TOEIC本番のコツ10選!試験中に実力を出し切る攻略法を解説

TOEIC本番で実力を出し切るには、英語力だけでなく試験中の判断も重要です。
Listeningで聞き逃した問題を考え続けたり、Readingの難問1問に時間を使いすぎたりすると、その後の問題まで影響する可能性があります。
大切なのは、1問にこだわりすぎず、200問全体でスコアを取る意識を持つことです。
Listeningでは前の問題を引きずらず、Part3・4では先読みが途中でも音声を優先します。
ReadingではPart7から逆算して時間を管理し、予定より遅れた場合は早めにペースを修正しましょう。
この記事では、TOEIC本番で実力を発揮するための10のコツと、聞き逃しや時間の遅れが発生したときの立て直し方を解説します。
TOEICは約2時間で200問を解く試験
TOEIC L&Rは、ListeningとReadingの2つのセクションで構成されています。
問題数と試験時間は次のとおりです。
| セクション | Part | 問題数 | 時間 |
|---|---|---|---|
| Listening | Part1〜4 | 100問 | 約45分 |
| Reading | Part5〜7 | 100問 | 75分 |
| 合計 | 200問 | 約2時間 |
ListeningはPart1が6問、Part2が25問、Part3が39問、Part4が30問です。
ReadingはPart5が30問、Part6が16問、Part7が54問となっています。
約2時間で200問に対応するため、「分かるまで考える」という方法では時間や音声の進行についていけない場面があります。
本番前に問題形式だけでなく、迷ったときにどうするかまで決めておくことが重要です。
TOEIC本番では「200問全体」で考える
TOEIC本番では、目の前の1問を絶対に正解しようと考えすぎないようにしましょう。
例えばReadingで難しい語彙問題に遭遇したとします。
分からない
↓
1分考える
まだ分からない
↓
さらに1分考える
という状態になると、1問のために2分を使うことになります。その2分があれば、後半で複数の問題に取り組める可能性があります。
Listeningでも同じです。
聞き逃した
↓
前の音声を思い出す
次の問題が始まる
↓
聞き逃す
さらに焦る
という連鎖が起こる場合があります。
本番では、
分からない
↓
現在の情報から判断
解答
↓
次へ進む
という切り替えも必要です。
「すべての問題を完璧に解く」ではなく、「約2時間を通して自分が解ける問題をできるだけ多く取る」という視点を持ちましょう。
TOEIC本番で実力を出し切るコツ10選
ここからは、ListeningとReadingの両方で使える本番のコツを紹介します。
1. 問題形式を本番前に理解しておく
本番で初めて問題形式を知ると、「何をすればいいのか」を理解することにも集中力を使います。
Part1〜7について、
どんな問題?
何問ある?
何を選ぶ?
どのように進む?
という基本は事前に確認しましょう。問題形式を知っていれば、問題そのものへ集中できます。
2. Listeningでは次の音声を最優先する
Listeningの音声は進み続けます。前の問題を考えている間にも次の問題が始まるため、終わった問題へ意識を残さないことが重要です。
自信がなくても一度解答したら、次の音声へ集中しましょう。
「前の1問を取り返そうとして次の1問も失う」という状態を避けます。
3. Part3・4は先読みのリズムを作る
Part3・4では、設問を先に確認しておくことで「何を聞けばいいのか」を予測しやすくなります。ただし、先読みそのものが目的ではありません。
設問確認
↓
音声
解答
↓
次の設問確認
という流れを作りましょう。
本番前の問題演習から同じ方法を使い、無理なく続けられるリズムを身につけておくことが大切です。
4. 分からない問題を引きずらない
TOEICでは、知らない単語や判断しにくい問題が出ることがあります。そのたびに「なぜ分からないんだろう」と考えていては集中が途切れてしまいます。
本番中に必要なのは原因分析ではありません。
現在の情報で解答し、次へ進みます。間違えた原因の分析は試験後に行いましょう。
5. ReadingはPart7から逆算する
Readingは75分を自分で管理します。
Part5・6で時間を使った分だけ、Part7の時間が減ります。
例えば一つの目安として、
Part5
↓
約10分
Part6
↓
約10分
Part7
↓
約55分
と考えられます。「Part5を何分で解くか」だけではなく、「Part7へ何分残すか」から逆算することがポイントです。
6. 難問1問に時間を使いすぎない
TOEICでは、すぐに判断できる問題もあれば、時間をかけても判断しにくい問題もあります。特に語彙などの知識問題は、知らないものを長時間考えても正解へ近づかない場合があります。
少し考える
↓
判断できない
現在の情報で選ぶ
↓
次へ
という切り上げも必要です。時間を使えば解けそうな問題と、時間を使っても解けそうにない問題を区別しましょう。
7. 時計を見るタイミングを決める
Readingで1問解くたびに時計を見る必要はありません。何度も時計を確認すると、かえって集中しにくくなる場合があります。
例えば、
Part5終了
↓
確認
Part6終了
↓
確認
Part7中盤
↓
確認
終了前
↓
確認
など、自分なりのチェックポイントを決めましょう。時計を見る目的は、焦ることではなく進捗を把握することです。
8. 予定より遅れたら早めに修正する
時間の遅れは、早い段階で気づくほど修正しやすくなります。
Part5を10分で終える予定だったのに15分かかった場合、「Part7で何とかしよう」と放置するのではなく、その時点から難問に使う時間を短くするなど調整します。
数分の遅れを小さな修正で取り戻すイメージです。
9. 後半でも急ぎすぎない
残り時間が少なくなると、急いで英文を読もうとする人もいるでしょう。
しかし、
焦って読む
↓
内容が頭に入らない
読み返す
↓
さらに時間がなくなる
という悪循環になる場合があります。時間が少なくても、設問に必要な情報を理解することは忘れないようにしましょう。
10. 200問全体でスコアを考える
TOEIC本番では「この1問を絶対に取る」という気持ちより、全体でできるだけ多く正解するという視点が重要です。
難しい1問で止まるより、次の解ける問題へ進んだ方がよい場面もあります。
1問ごとの完璧さではなく、試験全体のパフォーマンスを意識しましょう。
Listening本番の基本戦略
ListeningはPartによって問題形式が異なるため、それぞれ聞くポイントを変えます。
Part1|写真から聞く内容を予測する
Part1では、音声が始まる前に写真を確認します。
人物がいるなら、
何をしている?
何を持っている?
どちらを向いている?
といった動作を見ます。
人物がいない写真では、物の位置や状態にも注目しましょう。写真から予測できる内容を整理しておくと、音声へ集中しやすくなります。
Part2|質問・発言の冒頭から集中する
Part2では、質問や発言と応答が問題用紙に印刷されていません。音声から情報を取る必要があるため、冒頭から集中しましょう。
Who・When・Where・Why・Howなどは、質問の方向性を理解する手掛かりになります。
ただし、疑問詞だけではなく質問全体の意味を理解することが大切です。
Part3|設問から聞くポイントを確認する
Part3では会話を聞いて設問に答えます。
設問を先読みできれば、
場所?
目的?
問題点?
次の行動?
など、聞くべき情報を予測できます。
すべての英文を覚えようとせず、設問に必要な情報へ意識を向けましょう。
Part4|話の目的と重要情報を追う
Part4では、一人の話者による説明などを聞きます。
誰が話している?
誰に向けている?
何のため?
次に何をする?
という流れを意識しましょう。
一文聞き逃しても、その後の音声から答えられる可能性があります。途中で諦めず、現在流れている音声へ集中してください。
Listeningで先読みが間に合わないときはどうする?
Part3・4の先読みは便利ですが、「すべて読まなければならない」と考える必要はありません。
例えば、
設問を読む
↓
時間が足りない
音声が始まっても読む
↓
重要な冒頭を聞き逃す
という状態では、先読みが逆効果になっています。
音声が始まったら、
先読み途中
↓
読むのをやめる
音声
↓
聞くことを優先
と切り替えましょう。
初心者の場合は、選択肢まですべて読み切るより、設問から「何を聞かれるか」を把握するだけでも構いません。
例えば、
Where does the conversation most likely take place?
なら「場所」と分かれば、聞く準備ができます。
先読みの目的は問題を先に読むことではなく、音声を効率よく聞くことです。先読みが間に合わなくても焦らず、Listeningへ戻りましょう。
Listeningで聞き逃したときの立て直し方
Listening本番で一部を聞き逃すことはあります。重要なのは、聞き逃した後の行動です。
避けたいのは、
聞き逃す
↓
何と言ったか考える
次の問題
↓
集中できない
さらに聞き逃す
という流れです。
聞き逃したら、
聞き取れた情報
↓
解答を判断
分からない
↓
現在の情報で選ぶ
次の問題
↓
冒頭から集中
と切り替えます。
特にPart2では音声が短いため、質問を聞き逃すと判断が難しい場合があります。それでも前の問題を考え続けず、次の問題を守ることを優先しましょう。
Part3・4でも、一文を聞き逃したからといって会話や説明のすべてが分からなくなるとは限りません。
話の目的や人物、次の行動など、残りの情報を追い続けることが大切です。
Reading本番の基本戦略
Readingは75分で100問を解きます。
Partごとの問題数は、
Part5
↓
30問
Part6
↓
16問
Part7
↓
54問
です。
時間配分の一例は次のとおりです。
| Part | 時間配分の目安 |
|---|---|
| Part5 | 約10分 |
| Part6 | 約10分 |
| Part7 | 約55分 |
ただし、この時間がすべての人に当てはまるわけではありません。
重要なのは「Part5を10分で解く」という数字そのものではなく、Part7へ十分な時間を残すことです。
普段の模試で自分が各Partに何分かかっているか測り、調整してください。
Readingで予定より遅れたときの立て直し方
本番では、計画通りに進まないこともあります。
例えば、
Part5予定
↓
10分
実際
↓
15分
なら、予定より5分遅れています。
ここで、
「Part6を5分で終わらせよう」
と極端に急ぐのはおすすめできません。
焦る
↓
読み間違える
正答率低下
↓
さらに焦る
という状態になる可能性があります。
まず残り時間を確認しましょう。
その後は、
知識問題
↓
長く迷わない
Part6
↓
必要な範囲を読む
Part7
↓
解ける問題を着実に進める
という形で、小さな時間ロスを減らします。
失った5分を一気に取り返すのではなく、その後の無駄な時間を減らすことがポイントです。また、遅れていることに気づいた後も時計を確認します。
「もう予定通りではないから」と時間管理をやめてしまうと、さらに遅れる可能性があります。
TOEICで分からない問題は飛ばしていい?
分からない問題に時間を使いすぎるより、次へ進んだ方がよい場合があります。ただし、すべての迷った問題をすぐ諦める必要はありません。
判断するときは、
知識がなくて分からない
↓
長く考えても答えが出にくい
本文の根拠を探している
↓
少し確認すれば解ける可能性がある
という違いを意識しましょう。
例えばPart5で選択肢の単語をすべて知らない場合、長時間考えても正解を判断できない可能性があります。
一方、Part7で「どこかに根拠があった」と分かっている場合は、少し時間を使って確認する価値があります。
本番では、
あと少しで解けそう?
時間を使って答えが変わりそう?
と考えます。
「全部粘る」「全部すぐ飛ばす」のどちらかではなく、時間を使う価値がある問題か判断しましょう。
TOEIC本番でやってはいけない7つのこと
本番で実力を発揮するためには、避けたい行動も知っておきましょう。
1. 分からない1問にこだわる
難問1問へ数分使うと、その後の問題へ使える時間が減ります。
考えても答えが出ない場合は切り替えましょう。
2. Listeningで前の問題を考える
音声は待ってくれません。
前の問題を思い出そうとするより、次の音声を聞くことを優先します。
3. 先読みを完璧にしようとする
Part3・4では先読みが役立ちますが、音声が始まっても読み続けていては本末転倒です。
途中でもListeningへ切り替えます。
4. Part5・6で正確さを求めすぎる
Part5・6で時間を使いすぎるとPart7の時間が減ります。
Reading100問全体の時間を意識しましょう。
5. 時計をまったく見ない
時間を確認しなければ、遅れていることに気づけません。
Partの終了時など、決めたタイミングで確認してください。
6. 遅れた瞬間に極端に急ぐ
数分遅れたからといって、突然すべての問題を急いで解く必要はありません。
まず無駄な時間を減らし、少しずつ調整します。
7. 本番で初めて新しい解き方を試す
「今日はPart7から解いてみよう」など、練習していない方法を本番で突然使うとペースを崩す可能性があります。
本番で使う方法は、事前に模試で試しておきましょう。
TOEIC本番の判断ルールを事前に決めておく
本番で迷ったときの行動を事前に決めておくと、余計な判断を減らせます。
例えば、
Listening
↓
聞き逃したら引きずらない
Part3・4
↓
先読み途中でも音声を優先
Part5
↓
知識問題で長時間悩まない
Part6
↓
問題に必要な範囲を読む
Part7
↓
根拠が見つからなければ切り替える
時間
↓
Part終了時に確認
というルールです。
自分に合ったルールは、模試を解きながら作ります。
「この問題はどうしよう」と本番中に毎回ゼロから考えるのではなく、練習で決めた方法を再現することを目指しましょう。
TOEIC本番を想定した模試の使い方
模試は知識を確認するだけでなく、本番戦略を練習するためにも使えます。
STEP1|本番と同じ時間で解く
ListeningからReadingまで、本番に近い条件で解いてみましょう。
時間制限があると、普段の問題演習では見えなかった課題が分かります。
STEP2|Partごとの終了時間を記録する
特にReadingでは、
Part5
↓
何分?
Part6
↓
何分?
Part7
↓
何分?
と記録します。
「時間が足りなかった」だけで終わらせず、どこで遅れたか確認しましょう。
STEP3|迷った問題を確認する
復習するときは間違えた問題だけでなく、正解したものの長く迷った問題も確認します。
本番では、その迷った時間が積み重なって時間不足につながる可能性があります。
STEP4|ペースが崩れた場所を探す
例えば、
Part5語彙
↓
考えすぎた
Part3
↓
先読みが遅れた
Part7
↓
同じ英文を何度も読んだ
など、ペースを崩した原因を特定します。
STEP5|次回の判断ルールを決める
原因が分かったら、
Part5語彙
↓
分からなければ長く悩まない
Part3
↓
先読み途中でも音声開始で切り替える
Part7
↓
読み返す前に何を探すか確認する
と次の模試で試すルールを決めます。
模試はスコアを測るだけではなく、本番の行動を改善するために活用しましょう。
TOEIC本番前の攻略チェックリスト
本番前に次の項目を確認してください。
- Part1〜7の問題形式を理解した
- Listeningで聞き逃した場合のルールを決めた
- Part3・4の先読み方法を決めた
- Part5の目標終了時間を決めた
- Part6の目標終了時間を決めた
- Part7へ残す時間を決めた
- 難問を切り上げる基準を決めた
- 時計を見るタイミングを決めた
- 約2時間の模試を経験した
- 本番で使う解き方を模試で試した
できていない項目があれば、本番前の模試で確認しておきましょう。
TOEIC本番のコツについてよくある質問
TOEICは全部で何問ですか?
TOEIC L&Rは全部で200問です。
Listening100問、Reading100問で構成されています。
Partごとの形式や問題数を事前に把握しておくと、本番で次の問題へ移る際にも対応しやすくなります。
TOEICの試験時間は何時間ですか?
Listeningが約45分、Readingが75分で、合計約2時間です。
Readingは75分を自分で管理する必要があるため、本番前に時間配分を決めておきましょう。
TOEIC本番で分からない問題は飛ばしていいですか?
長時間考えても答えが分からない問題は、切り上げて次へ進む判断も必要です。
特にReadingでは、難問1問に時間を使うことで後半の解ける問題へ到達できなくなる可能性があります。
Listeningを聞き逃したらどうすればいいですか?
聞き取れた情報から判断して解答し、次の問題へ意識を切り替えましょう。
聞き逃した部分を頭の中で考え続けると、次の音声まで聞き逃す可能性があります。
Part3・4の先読みが間に合わなかったらどうしますか?
音声が始まったら、先読みを中断してListeningを優先しましょう。
先読みは音声を理解しやすくするための準備であり、設問をすべて読むこと自体が目的ではありません。
ReadingはどのPartから解けばいいですか?
基本的にはPart5→6→7の順番で解く方法がありますが、別の順番が自分に合う場合もあります。
本番で突然変更せず、模試で複数の方法を試してから決めましょう。
Part5には何分かけますか?
約10分が一つの目安です。
ただし、無理に10分へ合わせて正答率を大きく下げる必要はありません。
模試で現在の時間を測り、Part7へ十分な時間を残せるよう調整しましょう。
Part6には何分かけますか?
約10分が一つの目安です。
一文で判断できる問題と文脈を確認する必要がある問題を区別すると、時間を使いやすい場所が分かります。
Part7には何分残しますか?
50〜55分程度を一つの目安にできます。
Part7はReading100問のうち54問を占めるため、Part5・6で時間を使いすぎないことが重要です。
Readingで予定より遅れたらどうしますか?
失った時間を一気に取り戻そうとせず、その後の無駄な時間を減らしましょう。
難しい問題で長く迷わないなど、小さな調整を積み重ねます。
TOEIC本番で焦ったらどうすればいいですか?
試験全体のことを考えすぎず、現在の問題へ意識を戻しましょう。
特にListeningでは、前の問題ではなく現在流れている音声へ集中することが重要です。
集中力が切れたらどうしますか?
Partの切り替わりを利用して意識をリセットし、目の前の1問へ集中します。
残り問題数や前の問題の正誤を考え続けないようにしましょう。
本番前に模試はやった方がいいですか?
本番形式の模試を経験しておくのがおすすめです。
問題形式に慣れるだけでなく、先読み・時間配分・難問を切り上げる判断など、自分の本番戦略を試す機会として活用できます。
まとめ
TOEIC本番で実力を出し切るためには、英語力に加えて試験中の判断が重要です。
事前
↓
判断ルールを決める
Listening
↓
前の問題を引きずらない
Part3・4
↓
先読みは音声を聞く準備として使う
Reading
↓
Part7から逆算して時間管理
難問
↓
必要なら切り上げる
予定より遅れる
↓
早めに修正
本番全体
↓
200問でスコアを考える
という流れを意識しましょう。
本番で使う攻略法は、試験当日に初めて試すのではなく、模試で繰り返し練習しておくことが大切です。















