英語で食べ放題は「バイキング」じゃない?食べ放題・飲み放題の正しい言い方を例文とともにご紹介!
日本では食べ放題のことを「バイキング」と呼びますが、この言葉は和製英語であり、海外の方には通じません。
その理由や、正しくは何と表現すべきなのかを例文とともに解説します。
また、似た表現である「おかわり無料」の言い方や今回のキーワードを用いた会話例もご紹介しますので、実際に使ってみてください。
日本で食べ放題を「バイキング」と呼ぶ理由
日本で食べ放題形式の食事を「バイキング」と呼ぶようになった理由は、1958年8月に誕生した日本初のビュッフェレストランにあります。
このレストランは「スモーガスボード」という、好みのものを自由に食べるスカンジナビアの伝統料理に着想を得て作られたそうです。
開業当時話題となった映画「バイキング」にちなんで「インペリアルバイキング」と名付けられ、その店名は「食べ放題」の代名詞として広まったと言われています。
「食べ放題」の英語表現
all-you-can-eat
all-you-can-eatは、直訳すると「食べられるだけの」という意味です。
食べられるだけ食べて良い=日本で言う「食べ放題」という意味になります。
形容詞なので、後ろにrestaurantやbuffetを加えて「食べ放題のお店」と表現することができます。
Today, I am going to go to a new all-you-can-eat restaurant with my family.
(今日、私は新しくできた食べ放題のお店に家族と行くつもりです。)
食べ放題で食べられる料理を補足説明したい場合は、all-you-can-eatの後にメニュー名を足します。
I want to go to an all-you-can-eat sushi restaurant with you.
(あなたとお寿司食べ放題のお店に行きたいです。)
食べ放題の制限時間を補足説明したい場合は、all-you-can-eatの後にforと時間を足します。
It’s all-you-can-eat for an hour and a half.
(1時間半食べ放題です。)
buffet
日本で「食べ放題」をビュッフェと言うことも多いですよね。
厳密に言うと、英語のbuffetは並べられた食事をセルフサービスで取りに行くスタイルだそうです。
なお、フランス語が語源の英語であり、発音が日本語とは違って「バフェ」である点にも注意してください。
buffetは、以下の例文のように名詞としても形容詞としても使うことができます。
例文:Yesterday, I enjoyed the Chinese buffet at Yokohama Chinatown.
(昨日、私は横浜中華街で中華料理食べ放題を楽しみました。)
Dinner is served in buffet style at this hotel.
(このホテルでは、夕食はビュッフェ形式で提供されます。)
smorgasbord
smorgasbordも「食べ放題」という意味を持ちます。
肉や魚の料理、酢漬けなど好きなものを好きなだけ食べるスタイルのスカンジナビア伝統料理で、前述した「インペリアルバイキング」のアイディアの基になったそうです。
The appeal of smorgasbord is that you can eat as much as you want of whatever you like.
(食べ放題の魅力は、好きなものを好きなだけ食べられる点です。)
「飲み放題」の英語表現
all-you-can-drink
「飲み放題」は英語でall-you-can-drinkです。
all-you-can-eatと同じく、「飲めるだけ飲んで良い」という意味になります。
日本では飲み放題を「フリードリンク」と表現することがありますが、英語のfree drinkは無料の飲み物を意味するため、注意が必要です。
Why don’t we order the all-you-can-drink plan for two hours?
(2時間飲み放題プランを注文しませんか?)
制限時間や飲み物の種類の補足方法も、all-you-can-eatと同じです。
free-flow/ free-flowing
free-flowとfree-flowingも「飲み放題」を意味します。何を飲み放題なのかは、後ろに付け加えることで表現できます。
Children wanted to order free-flowing soft drinks.
(子ども達はソフトドリンク飲み放題を注文したがりました。)
「おかわり無料」の英語表現
全てが食べ放題・飲み放題というわけではなく、あるメニューに限って無料でおかわりができるというケースもありますよね。
そういった時には、どんな言い方をするのか例文とともにご紹介します。
bottomless
bottomlessは「底なし」という意味の単語です。
いくらでも食べて良い=おかわり無料というニュアンスですね。
アメリカでは、endlessやlimitlessという単語も同じような使い方をされているそうです。
(このレストランでは、サラダのおかわり無料なんですよ。)
refillable
refillableは主に飲み物のおかわり無料という意味を持ちます。
(カフェオレはおかわり無料ですが、いかがですか?)
free refills
free refillsは、主にソースや飲み物、パンなどのおかわり無料という意味を持ちます。
Because the bread was free refills, I ended up eating too much.
(パンのおかわりが無料だったので、ついつい食べすぎてしまいました。)
all-you-can-eatなど今回のキーワードを使った会話例
all-you-can-eatやfree-flowingなど、今回ご紹介したキーワードを使うとどんな会話ができるのか見てみましょう。
場面は街中で、海外から日本へ遊びに来た友人と食事をしに向かうところです。
例文:
It’s been a while!
(久しぶり!)
Welcome to Japan!
(日本へようこそ!)
I missed you!
(会いたかったよ!)
I missed you too.
(私も会いたかったわ。)
Let’s talk about various things over dinner.
(夕食を食べながらいろいろ話しましょう。)
Sure, what do you want to eat?
(そうだね、何が食べたい?)
I think something uniquely Japanese would be good.
(やっぱり日本ならではのものがいいわね。)
Soba noodles, sushi, and tempura are all good, it’s hard to choose.
(お蕎麦もいいし、お寿司も天ぷらもいいし、迷ってしまうわ。)
So, why don’t we go to an all-you-can-eat Japanese restaurant?
(それなら、和食食べ放題のお店に行かない?)
I recommend it because you can eat as much of a variety of dishes as you like.
(いろいろな料理を好きなだけ食べられるから、おすすめだよ。)
Wow!
(えー!)
That sounds great!
(それは素敵ね!)
Let’s order free-flowing sake for two hours, too.
(日本酒の二時間飲み放題も頼もうよ。)
But isn’t it expensive?
(でも、高いんじゃない?)
What are you talking about?
(何言ってるの?)
I’m treating you, of course!
(私のおごりに決まってるでしょ!)
Eat and drink lots!
(たくさん食べて飲んでね!)
まとめ
今回は「食べ放題」を英語でどう言い表すか、例文とともにご紹介しました。
和製英語「バイキング」の誕生秘話も興味深かったですね。
会話例のように、外国の方とお食事に行く際に活用できると思いますので、ぜひ今回ご紹介した「食べ放題」「飲み放題」「おかわり無料」の英語表現を覚えてください。