英語の発音が学べるオススメ本5選! 子供向けから大人向けまで厳選

参考書を使って独学で英語の発音を学ぶには、目的に応じた良書を選ぶことが大切です。
この記事では、発音を学ぶメリットをはじめ、目的やタイプ別の英語発音本を5冊ご紹介します。
子供向けのやさしい教材から、イギリス英語の発音を学べる書籍など、偏りが出ないように厳選しました。
さらに後半では、効果的な発音の学習法もご紹介します。
発音の本選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
英語の発音を学ぶメリット
英語の発音を学ぶ最大のメリットは、自分が話す英語に自信がつくという点です。
発音がネイティブ並みになると、自分の発言が相手に正しく伝わります。
自分の話す英語が100%相手に通じることが分かると、英語を話すことに抵抗がなくなり、自信をもって会話することができます。
発音が上達することで得られるメリットは、それだけではありません。
英語を話すことが楽しくなるので、スピーキング力は自然と向上します。
また、自分で発音できる音は聴き取れるようになるので、発音の上達はリスニング力の向上につながります。
リーディングも音読するのが楽しくなるのはもちろん、黙読であっても脳内で文字を音声化しているので、スラスラと発音できるようになれば読むスピードも上がります。
ライティングも発音と一見関係ないように思えますが、発音が上達して英語のリズムが身に付くと、自分で書いた英文を音読した時に不自然な箇所に気づきやすくなります。
このように、発音は英語力全体の底上げにつながるので、発音を英語学習の初期段階で取り入れることは非常に大切です。
英語の発音学習にオススメの本5選
ここからは、英語の発音学習に最適と思う次の5冊をご紹介します。
- 「英語耳 発音ができるとリスニングができる」
- 「そーた式! まるでネイティブのような「英語の発音」が身につく魔法の法則40」
- 「イギリス英語でしゃべりたい!UK発音パーフェクトガイド」
- 「アメリカの幼稚園ではこうやって英語を教えている」
- 「あいうえおフォニックス」
それぞれの本の特徴やオススメの対象者について解説していきます。
1. 「英語耳 発音ができるとリスニングができる」

王道の発音矯正本が、「英語耳 発音ができるとリスニングができる」です。
ロングセラーの本書は、発音記号と舌の動きのイラストを使って、ひとつずつ丁寧に母音・子音の発音を解説しています。
発音記号を使って正攻法で発音を学習したい方にオススメです。
さらに、自然な英会話になった時に生じる音声変化の基本的なパターンも学習することができます。
例えば、「Check it out.」という表現を単語ごとに区切ってカタカナ英語で発音すると「チェック・イット・アウト」です。
しかし、自然なネイティブの発音は「チェキラ」と発音しているように聴こえます。
なぜそのように聞こえるかというと、単語が文章で使われると、音声変化が起きるからです。
先ほどの「Check it out.」は、「check」の「k(語尾の子音)」と「it」の「i(語頭の母音)」がつながり、「it」の「t(語尾の子音)」と「out」の「o(語頭の母音)」がつながって聞こえます。
英語の音声学では、これを「リンキング」または「リエゾン」と言います。
このように音声変化のパターンを知っておくと、スピーキングする時や英語を聞き取る時に役立ちます。
2. 「そーた式! まるでネイティブのような「英語の発音」が身につく魔法の法則40」

一般的な英語の発音本は、発音記号をもとに母音と子音を解説しているものがほとんどです。
王道の学習法ではありますが、根気強く取り組まなくてはならないため、途中で挫折してしまう学習者も少なくありません。
そんな方にオススメの本が、「そーた式! まるでネイティブのような「英語の発音」が身につく魔法の法則40」です。
本書では日本人がつまずく発音のポイントに焦点を当て、どういう風に意識して発音をすると英語の発音になるのかが詳しく解説されています。
口や喉の使い方から、抑揚・リズム・強弱に至るまで、ネイティブの発音に近づくヒントが詰まっています。
また、著者による発音レッスン音声が付いており、レッスン音声を聞きながら本の内容を追える仕組みになっています。
まるで発音のコーチングを実際に受けているかのような感覚で、発音の練習に取り組むことができるのもこの本の特徴です。
ネイティブの発音に近づくテクニックを学びたい方や英語初級者にオススメの本です。
3. 「イギリス英語でしゃべりたい!UK発音パーフェクトガイド」

英語の発音に関する書籍のほとんどがアメリカ英語を基準としています。
しかし、イギリス英語の発音を学びたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方にオススメの本が「イギリス英語でしゃべりたい!UK発音パーフェクトガイド」です。
本書は、イギリスの標準発音である「Received Pronunciation / RP(容認発音)」に加え、より大衆的な発音も紹介されています。
RPは上流階級の人が使う格式ある発音ですが、実際にこの発音で話す人の割合は非常に少なく、大部分の人が話すイギリス英語には地域や階級によってさまざまな訛りが存在します。
本書ではその点についても触れられているので、さまざまなタイプのイギリス英語を理解するうえでも役立ちます。
さらに、この本はアメリカ英語の発音も収録されているため、英・米発音の違いを比較しながら学習することができます。
IELTSのリスニング対策や、TOEICリスニング問題のイギリス英語対策、など試験対策としてもオススメの一冊です。
4. 「アメリカの幼稚園ではこうやって英語を教えている」

この本は、子供に初めて英語の発音を教えたいと思っている保護者や幼児向け英会話スクール関係者の方にオススメの本です。
本書では、アメリカの教育で取り入れられているフォニックスの指導法をイラスト付きで分かりやすく解説しています。
フォニックスとは、発音と単語(スペル)の関係性を学び、英語の正しい読み方を習得する方法のことです。
例えば、アルファベットで「C」は「シー(siː)」と発音しますが、実際に単語の中に含まれる「C」は「クッ(k)」と発音します。
このようにフォニックスを学習することで、発音記号を知らなくても大抵の単語は発音できるようになります。
さらに本書では、子音の発音を中心に解説しています。
日本語は母音が中心の言語であるのに対し、英語は子音が中心の言語だからです。
声に出して読むのが楽しくなるチャンツも含まれており、子供に楽しく発音を教えるためのメソッドが詰まった一冊です。
5. 「あいうえおフォニックス」

親子でフォニックスを学習したい方にオススメの本が、「あいうえおフォニックス」です。
この本は「母音」と「子音」で本が2冊に分かれています。
母音の本では、日本語の「あいうえお」で母音の発音を学ぶことができます。
子音の本では、日本人が苦手とする子音の発音を取り上げて解説しています。
本にはQRコードが掲載されており、リンク先のYoutube動画を見ながら発音練習ができるようになっています。
子供向けの教材と思ってしまうにはもったいなく、小・中・高・大学〜大人まで、フォニックスを一から学びたい方に最適です。
英語の発音を向上させる効果的な方法2選
本に書いてある使い方に沿って発音練習を進めるだけでも、十分に効果は期待できるでしょう。
しかし、さらに効果的に発音を上達させたい方に向けて、オススメの学習法を2つご紹介します。
1. 自分の音声を録音する
英語の発音練習は、お手本の音声を聞いて真似するだけでなく、自分の声を録音することを強くおすすめします。
録音した自分の音声を聞くことで、客観的に自分の発音を確認することができ、うまく発音できていない部分に気づきやすくなります。
また、発音練習のたびに録音しておくことで、学習初期段階と現時点を比べてどれだけ上達したかを把握することができます。
成長が実感できると、「もっと上手に発音できるようになりたい」と向上心が芽生え、学習の継続につながります。
自分の声を録音することに抵抗があるかもしれません。
しかし、ネイティブの発音に近づくための効果的な方法なので、ぜひ試してみてください。
2. 鏡を見ながら練習する
日本語は、口を大きく開けなくても話せる言語です。
一方で、英語は日本語に比べて、舌・喉・口を意識的に動かして話す言語です。
「L」と「R」の発音など、日本人が苦手とする発音の中には、口の形や舌の位置が重要になってくるものもあります。
鏡を見ながら発音することで、「口が開いてない」「口の形が違う」といった日本語を話す時との違いを視覚的に確認することができます。
日本人訛りの発音、いわゆるジャパニーズイングリッシュを矯正したいと思っている方は、鏡を見ながら口と舌の動かし方を意識するだけでも、発音が大きく変わってくるでしょう。
まとめ
発音は、文法や4技能(リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング)に比べて後回しにされがちですが、じつは全ての英語学習につながる大事な要素です。
発音の本を選ぶ際は、CD・音声ダウンロードが付いていたり、QRコードから動画を視聴できたりするものを選びましょう。
また、試験対策、子供への英語教育など、目的に合った内容かどうかも重要なポイントです。
本記事で紹介した本や学習法を参考に、自分に合った一冊を見つけて楽しく英語の発音学習を始めてみましょう。
















