「about」の品詞は何?前置詞・副詞・形容詞の意味と使い方をわかりやすく解説

「about って前置詞じゃないの?」
「about ten minutes の about は副詞?」
「how about の about って何なの?」
このように、「about」の品詞で迷ったことはありませんか。
「about」はとても基本的な単語ですが、前置詞・副詞・形容詞として使われるため、意外と理解があいまいになりやすい単語です。
その結果、「なんとなく使っているけれど説明できない」という状態になりがちです。
しかし実は、「about」はバラバラに覚える必要はありません。
ある共通のイメージから、すべての意味がつながっています。
この記事では、英語初心者の方でも理解できるように、
- 「about」の3つの品詞(前置詞・副詞・形容詞)
- それぞれの意味と使い方
- 「about ten minutes はなぜ副詞?」などのよくある疑問
を例文とともにわかりやすく解説します。
読み終えるころには、「about」の品詞で迷うことなく、自然に使い分けられるようになります。
「about」の品詞は3つ|前置詞・副詞・形容詞
「about」の品詞は、主に次の3つに分けられます。
- 前置詞:〜について、〜の周り
- 副詞:だいたい、約
- 形容詞:今にも〜しそう
よく「単語1つ=1つの品詞のみ」と思いがちですが、「about」のように複数の品詞で使われるケースは非常に多いです。
そのため、「about=前置詞」とだけ覚えてしまうと、「about ten minutes(約10分)」や「 be about to(今にも〜)」で混乱しやすくなります。
まずは、「about には3つの品詞がある」という全体像を押さえましょう。
「about」の意味とコアイメージ|境界がはっきりしない
「about」の本質は、「ある対象のまわりにある」「境界がはっきりしない」という感覚です。
つまり、何かを一点でとらえるのではなく、中心の周囲をゆるく囲むように広く捉えるイメージです。
このイメージから、次のような意味が生まれます。
- 話題に使う →「〜について」
- 数値に使う →「約・だいたい」
- 場所に使う →「周辺・近く」
英語は、1つのコアイメージから意味が広がる言語です。
「about」も同じで、このイメージを理解しておくと、すべての使い方が自然につながります。
「about」の品詞1. 前置詞|意味と使い方(〜について)
「about」は前置詞として使われるとき、後ろに名詞をとり、その対象に関する話題や内容を示す働きを持ちます。
例文:
We talked about the problem.
(その問題について話しました。)
Tell me about your job.
(あなたの仕事について教えてください。)
このときの「about」は、対象を一点で限定するのではなく、関連する情報や背景も含めて広く扱うニュアンスになります。
そのため、「〜について」「〜に関して」といった意味で使われます。
その他の意味(場所・周辺)
「about」は「話題」だけでなく、「場所」に対しても使われます。
この場合は、ある地点をピンポイントで示すのではなく、その周囲や近辺を含めた範囲を表します。
There are flowers about the house.
(家の周りに花があります。)
ここでも、「中心+その周り」というイメージが働いています。
特定の一点ではなく、周囲に広がる範囲をやわらかく示すのが特徴です。
「on」との違い
「about」と「on」はどちらも「〜について」と訳されますが、ニュアンスに違いがあります。
- about:広く一般的に扱う
- on:特定のテーマに焦点を当てて深く扱う
例文:
a book about history
(歴史についての本) → 広く扱う
a lecture on history
(歴史に関する講義) → 専門的に扱う
このように、「about」は「周辺を含めて広く」、「on」は「テーマを深く扱う」という違いがあります。
「about」の品詞2. 副詞|意味と使い方(約・だいたい)
「about」は副詞として使われるとき、数値や時間、量などの程度をあいまいにし、「おおよそ」を表します。
例文:
It takes about ten minutes.
(約10分かかります。)
There were about 100 people.
(約100人いました。)
このときの「about」は、数値を厳密に示すのではなく、「だいたいこのくらい」という目安を示しています。
正確さよりも、おおよその感覚を伝える副詞です。
状態や程度をぼかす「about」
「about」は数値だけでなく、状態や程度をやわらかく表現するためにも使われます。
この場合は、「完全ではないが、それにかなり近い状態」を示します。
例文:
That’s about right.
(だいたい合っています。)
I’m about ready.
(ほぼ準備できています。)
ここでは、完全一致ではなく「ほぼその状態」であることを表しています。
「about ten minutes」はなぜ副詞?
「about ten minutes」の「about」は副詞です。
この「about」は、数(ten minutes)の程度や範囲を説明しています。
It will take about five minutes.
(約5分かかります。)
英語では、副詞は動詞や形容詞だけでなく、数詞や数量表現も修飾します。
この場合の「about」は「約」という意味で数量の程度を調整しているので、副詞と考えます。
「about」は文の中で「どのくらいか」という情報を補足し、数量に対してあいまいな範囲を与える働きをしているからです。
「about」の品詞3. 形容詞|「be about to」の使い方
「about」は形容詞として使われるとき、be動詞とともに「これから起こる直前の状態」を表す働きを持ちます。
この用法は「be about to do」という決まった形で使われるのが特徴です。
I am about to leave.
(今まさに出発するところです。)
この表現では、まだ実際の動作(leave)は起きていませんが、すぐに起こることがほぼ確実な段階を示しています。
なぜ形容詞なのか
「be about to do」の「about」は、文の中で主語の状態を説明する補語として働いています。
つまり、「どんな状態なのか」を表しているため、形容詞に分類されます。
She is about to speak.
(彼女は今話し始めようとしています。)
この文では、「about」は「話す」という動作を修飾しているのではなく、主語(She)の状態を説明しているのがポイントです。
「how about / what about」の品詞と違い
「how about」は「how+about」が組み合わさった表現で、提案や勧誘を表すフレーズとして使われます。
このときの「about」は前置詞として働き、後ろに来る内容を導く役割を持っています。
How about going out?
(出かけるのはどうですか?)
「about」は前置詞なので、後ろには基本的に名詞が来ます。
そのため、動詞を使いたい場合は、動名詞(-ing形)に変える必要があります。
「what about」の意味と違い
「what about」も同様に、「about」は前置詞として使われています。
ただし、「how about」が「提案」を表すのに対し、「what about」は話題の提示や確認のニュアンスが強くなります。
What about this plan?
(この案はどうしますか?)
この表現は、「この案についてはどう考える?」というように、ある対象を取り上げて意見や対応を求めるときに使われます。
「how about / what about」の違いまとめ
|
表現 |
主な意味 |
ニュアンス |
使い方のポイント |
|
how about |
提案・勧誘(〜してはどう?) |
相手にアイデアを出す・すすめる |
行動や案を提案する場面で使う |
|
what about |
話題提示・確認(〜はどうする?) |
既にある話題に対して意見や対応を求める |
状況や対象について確認するときに使う |
「about」の後ろ・前に来る品詞|文の作り方
「about」は前置詞なので、前後にどんな品詞が来るかには一定のルールがあります。
ここでは、文を正しく作るための基本パターンを整理して確認していきましょう。
「about」の後ろは名詞
「about」は前置詞なので、後ろには名詞が来るのが基本ルールです。
We talked about the movie.
(その映画について話しました。)
動詞は動名詞にする
「about」の後ろに動詞を置く場合は、そのままでは使えません。
前置詞の後ろには動詞の原形は置けないため、動名詞(-ing形)に変える必要があります。
She is thinking about changing jobs.
(彼女は転職について考えています。)
「about」の前は動詞が多い
「about」は単独で使われるよりも、動詞とセットで使われることが多いのが特徴です。
これらは「動詞+about」でひとまとまりの表現として覚えると便利です。
I am worried about my future.
(将来を心配しています。)
まとめ|「about」は「周り」のイメージで理解する
「about」は、次の3つの品詞で使われる単語です。
- 前置詞:〜について(対象の周りを広く扱う)
- 副詞:約・だいたい(数や程度をぼかす)
- 形容詞:今にも〜しそう(行動の直前の状態)
一見するとバラバラの意味に見えますが、すべてに共通しているのは「中心のまわりをゆるく捉える」というイメージです。
そのため、意味を個別に暗記するのではなく、「周り・ぼんやり」という感覚を軸に理解することが重要です。
このイメージをつかめば、「about」の品詞や使い方で迷うことはなくなり、自然に使い分けられるようになります。















