TOEICのスコアが伸びない原因は?停滞期を抜け出す勉強法7選
TOEICの勉強を続けているのに、「何度受験しても同じようなスコアになる」「700点台からなかなか抜け出せない」と悩んでいませんか。
TOEICのスコアが伸びないときは、単純に勉強時間を増やすだけでなく、現在の学習方法を見直すことが重要です。
単語や文法が不足している場合もあれば、リスニングの復習方法やリーディングの時間配分に原因が隠れているケースもあります。
この記事では、TOEICで停滞期が起こる原因と、スコアを伸ばすための勉強法を紹介します。リスニング・リーディング別、現在のスコア別の対策も解説するので、自分に必要な学習を見つけてみましょう。
TOEICのスコアが伸びないときに最初にやること
TOEICの点数が伸びないと、「もっと単語を覚えよう」「問題集をもう1冊買おう」と考えてしまいがちです。
しかし、最初に行いたいのは勉強量を増やすことではなく、現在の弱点を把握することです。
次の順番で確認してみましょう。
- リスニングとリーディングのスコアを確認する
- 苦手なPartを特定する
- 間違えた原因を分類する
- 苦手分野へ学習時間を多く配分する
- 数週間後に模試を解いて変化を確認する
例えば、リーディングの点数が低い人でも、原因は同じとは限りません。
単語が分からない人もいれば、Part 5で時間を使い過ぎてPart 7が終わらない人もいます。
「リーディングが苦手」で終わらせず、できるだけ細かく原因を探すことが停滞期を抜け出す第一歩です。
TOEICで停滞期が起こる7つの原因
TOEICを勉強しているのにスコアが上がらない場合、現在の勉強方法に改善できる部分がないか確認してみましょう。
代表的な7つの原因を紹介します。
1.同じ勉強法を続けている
TOEICの勉強を始めたころに効果があった方法が、現在のレベルにも適しているとは限りません。
例えば500点を目指す段階では、頻出単語や基本英文法を覚えるだけでもスコアアップにつながる可能性があります。
一方、800点以上を目指す段階になると、基礎学習だけでは伸びにくくなります。
Part 7の処理速度を高める、リスニングの細かな聞き逃しを減らすなど、現在の弱点に合わせた対策が必要です。
2.単語・文法の基礎に穴がある
単語や文法は、TOEIC全体の土台になります。
例えばPart 7で文章の内容を理解できない原因が、読解力ではなく単語不足というケースもあります。
単語を見てから日本語の意味を思い出すまでに時間がかかれば、長文を読むスピードも落ちるでしょう。
文法についても同様です。
品詞や時制、接続詞、前置詞などの基礎に不安がある場合は、一度基本に戻って確認してみてください。
3.問題を解きっぱなしにしている
TOEIC問題集を何冊も解いているのにスコアが上がらない場合、復習方法を見直してみましょう。
答え合わせをして、
「正解だった」
「間違えた」
だけで終わってしまうと、同じタイプの問題で再び失点する可能性があります。
間違えた問題は、「なぜ間違えたのか」まで分析することが重要です。
4.苦手Partを放置している
好きな勉強ばかり続けていないでしょうか。
Part 5が得意だから文法問題ばかり解く、リスニングが好きだから音声教材ばかり使うといった勉強方法では、苦手分野が残ってしまいます。
一定以上のスコアを目指す場合、得意Partをさらに伸ばすだけでなく、苦手Partの失点を減らす視点も必要です。
5.リスニングを聞き流している
英語音声を毎日聞いていても、聞き取れない部分を放置していると効率的な学習にならない場合があります。
大切なのは、「なぜ聞き取れなかったのか」を確認することです。
知らない単語だったのか、音のつながりが分からなかったのか、聞こえていたものの意味を理解する速度が遅かったのかを分析しましょう。
6.リーディングの処理速度が遅い
TOEIC L&Rのリーディングセクションでは、75分間で100問に解答します。
英文を正確に理解できても、読むスピードが遅ければ最後まで解答できません。
特にPart 7を大量に残してしまう人は、読解力だけでなく時間配分や処理速度にも注目してください。
7.本番形式の練習が不足している
TOEIC L&Rは、リスニング約45分とリーディング75分の約2時間で200問に答える試験です。
Partごとの問題は解けても、2時間集中すると後半で正答率が落ちる人もいます。
普段の勉強ではPart別演習を行いながら、定期的に本番と同じ形式・時間で模試を解きましょう。
TOEICの停滞期を抜け出す勉強法7選
停滞の原因を把握できたら、勉強方法を見直します。
ここからは、TOEICのスコアを伸ばすために取り入れたい7つの勉強法を紹介します。
1.公式問題集で失点原因を分析する
まずは本番形式の問題を解き、自分がどこで失点しているのか確認しましょう。
間違えた問題を、例えば次のように分類します。
・単語を知らなかった
・文法が分からなかった
・音声を聞き取れなかった
・聞き取れたが意味を理解できなかった
・英文を正しく読めなかった
・時間が足りなかった
・ケアレスミスをした
この分類を行うと、「単語を増やすべきなのか」「Part 7の時間対策が必要なのか」が見えやすくなります。
問題を何問解いたかより、失点原因をどれだけ改善できたかを重視しましょう。
2.単語を「見た瞬間に分かる」状態にする
TOEICでは限られた時間で多くの英文を処理するため、単語の意味を毎回考えていると時間がかかります。
単語帳を何周したかではなく、単語を見たり聞いたりしたときに意味がすぐ浮かぶか確認してください。
例えば、
postpone
→延期する
だけでなく、
postpone the meeting
(会議を延期する)
のように、よく使われる組み合わせで覚えるのもおすすめです。
すでに覚えた単語を何度も復習するより、意味が曖昧な単語へ時間を使いましょう。
3.文法を基礎から見直す
600〜700点台で停滞している場合でも、基本英文法に知識の抜けが残っていることがあります。
特に確認したいのは、
・品詞
・時制
・助動詞
・接続詞
・前置詞
・関係詞
・分詞
・比較
などです。
Part 5の問題を間違えたときは、正解を覚えるだけではなく、ほかの選択肢がなぜ不正解なのかも確認しましょう。
文法を素早く判断できるようになれば、Part 5の時間短縮にもつながります。
4.リスニングは精聴+シャドーイングを行う
リスニングが伸びない場合は、音声を聞く量だけでなく復習方法を変えてみましょう。
おすすめの流れは、
音声を聞く
↓
問題を解く
↓
スクリプトを確認する
↓
聞き取れなかった部分を探す
↓
音読する
↓
シャドーイングする
という方法です。
スクリプトを見れば簡単に理解できるのに、音声では分からない場合は、英語の音を正しく認識できていない可能性があります。
文字と音を一致させる練習を繰り返しましょう。
5.リーディングは精読から速読へ進む
「Part 7が終わらないから、とにかく速く読もう」と考える人もいます。
しかし、英文を正確に理解できない状態で読む速度だけを上げても、正答率が下がる可能性があります。
まずは英文の構造を理解し、正確に読む精読から始めましょう。
その後、
正確に読む
↓
返り読みを減らす
↓
意味のまとまりで読む
↓
時間を測って読む
という順番でスピードを上げます。
「速く読む」のではなく、「理解に必要な時間を短くする」という意識がポイントです。
6.苦手Partへ学習時間を集中する
TOEICで停滞しているときは、すべてのPartを同じ時間勉強する必要はありません。
例えばPart 2の正答率が低いなら、短期間はPart 2の学習量を増やします。
Part 5が弱ければ、文法や語彙を重点的に復習しましょう。
Part 7が終わらないなら、精読・速読・時間配分を中心に対策します。
「TOEICを勉強する」のではなく、「Part 7の時間不足を改善する」のように目標を具体化すると、必要な勉強を選びやすくなります。
7.定期的に模試を解く
勉強法を変えたら、本当に効果が出ているのか確認する必要があります。
毎日のように模試を解く必要はありません。
普段は弱点を対策し、一定期間が経ったら本番形式の問題を解いて変化を確認しましょう。
学習
↓
模試
↓
弱点分析
↓
苦手対策
↓
再び模試
というサイクルを繰り返します。
スコアだけではなく、Part別の正答率や解答時間にも注目してください。
TOEICのリスニングだけ伸びない原因と対策
リーディングは伸びているのに、リスニングスコアだけ変わらない場合もあります。
単語を「音」で認識できていない
文字なら分かる単語でも、実際の発音を知らなければ聞き取れません。
単語学習では文字を見るだけでなく、音声も一緒に確認しましょう。
英語の音の変化に慣れていない
実際の英語では、単語同士の音がつながったり、一部の音が弱くなったりします。
スクリプトを確認しながら音声を繰り返し聞き、文字と実際の音の違いを確認してください。
日本語に訳しながら聞いている
英語を一文ずつ日本語に訳していると、次の音声が流れてしまいます。
短い英文から、聞いた語順のまま内容を理解する練習を行いましょう。
Part 3・4の先読みができていない
Part 3・4では、音声が流れる前に設問へ目を通しておくと、「何を聞けばよいか」を把握しやすくなります。
先読みそのものに時間がかかる場合は、設問を素早く理解する練習も必要です。
TOEICのリーディングだけ伸びない原因と対策
リーディングが伸びない場合は、「英語が読めない」と一括りにせず原因を分けて考えましょう。
単語を思い出すのに時間がかかる
単語の意味を思い出す時間が積み重なると、Part 7で大きな時間ロスになります。
頻出語彙は瞬時に意味を理解できる状態を目指してください。
文構造を正確に理解できない
単語の意味は分かっているのに文章全体を理解できない場合は、文法や構文の理解が不足している可能性があります。
主語・動詞・目的語などを確認しながら精読しましょう。
Part 5で時間を使い過ぎる
Part 5の1問に長時間悩むと、その分Part 7の時間が減ります。
文法問題を素早く判断できるよう、問題タイプごとの解き方を身につけてください。
Part 7で返り読みをしている
英文を後ろから日本語へ訳す癖があると、読む速度が上がりにくくなります。
英語の語順に沿って意味を理解する練習を行いましょう。
Part別|TOEICの停滞期を抜け出すポイント
Part 1
人物の動作、物の状態、位置関係などの頻出表現を整理します。問題数が少ないため、基本問題の取りこぼしを減らしましょう。
Part 2
疑問詞だけで答えを予測せず、発言全体を理解します。質問へ直接答えない間接応答にも慣れてください。
Part 3
音声が始まる前に設問を先読みし、会話の目的や場所、話者が次にすることなどを意識して聞きます。
Part 4
アナウンスや広告などの形式に慣れ、「誰が・誰に・何のために話しているか」を考えながら聞きましょう。
Part 5
品詞・文法・語彙問題を見分け、知識で判断できる問題を素早く処理します。
Part 6
空欄の前後だけでなく、文章全体の流れを確認します。特に文挿入問題では文脈を意識しましょう。
Part 7
精読で正確性を高めた後、時間を測って読む練習へ移ります。複数文書から必要な情報を探す力も鍛えてください。
スコア別|TOEIC停滞期の突破法
TOEICで必要な勉強は、現在のスコアによっても変わります。
400〜500点台
まずは頻出単語と中学〜高校基礎レベルの英文法を優先しましょう。
難しい問題へ進むより、基本問題を正確に解ける状態を作ることが大切です。
600点台
基礎を継続しながら、Part別対策を増やします。
「リスニングが苦手」ではなく「Part 3の長い会話になると内容を追えない」など、弱点を細かく分析してください。
700点台
700点台から伸びない場合は、時間配分や苦手Partの改善を意識します。
Part 7の時間切れ、Part 2の取りこぼしなど、自分が繰り返している失点パターンを探しましょう。
800点台
800点台では、得意な問題をさらに増やすだけでなく、取りこぼしを減らすことも重要です。
語彙の抜け、難しいPart 7、リスニングの細かな聞き逃し、ケアレスミスなどを分析します。
900点前後
900点以上を目指すなら、幅広い語彙や速い処理速度に加えて、高い正確性が必要になります。
新しい教材を増やすより、自分がどこで数問を落としているのか細かく分析する方法が効果的でしょう。
TOEICの勉強法を見直すチェックリスト
現在の学習方法を簡単にチェックしてみましょう。
| チェック項目 | おすすめの対策 |
|---|---|
| 単語を見ても意味がすぐ出ない | 語彙を復習する |
| Part 5で頻繁に迷う | 文法を見直す |
| 英文は読めるが最後まで終わらない | 速読・時間配分を練習する |
| スクリプトなら分かるが音声では分からない | 精聴する |
| 同じ問題タイプを繰り返し間違える | 復習方法を変える |
| 得意Partばかり勉強している | 苦手Partを重点的に対策する |
| 後半になると集中できない | 本番形式の模試を増やす |
複数当てはまる場合でも、一度にすべて改善しようとする必要はありません。
最もスコアへの影響が大きそうな項目から対策しましょう。
TOEICの停滞期にやってはいけない勉強法
教材を次々に買う
スコアが伸びないと、新しい教材へ目移りしやすくなります。
しかし、教材を変えるだけでは弱点が解決するとは限りません。
まず現在使っている教材を十分に復習しましょう。
模試を解くだけで終わる
模試は現在地を測るために役立ちますが、解くだけでは苦手分野が改善されません。
模試を受けた後の復習へ時間を使ってください。
英語を聞き流すだけにする
リスニングが苦手なら、聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認します。
量だけではなく、理解できる音声を増やすことを意識しましょう。
スコアだけで判断する
1回のTOEICスコアだけを見て、「英語力が伸びていない」と判断する必要はありません。
Part 7を最後まで解けるようになった、聞き取れる英文が増えたなど、学習中の変化にも注目しましょう。
TOEIC停滞期を抜ける1ヶ月の学習例
停滞期には、一定期間ごとに勉強方法を検証するのがおすすめです。
1週目|弱点を分析する
本番形式の問題を解き、間違いを分類します。
この段階で、次の3週間に何を勉強するのか決めましょう。
2週目|苦手分野を集中して勉強する
単語、文法、リスニング、Part 7など、最も大きな弱点へ時間を使います。
3週目|Part別問題演習を行う
学習した内容を実際のTOEIC問題で使えるか確認します。
間違えた問題は再び原因を分析してください。
4週目|模試で変化を確認する
再び本番形式の問題を解きます。
合計スコアだけでなく、苦手だったPartの正答率や解答時間が改善しているか確認しましょう。
TOEIC停滞期でモチベーションを維持するコツ
スコアが変わらない期間が続くと、勉強へのモチベーションも下がりやすくなります。
そんなときは、スコア以外の目標も設定してみましょう。
例えば、
「Part 7を最後まで解く」
「Part 5を10分以内で解く」
「Part 2の正答率を上げる」
「毎日20分シャドーイングする」
などです。
「900点を取る」という大きな目標だけでなく、短期間で達成できる目標を作ると成長を確認しやすくなります。
学習時間や正答率を記録する方法もおすすめです。
TOEICの停滞期に関するよくある質問
TOEICの停滞期はどのくらい続きますか?
停滞する期間には個人差があるため、一律には決められません。
一定期間スコアが変わらない場合は、勉強時間だけを増やすのではなく、現在の弱点と学習方法を見直しましょう。
TOEICを毎日勉強しても伸びないのはなぜ?
勉強時間よりも、学習内容に原因がある可能性があります。
すでに得意な分野ばかり勉強していないか、問題を解きっぱなしにしていないか確認してください。
TOEICの点数が突然下がることはありますか?
1回の結果だけで英語力が大きく低下したとは判断できません。
複数回の結果や普段の模試も確認し、継続的な傾向を見ることが大切です。
TOEIC600点から伸びない場合は?
単語・文法などの基礎に加え、Part別の弱点を分析しましょう。
リスニングとリーディングのどちらが低いのか確認すると、優先すべき勉強が見えやすくなります。
TOEIC700点の壁を突破するには?
700点台では、苦手Partの改善と時間配分を意識しましょう。
特にPart 7で大量に問題を残している場合は、精読から速読へ移行する練習が必要です。
TOEIC800点から伸びない場合は?
800点台では、基本問題の取りこぼしや苦手Partを減らすことが重要になります。
模試を使って失点パターンを細かく分析しましょう。
TOEICのリスニングだけ伸びない場合は?
スクリプトを使って、聞き取れなかった原因を確認してください。
単語の発音を知らないのか、音の変化に対応できないのか、意味処理が追いつかないのかによって必要な対策は異なります。
Part 7が最後まで終わらない場合は?
単語力・文法力・読解速度・Part 5や6の時間配分を確認しましょう。
普段から時間を測り、正確性を保ちながら処理速度を上げる練習がおすすめです。
まとめ
TOEICのスコアが伸びないときは、勉強時間を増やす前に「なぜ点数を落としているのか」を分析することが重要です。
基本的には、
模試を解く
↓
失点原因を分析する
↓
苦手分野を集中的に対策する
↓
再び模試を解く
↓
必要に応じて勉強法を調整する
というサイクルを作りましょう。
単語・文法が不足している人と、Part 7の時間配分に問題がある人では必要な勉強が異なります。
停滞期は、これまでの勉強方法を見直して、次に改善すべきポイントを見つけるタイミングでもあります。
現在のスコアだけにとらわれず、苦手分野を一つずつ改善しながら次の目標スコアを目指しましょう。
QQEnglish教師からのワンポイントアドバイス
TOEICの点数が伸びないときは、「もっと勉強しよう」と考える前に、間違えた理由を言葉にしてみてください。
リスニングなら、
「単語を知らなかった」
「音が聞き取れなかった」
「聞こえたけれど意味を理解できなかった」
などに分類できます。
リーディングでも、語彙・文法・読解速度・時間配分のどこに原因があるのか考えてみましょう。
原因が具体的になれば、必要な勉強も明確になります。
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