で、かつ話すには長いということもあります。
そのため、日常会話やビジネスシーンではこれを略して「comp day」とします。
たまに「comp time」という表現も聞きますが、その時の会社の背景文化や前後の文脈もみながら対応しましょう。
例えば普段の会話で、「今日はお休みですか?」となったときに
I’m on a comp day.
(今日は代休です。)
と使えるので、非常に便利ですよ。
例文
I have two comp days accumulated, so can I use one next week?
(代休が2日貯まってるので、来週一つ使ってもいいですか?)
メールや人事規程にも使える「in lieu of」
続いて、メールでの申請や上司へのお伺いなどの時に使える少しフォーマルな表現も紹介します。
それが「in lieu of」というイディオムです。
「in lieu of」のコアイメージ
「lieu」というのは元々はフランス語で「場所」を意味する言葉です。
そこから転じて「in lieu of〜」は「〜の代わりに」という意味になりました。
英語では「instead of」と文面上は同じ意味ですが、よりかしこまった、ビジネスライクな響きがあります。
ここから「代休」と言いたい時は「a day off in lieu」や「time off in lieu」とします。
特に後者は「TOIL」と略される事もあります。
主にイギリス英語からオーストラリア英語圏、またはグローバル企業の人事規程にも登場します。
例文
Employees who work on public holidays are entitled to time off in lieu.
(祝日に勤務した従業員は代休を取得する権利があります。)
Can I take tomorrow off in lieu of working last Saturday?
(先週の土曜に働いた代わりとして、明日お休みをいただいてもよろしいですか?)
カレンダー上の振替休日は「substitute holiday」
ここまでは「個人の休日出勤に対する代休」について書いてきましたが、次はカレンダー上の振替休日についてです。
例えば「建国記念日が日曜に重なったので、翌日の月曜日が休みになる」といった、国や会社単位でのスケジュール変更を指しています。
この場合は個人への補償ではないので「comp day」は使えません。
代わりに「substitute」や「observed」という単語を使います。
substitute holiday
「substitute」には「代わりの、代理の」という意味があります。
本来の休日の代わりに設定された休日、つまり「振替休日」となるわけです。
例文
Next Monday is a substitute holiday for Foundation Day.
(次の月曜は建国記念日の振替休日です。)
observed holiday
若干難易度高めの表現になりますが、アメリカなどのニュースやカレンダーでの表記によく使われるのが「observed holiday」です。
「observe」には「(祝日などを)祝う、遵守する」という意味があります。
本来の祝日が週末に被った場合、政府や企業が「月曜日を祝日として適用する」ということから「observed holiday」には「振替休日」という意味が当てられます。
例文
New Year’s day falls on Sunday this year, so the holiday will be observed on Monday.
(今年の元旦は日曜に当たるため、振替休日は月曜になります。)
そもそも海外に「代休」の概念はあるの?
ここまでは英語表現の解説をしてきましたが、実は外資系企業やアメリカのビジネスカルチャーを理解するうえで知っておくべき「文化の違い」があります。
そもそもアメリカでは、日本のように厳密に代休などを取る概念が薄い働き方が存在します。
ExemptとNon-Exempt
代表としてアメリカを取り上げますが、アメリカの労働法には大きく分けて二つの働き方が規定されています。
Non-Exempt(時給制、残業あり)
この働き方の人たちが休日出勤をした場合、法律では1.5倍の割増賃金(Overtime pay)を払うこととされています。
また、「comp day」も取れるのですが、割増賃金の代わりに「comp day」を付与するといった行為は法律で厳しく制限されています。
Exempt(裁量労働、残業代なしの管理職)
いわゆるホワイトカラーの管理職や専門職です。
彼らの呼び方の呼称にもなっている「Exempt」とはすなわち、労働法の適用がされないというところからきています。
彼らは出した成果で評価されるため、残業代はもちろん、代休ももらえません。
では、「Exempt」の人たちは週末を潰して猛烈に働いた場合、どうやって心身のバランスを保つのでしょうか。
彼らは代休の代わりに、フレックスタイム制や無限年休といった制度が使えるため「ちょっと今週頑張ったから今日は休むよ」といった柔軟な自己管理をしています。
日本のような代休制度との違いを考えると面白いですよね。
こういった背景を知っていると、海外の同僚とのやり取りがよりスムーズになりますよ。
まとめ
今回は「代休」と「振替休日」について、英語表現だけでなくその背景まで含めて解説してきました。
「comp day」や「substitute holiday」などの言葉をうまく使いこなせば、相手に違和感を抱かせることなく、スムーズにやり取りができるので、ぜひ取り組んでみてくださいね。
















