乾杯の挨拶は英語でどうする?失礼にならない言い方は?例文付きで解説!
日本では「乾杯」にはじまる独特の飲み会文化がありますが、海外ではどうでしょうか?
海外にも乾杯の挨拶の英語版はあるのでしょうか?
実は英語でも、乾杯の挨拶やスピーチに相当するものはあります。
そんな時にスピーチや挨拶を任された時に慌てたくはないですよね。
今回は、海外での飲み会文化、英語での乾杯の挨拶やその時に使えるフレーズを広く解説していきます。
英語話者との親睦を深めるためには必須の内容となっていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
海外の飲み会文化
日本では、乾杯の挨拶は飲み会ではほぼ確実に発生していると思います。
- 幹事から簡単な一言二言
- 幹事から乾杯発声者に話が振られる
- 乾杯発声者から簡単な一言と、乾杯発声
- 以後2〜3時間程度飲みながら歓談
ごく一般的なものはこんな感じではないでしょうか?
海外の場合、この辺についての自由度は高い傾向にあります。
例えば、飲み会については「Drinking Party」という単語はありますが、そもそも日本語でいう所の「飲み会」という概念が比較すると薄く、「食事会に酒があるかどうか」と言った流れが普通で、食事も皆でつまめるものというよりは各自好きなものを頼みますし、「とりあえずビール」のような慣習もありません。
日本のようにまとまった人数が揃うまで待つこともなく、時間も各自都合のいい時間に来たり、飲むペースも各自好きなようにやります。
乾杯の発声も、重要になってくるのは結婚式やセレモニーのようなスピーチをする場合など、比較的限られてきます。
発声する場合も、次に紹介するような簡単なフレーズで事足ります。
英語での飲み会や食事会での乾杯の挨拶
それでは、まずは一般的な飲み会や食事会での乾杯の挨拶についてみていきましょう。
オフィシャルに発することがなくても、会話の前に軽く一言言えるだけで、会話のきっかけにもなるものなので、ぜひとも押さえておきましょう。
Cheers!
シンプルに「乾杯!」という意味になります。
例文も特になく、この一文字で全てが完結します。
日本語ではよく「お疲れ〜」と言いながら飲むこともありますが、これにはそのようなニュアンスも含まれます。
迷ったときは、これを使えば間違いありません。
Here’s to 〇〇!
「〇〇に乾杯!」という意味になります。
〇〇には、友情から今までの苦労など、様々なフレーズを入れることができます。
Here’s to our friendship!
(友情に乾杯!)
少し改まって会の前に一言言いたいときは、以下のような使い方もできます。
We’ve worked hard and come a long way!Here’s to our success!
(苦労してここまで来ました!私たちの成功に乾杯!)
To 〇〇!
先ほどの「Here’s to 〇〇」をより短くしたバージョンがこちらになります。
To our friendship!
(友情に乾杯!)
Bottoms up!
カジュアルな挨拶の一つで、主に会や会話を盛り上げたい時に、仲間内やパーティーの場での第一声として使います。
意味としては「飲もうぜ!」「飲み干そうぜ!」というニュアンスになります。
イギリス英語で使う場面が多いようです。
アメリカ英語でも使いますが、若干古風、あるいはジョークのようなニュアンスが入ると言われています。
All right guys, bottoms up!
(さあみんな、飲もうぜ!)
Drink up!
こちらも、「Bottoms up!」と日本語訳としては同じ「飲み干せ!」があたりますが、より直接的な命令形のニュアンスが強くなります。
よりカジュアルかつ使用する場面を選ぶことは覚えておきましょう。
例文:
Oh, you lost the game, so drink up!
(ゲームに負けたね?さあ、飲み干そうか!)
Oh man, drink up! We need to leave!
(なんてこった、さあ飲め!そろそろ出ないと!)
よりフォーマルな場での英語での乾杯の挨拶
これまではカジュアル寄りの表現を見てきましたが、フォーマルな場での表現も見ていきましょう。
英語圏の友人としての挨拶、その他交流会などの挨拶で使えます。
以下フレーズを書いていきますが、挨拶そのものの流れは以下のように考えて組みます。
例文も全てこの流れで組んでいます。
- Attention-gather (呼びかけ、例文はイギリス英語を意識)
- 感謝や呼び掛け
- 乾杯の対象を言う
- 乾杯の発声
Raise our glasses to 〇〇
乾杯と直接言ってるわけではありませんが、グラスを上げる仕草を表現しているもので、前後の挨拶フレーズと一緒に使うことで、フォーマルな挨拶の場で使えるものになります。
Ladies and gentlemen, may I have your attention?
Let’s raise our glasses to Bob, our amazing CEO and founder!
Cheers!
(皆さん、少々お時間を宜しいでしょうか?我らが素晴らしいCEOかつ創業者のボブに乾杯しましょう!乾杯!)
I’d like to propose a toast.
直訳をすると「乾杯の音頭を取らせていただきます」となります。
「Cheers!」は乾杯の音頭として実際使われる場面も多いですが、乾杯という行為そのものは「Toast」を用いて表現することができます。
非常にフォーマル感の強い表現なので、公式なパーティーや集まりでのスピーチで使える表現です。
Ladies and gentlemen, thank you for your time.
I hope everyone is on the same page, but I’d like to propose a toast to my best friend, Tom.
Cheers!
(皆さん、お忙しい中お集まりいただきありがとうございます。皆さん思いは一緒だと思いますが、私の親友であるトムに乾杯を捧げたいと思います。乾杯!)
その他、乾杯の挨拶関連で使えるフレーズ
最後に、乾杯の挨拶、または関連するシチュエーションで使える表現をまとめておきます。
適宜活用してくださいね。
乾杯前のAttention gatthering
例文:
May I have your attention, please?
(皆さん、少し注目してください。)
Let’s take a moment to celebrate…
(少し時間を取って、〜をお祝いしましょう。)
This calls for a toast!
(これは乾杯するべきだ!)
会の盛り上げ用、ウィットの効いた一言など
例文:
Let’s get this party started!
(さぁパーティーを始めよう!)
Here’s to many more!
(これからも何度もこうして乾杯できますように!)
To good times and great company!
(楽しい時間と素晴らしい仲間に!)
May this be the first of many!
(これが多くの始まりとなりますように!)
Let’s make tonight unforgettable!
(今夜を忘れられない夜にしよう!)
To nights we’ll never remember, with friends we’ll never forget.
(決して忘れることのない夜を、忘れられない仲間と。 )
まとめ
今回は英語での乾杯の挨拶に関連する文化的背景や実際に使えるフレーズを中心に解説しました。
乾杯の挨拶を英語圏でやる場合は、場面によっては堅いものもありますが、気持ちを込めながら考えた一言を言えるように準備ができると、相手との親睦もより深まると言えるでしょう。