TOEIC900点の次は何を目指す?おすすめの資格・勉強法を目的別に解説

TOEIC900点を達成すると、「次は何を目指せばいい?」「990点を狙うべき?」「英検1級やTOEFLに挑戦した方がいい?」と迷う方もいるでしょう。
TOEIC900点は高い英語力を示すスコアですが、英語学習のゴールではありません。
TOEIC L&Rで身につけたリスニング・リーディング力を土台として、スピーキングやライティング、ビジネス英語などへ学習を広げる選択肢があります。
この記事では、TOEIC900点の次に目指したい資格や英語学習について、目的別に紹介します。
自分が英語を使って何をしたいのか考えながら、次の目標を見つけてみましょう。
TOEIC900点の次に目指すもの【目的別一覧】
TOEIC900点の次に何を目指すべきかは、英語を学ぶ目的によって異なります。
主な選択肢を整理すると、次のようになります。
| 目的 | 次に目指すもの |
|---|---|
| 4技能をバランスよく伸ばしたい | TOEIC S&W |
| 難関資格に挑戦したい | 英検1級 |
| 海外大学・大学院へ留学したい | TOEFL |
| 留学・海外移住を考えている | IELTS |
| 英語を話せるようになりたい | 英会話・スピーキング |
| 仕事で英語を使いたい | ビジネス英語 |
| TOEICを極めたい | 950〜990点 |
資格を取ること自体が目的なら、英検1級やTOEIC990点を目指す方法があります。
一方、「海外で働きたい」「外国人と話したい」のであれば、スピーキングやビジネス英語へ進んだ方が目的に近づきやすいでしょう。
まずは「英語を使って何をしたいのか」を明確にすることが大切です。
TOEIC900点はゴールではない
TOEIC900点は大きな成果ですが、英語学習そのものが完了するわけではありません。
その理由を確認してみましょう。
TOEIC L&Rは「聞く・読む」を測る試験
TOEIC Listening & Reading Testは、リスニング約45分・100問、リーディング75分・100問で構成され、聞く力と読む力を測定します。
つまり、900点を取得していても、TOEIC L&Rだけでは「話す」「書く」能力がどの程度あるのかまでは分かりません。
英語の4技能を総合的に伸ばしたい場合は、次のステップとしてアウトプット力を鍛えるとよいでしょう。
TOEIC900点でも英語が話せるとは限らない
TOEIC900点を取得していても、英会話になると言葉がなかなか出てこないケースがあります。
これは不思議なことではありません。
英文を読んで理解する力と、自分で英文を組み立てて瞬時に話す力では、必要なトレーニングが異なるためです。
例えば、
「英文を読めば分かる」
「英語を聞けば理解できる」
という状態から、
「自分の意見を英語で説明できる」
「質問にすぐ英語で答えられる」
という状態へ移るには、実際に英語を話す練習が必要になります。
TOEIC900点取得後は目的を決めよう
次の資格を探す前に、自分が英語で実現したいことを考えてみましょう。
例えば、
・仕事で英語を使いたい
・海外留学したい
・海外で生活したい
・外国人と自然に会話したい
・英語資格を極めたい
・洋書や海外ニュースを楽しみたい
などがあります。
目的が決まれば、次に勉強すべき内容も見えやすくなります。
TOEIC900点の次に目指す① TOEIC Speaking & Writing
TOEIC900点の次に4技能を伸ばしたいなら、TOEIC Speaking & Writing Testsが選択肢になります。
TOEIC S&Wは、英語で話す能力と書く能力を測定するテストです。
TOEIC S&Wがおすすめの理由
TOEIC L&Rで高得点を取得している人は、すでに一定の語彙・文法・リスニング・リーディング力を持っています。
そこで次は、身につけた知識をアウトプットする練習へ移ります。
例えば、
I agree with this idea.
と理解できるだけではなく、
I agree with this idea for two reasons.
(私は2つの理由からこの考えに賛成します。)
と続け、自分の意見を説明する力を身につけるイメージです。
TOEICで学習してきた語彙や表現を活かしながら4技能へ広げたい人に向いています。
TOEIC900点の次に目指す② 英検1級
難関英語資格へ挑戦したい人には、英検1級という選択肢があります。
現行記事でも、TOEIC900点取得後の目標として英検が紹介されています。
英検1級はリーディング・ライティング・リスニングに加え、二次試験ではスピーキングも評価されるため、TOEIC L&Rとは異なる対策が必要です。
TOEIC900点でも英検1級は簡単ではない
TOEIC900点を取得しているからといって、すぐに英検1級へ合格できるとは限りません。
英検1級では、高度な語彙に加えてライティングやスピーキングへの対応も求められます。
社会性の高いテーマについて自分の意見をまとめ、英語で表現する力も必要です。
TOEIC対策で身につけた語彙力や読解力は活かせますが、新たに英作文や面接の練習を取り入れる必要があるでしょう。
英検準1級から受けた方がいい?
TOEIC900点を取得しているからといって、必ず英検準1級を飛ばして1級を受験すべきというわけではありません。
反対に、必ず準1級から受験する必要があるとも限らないでしょう。
まずは英検1級の過去問を解き、語彙・読解・リスニング・ライティングのレベルを確認する方法がおすすめです。
現在地を確認したうえで、自分に合った級を選びましょう。
TOEIC900点の次に目指す③ TOEFL
海外大学や大学院への進学を考えているなら、TOEFLも有力な選択肢です。
TOEICが日常生活やグローバルビジネスでの英語コミュニケーション能力を測るのに対して、TOEFLではアカデミックな環境で必要になる英語力が重視されます。
そのため、
・海外大学へ進学したい
・海外大学院へ行きたい
・英語で専門分野を学びたい
といった人に向いています。
TOEFLでは専門的・学術的な内容を読み聞きし、それについて英語で回答する力も必要です。
TOEIC900点で身につけたリーディング・リスニング力は大きな土台になりますが、スピーキングやライティング対策も新たに必要になるでしょう。
なお、TOEFL iBTは2026年1月から1〜6のスコア尺度を導入しているため、これから受験する場合は最新のスコア制度を確認してください。
TOEIC900点の次に目指す④ IELTS
留学や海外移住などを考えている場合は、IELTSも候補になります。
IELTSではListening・Reading・Writing・Speakingの4技能が評価されます。
そのため、TOEIC900点取得後に総合的な英語力を測りたい人にも適しています。
特にTOEIC L&Rとの大きな違いは、WritingとSpeakingへの対応が必要になる点です。
「読めば分かるけれど、自分の意見を英語で説明できない」という人は、IELTS対策を通してアウトプット力を鍛えられるでしょう。
ただし、TOEIC900点だからIELTSで必ず特定のバンドスコアを取れるわけではありません。
試験形式や評価する技能が異なるため、TOEICスコアだけからIELTSの結果を単純に判断しないことが大切です。
TOEIC900点の次に目指す⑤ 英会話・スピーキング
「資格よりも英語を話せるようになりたい」という人は、スピーキングへ学習の中心を移すのがおすすめです。
TOEICで覚えた英語を実際に使う
TOEIC900点を取得している人なら、多くの英単語や英文法を理解しているでしょう。
しかし、
「知っている単語」と「会話ですぐ使える単語」
は同じではありません。
例えば、
postpone
(延期する)
という単語を知っていても、
We decided to postpone the meeting until next week.
(会議を来週まで延期することにしました。)
と会話の中ですぐ使えるとは限りません。
TOEICで身につけた知識を実際の会話で何度も使い、「分かる英語」から「使える英語」へ変えていきましょう。
自分の意見を説明する練習をする
900点取得後のスピーキングでは、簡単な日常会話だけでなく、自分の考えを論理的に説明する練習もおすすめです。
例えば、
・ニュースについて意見を言う
・賛成・反対と理由を説明する
・出来事を要約する
・相手へ質問する
・自分の仕事について説明する
といった練習があります。
英語を話す時間を増やしたいなら、オンライン英会話を活用する方法もあります。
TOEIC900点の次に目指す⑥ ビジネス英語
仕事で英語を使いたいなら、資格試験から実務英語へ学習を移してもよいでしょう。
TOEIC900点を取得した後は、「何点取れるか」だけではなく、「英語を使って仕事ができるか」という視点も重要になります。
例えば、ビジネスでは次のような英語力が求められます。
会議
会議では相手の発言を理解するだけでなく、自分から意見を述べる必要があります。
I agree with your point, but I think we should consider another option.
(その点には賛成ですが、別の選択肢も検討すべきだと思います。)
など、賛成・反対・提案を伝える表現を練習しましょう。
プレゼンテーション
英語で資料を説明したり、質疑応答へ対応したりする力も実務では重要です。
原稿を暗記するだけではなく、相手の反応を見ながら説明する練習が役立ちます。
メール
TOEICではビジネスメールを読む問題も登場します。
900点取得後は読むだけでなく、自分で英文メールを書く練習へ発展させましょう。
ディスカッション・交渉
自分の意見を述べるだけでなく、相手の考えを聞き、質問したり条件を調整したりする力も必要になります。
TOEICで培ったリスニング力や語彙力を実践へつなげる段階と考えましょう。
TOEIC900点の次に目指す⑦ 950点・990点
TOEICそのものが好きなら、さらに高いスコアを目指すのも一つの選択肢です。
900点から950点、さらに990点へ近づくほど、小さなミスを減らす必要があります。
語彙の抜けや聞き逃し、Part 7の細かな読み違いなどを分析し、精度を高めていきましょう。
TOEIC990点を目指すのがおすすめの人
TOEIC満点を目標にすることが向いているのは、
・TOEIC学習そのものが好き
・TOEIC講師を目指している
・英語を正確に処理する力をさらに高めたい
・990点という明確な目標がモチベーションになる
といった人です。
一方、海外で働きたい、英語を話せるようになりたいという目標があるなら、900点からスピーキングへ学習時間を振り分ける方法もあります。
全員が990点を目指す必要はありません。
目的別|TOEIC900点の次のおすすめルート
ここまで紹介した選択肢を、目的別に整理してみましょう。
仕事で英語を使いたい人
TOEIC900点
↓
英会話・スピーキング
↓
ビジネス英語
↓
会議・プレゼン・交渉
仕事では「知っている英語をその場で使う力」が重要になります。
難関英語資格へ挑戦したい人
TOEIC900点
↓
英検1級
↓
必要に応じてTOEFL・IELTSなど
英検1級なら、TOEICでは直接測定されないライティングやスピーキングにも挑戦できます。
海外留学したい人
TOEIC900点
↓
TOEFLまたはIELTS
↓
アカデミック英語
志望する大学・大学院がどの試験を採用しているか確認してから選びましょう。
英語を話せるようになりたい人
TOEIC900点
↓
オンライン英会話
↓
ディスカッション
↓
プレゼンテーション
資格対策だけではなく、実際に英語を使う時間を増やすことがポイントです。
TOEICを極めたい人
TOEIC900点
↓
950点
↓
990点
TOEICを続ける場合は、新しい問題を大量に解くだけでなく、900点台で残っている失点原因を分析しましょう。
TOEIC900点取得後のおすすめ勉強法5選
次の資格を受験しない場合でも、英語力をさらに伸ばす方法はあります。
1.アウトプット量を増やす
TOEIC900点までに身につけた語彙や文法を、自分で使う練習を増やしましょう。
英語を話す、英文を書く、英語で要約するといった方法があります。
2.毎日英語を話す
短時間でも英語を話す習慣を作ると、知識を瞬時に引き出すトレーニングになります。
独り言やオンライン英会話を利用してもよいでしょう。
3.英作文を書く
その日の出来事やニュースへの意見を100〜200語程度でまとめるなど、英語を書く習慣を作ります。
書いた文章を添削してもらえば、自分が繰り返している文法ミスにも気づけます。
4.海外ニュースや洋書に挑戦する
TOEIC教材だけでなく、実際の英語コンテンツを読むこともおすすめです。
ニュース、洋書、Podcastなど、自分が興味を持てる素材を選びましょう。
5.専門分野を英語で学ぶ
仕事や趣味について英語で情報収集すると、英語そのものを勉強する段階から「英語を使って何かを学ぶ」段階へ進めます。
IT、マーケティング、経済、スポーツなど、自分の興味がある分野から始めてみてください。
TOEIC900点取得後にやってはいけないこと
目的なく資格を取り続ける
資格取得が好きなら問題ありませんが、「次の資格を取らなければならない」と考える必要はありません。
自分の目的に必要な能力を優先しましょう。
スピーキングを後回しにする
英語を話せるようになりたいなら、900点取得後もインプットだけを続けるのではなく、アウトプットを増やす必要があります。
TOEIC900点で英語学習を完全にやめる
英語は使わない期間が続けば、語彙を忘れたり、英語を処理するスピードが低下したりする可能性があります。
無理のない範囲で英語に触れ続けましょう。
完璧になるまで実践しない
「もっと勉強してから英語を話そう」と考えていると、アウトプットの機会が減ってしまいます。
間違いを恐れず、持っている知識を積極的に使うことが大切です。
TOEIC900点の英語力を維持する方法
900点を取得した後も、英語に触れる習慣を作っておきましょう。
例えば、
・毎日英語の記事を読む
・英語のPodcastを聞く
・オンライン英会話を利用する
・洋書を読む
・海外ドラマやニュースを見る
・仕事で英語を使う
といった方法があります。
ポイントは、「勉強」だけに限定しないことです。
趣味や仕事と英語を結びつければ、900点取得後も無理なく英語力を維持しやすくなります。
TOEIC900点の次の目標に関するよくある質問
TOEIC900点の次は何を目指すべき?
目的によって異なります。
4技能ならTOEIC S&W、難関資格なら英検1級、海外留学ならTOEFL・IELTS、会話力ならスピーキングやオンライン英会話などがおすすめです。
TOEIC900点の次は英検1級がおすすめ?
英語資格へ挑戦したい人にはおすすめです。
ただし、英検1級ではライティングやスピーキングも求められるため、TOEICとは異なる対策が必要になります。
TOEIC900点から英検1級は難しい?
TOEIC900点取得者でも、英検1級が簡単とは限りません。
高度な語彙に加え、ライティングやスピーキング対策が必要になるため、まず過去問で現在の実力を確認しましょう。
TOEIC900点なら英語は話せる?
必ずしもそうとは限りません。
TOEIC L&Rはリスニングとリーディングを測定する試験なので、スピーキング力を伸ばすには別途アウトプット練習が必要です。
TOEIC900点からTOEFLを目指せる?
目指せます。
TOEICで身につけたリスニング・リーディング力を活かせますが、TOEFLではアカデミックな英語やスピーキング・ライティングへの対策も必要になります。
TOEIC900点からIELTSなら何点を目標にすればいい?
TOEICとIELTSでは試験形式や測定する技能が異なるため、TOEIC900点からIELTSのバンドスコアを単純に換算することはおすすめできません。
留学などが目的なら、志望校や機関が求めるIELTSスコアを目標にしましょう。
TOEIC900点から990点を目指すべき?
TOEICを極めたい人なら、990点を目指すのもよいでしょう。
一方、英語を話したい、仕事で使いたいといった目的がある場合は、スピーキングやビジネス英語へ進む選択肢もあります。
TOEIC900点の次に目指すもの一覧
最後に、目的と次の目標をもう一度整理します。
| 次の目標 | 向いている人 |
|---|---|
| TOEIC S&W | 話す・書く力を伸ばしたい |
| 英検1級 | 難関資格へ挑戦したい |
| TOEFL | 海外大学・大学院へ進学したい |
| IELTS | 留学・海外移住を考えている |
| 英会話 | 英語を話せるようになりたい |
| ビジネス英語 | 仕事で英語を使いたい |
| 950〜990点 | TOEICを極めたい |
まとめ
TOEIC900点の次に目指すべきものに、唯一の正解はありません。
大切なのは、
TOEIC900点を取得する
↓
英語で何をしたいのか考える
↓
現在足りない技能を確認する
↓
次の目標を決める
という流れです。
資格を極めたいなら英検1級やTOEIC990点、海外留学ならTOEFL・IELTS、英語を話せるようになりたいならスピーキングへ進むなど、目的に合わせて選びましょう。
TOEIC900点までに身につけた語彙・文法・リスニング・リーディング力は、次の英語学習でも大きな土台になります。
900点をゴールではなく、新しい英語学習のスタート地点として活用してみてください。
QQEnglish教師からのワンポイントアドバイス
TOEIC900点を取得した後は、「さらに難しい英語を覚える」だけでなく、「すでに知っている英語を使えるようにする」という視点を持つことが大切です。
例えば、
「英語で5分間自分の意見を話す」
「ニュースについてディスカッションする」
「仕事について英語で説明する」
「英語でプレゼンテーションする」
など、具体的なアウトプット目標を設定してみましょう。
QQEnglishのレッスンでも、教師との会話やディスカッション、ビジネス英語などを通して、TOEICで身につけた知識を実際に使う練習ができます。
「知っている英語」を「使える英語」へ変えていけば、TOEIC900点の先にある新しい目標にも挑戦しやすくなるでしょう。

















