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更新日:2025年5月27日 TOEIC

TOEIC高得点なのに話せない人必見!意識すべき3つの心構えと実践的な学習法を紹介

せっかくTOEICで高得点を獲得したのに、いざとなると英語が口から出てこない…そんな悩みを抱えている方は少なくないはずです。
それは決してあなたの英語力が低いわけではありません。多くの場合、原因は明確です。

1つ目は、知っている語彙は多いのに、使える語彙になっていないということです。
TOEICで頻出する単語やフレーズを暗記することは重要ですが、それはあくまで「受動語彙」
自分が実際に会話の中で使いこなせる「能動語彙」へと昇華させるためには、意識的なトレーニングが不可欠です。

2つ目は、完璧な英語を話そうとしすぎるあまり、心理的なブロックが邪魔をしていること。
「間違えたらどうしよう」「発音が悪かったら恥ずかしい」といった不安が先行し、せっかく頭にある知識も出すことを躊躇させてしまうのです。

そして3つ目は、インプットは十分でも、圧倒的にアウトプットが不足していること。TOEIC対策のための英語学習は、どうしてもリーディングやリスニングといったインプット中心になりがちです。
知識として英語を頭に詰め込んでも、実際に「話す」という行為を通してその知識を引き出し、使いこなす訓練がなければ、当然言葉は出てきません。

あなたが陥っているのはどのパターンでしょうか。
これらの原因を理解し、意識を変えることこそが、TOEIC高得点者が「話せる」ようになるための第一歩です。

本記事では、これらの課題を克服し実践的な会話力を身につけるための3つの心構えと3つの学習法をご紹介していきます。

 

TOEIC高得点保持者の落とし穴:自信過剰と現実のギャップ

English not speaking
TOEICで高得点を獲得したあなたは、周囲から「英語ができる人」と見なされ、自身も相応の自信を持っていることでしょう。

ペーパーテストでの輝かしい結果は、あなたの努力の証です。
しかし、ここで注意すべき落とし穴があります。
それは、TOEICの成功体験が、実際の会話力に対する過度な自信につながってしまう傾向です。
「これだけ高得点を取れたのだから、話すことも容易だろう」と無意識に捉えがちですが、ここに自己認識と現実のギャップが生じます。

いざ実社会で英語を話す場面に遭遇すると、自分のスピーキング能力が期待を下回ることに愕然とすることがあります。
頭では理解している単語や文法が咄嗟に出てこず、相手の言葉は理解できても、自然な英語で即座に応答できない。
ペーパーテストのスキルと、生きたコミュニケーションに必要なスピーキングスキルは、本質的に異なる側面を持っているのです。

このギャップを認識し、意識的にスピーキング力強化に取り組むことが、TOEIC高得点者が真に「話せる」ようになるための重要な第一歩となります。

 

【実体験】TOEIC900点越えでも..海外で突きつけられた、英語力の現実

冒頭から強い語気で語りましたが、当の筆者自身も「自己認識と現実のギャップ」に直面した当事者の一人です。

高校時代から英語に力を入れ、初受験のTOEICで700点超え、スピーチコンテストで優勝、大学時代は留学生交流サークルに所属。
TOEIC900点超えで就活に挑み、社会人になった後は英語教材編集者としての経験を通して、英語力には自信がありました。

しかし、社会人7年目で臨んだオーストラリアの大学・ビジネススクールへの留学は、筆者の英語に対する自信を根底から揺るがす経験となりました。
大学の講義はまだしも、ローカルコミュニティに足を踏み入れると、多様な訛り、早口、不明瞭な発音など、教科書通りの英語ではない現実に直面し、驚くほど相手の言葉が聞き取れず、自分の考えもスムーズに伝えられない、もどかしい日々を送ることになったのです。

「TOEICの高得点は英語能力の一面に過ぎない」ということを痛感しました。

真に必要なのは、多様な話し方に対応できる実践的なリスニング力と、臆せず自分の言葉でコミュニケーションを取るスピーキング力
机上の学習だけでは決して身につかない、生きた英語の壁にぶつかったことで、筆者は改めてその現実を思い知りました。

 

【3つの心構え】TOEIC高得点保持者が「英語が話せる」自信を持つためには?

global english talking
TOEICで高得点を獲得したあなたは、確かな英語の基礎力をお持ちです。
しかし、その知識をスムーズに会話で引き出すためには、意識を少し変える必要があります。
ここでは、TOEIC高得点保持者の方が「英語が話せる」という確信を得るために、ぜひ心に留めていただきたい3つの重要な心構えをご紹介します。

 

心構え1:TOEICと英語力を切り分けて考える

TOEICで高得点を取ることは素晴らしい成果ですが、それはあくまで英語というツールを使った一種の競技で優れた成績を収めたと捉えるべきです。

英語の資格試験は多岐にわたり、英検、TOEFL、IELTSなど、それぞれ評価するスキルや試験の形式が異なります。

その中でもTOEICは、主にリーディングとリスニングの2つのスキルを測り、ビジネスシーンに特化した内容が出題される傾向にあります。

これは、例えば「球技が得意」と言っても、バスケットボールが得意なのか、野球が得意なのか、バレーボールが得意なのかといった違いに近いと言えるでしょう。

TOEICのスコアは、就職試験の書類選考などにおいて客観的な英語力の証明にはなりますが、あくまであなたの英語力を示す一つの指標に過ぎないということを自覚しましょう。

「TOEICが満点でも、スピーキングはこれが現実です」と、ご自身の英語でのスピーキング動画をSNSで公開されているTOEIC講師の方もいらっしゃいます。
それほど、TOEICのスコアと実際の会話力は別物なのです。

ちなみに、TOEICにもスピーキングとライティングのテストがオプションで用意されています
もしご興味があれば、現状の力を試してみるのも良いかもしれません。

 

心構え2:TOEIC高得点保持者のプライドを一旦捨てる

大人になればなるほど難しいことかもしれませんが、「TOEIC高得点保持者である」ことのプライドを一旦捨てることも大切です。

筆者も社会人留学中「英語ができる自分」というこれまでのプライドを一旦全て手放しました。
そして、大学の留学生向けの英語サポートセンターに積極的に通ったのです。
そこで最初に指摘されたのは、基本的な発音の区別さえできていないという事実でした。
例えば、She 【ʃi;】と see・sea【síː】の発音の違いが明確に理解できていなかったのです。

TOEICで高得点を取れても、基礎的な発音ができていないという現実に直面し、衝撃を受けるとともに、謙虚な気持ちで学び直す必要性を痛感しました。

 

心構え3:アウトプットの機会を増やすよう方針転換する

インプット中心の学習から、積極的にアウトプットの機会を増やすように意識的に方針を転換しましょう

筆者自身も、具体的な行動として、留学先の大学での留学生向けのランゲージバディプログラムに登録しました。
日本語が堪能なオーストラリア人の学生や、英語が非常に流暢なタイ人の先輩にバディとなってもらい、週に一度、コーヒーを飲みながら近況を報告や雑談をしたりする時間を積極的に設けました。
また、「授業中最低一回は発言をする」と自分にルールを課してとにかくアウトプットをするように努めました。

TOEICで高得点を取るための学習法と、実際に英語を話せるようになるための訓練は異なります。
スピーキング力を向上させるためには、それに特化したトレーニングが必要不可欠です。

海外留学でなくても、日本にいながらにしてもオンライン英会話サービスを利用すれば、手軽にアウトプットの機会を増やすことができます
TOEICのスコアに縛られず、積極的に話す練習を取り入れることこそが、「話せる」自信へと繋がるのです。

 

【3選】TOEIC高得点保持者が英会話力を高める実践的スピーキング学習法

自分の心構え、マインドセットを変えることができたら、あとは実践あるのみです。
以下では、実践的なスピーキング学習法を3つ紹介します。

 

1.「受動語彙」をアウトプット可能な「能動語彙」にしていく

dictionary
TOEICのリーディングやリスニングで高得点を獲得されているということは、豊富な「受動語彙」を持っている
と言えるでしょう。

多くの単語やフレーズの意味を理解できる土台があることは、スピーキング力向上のための大きなアドバンテージとなります。

 

「受動語彙」とは

「受動語彙」とは、文章を読んだり、人の話を聞いたりした際に「意味が理解できる」語彙のことを指します。

つまり、自分では積極的に使わないけれど、意味はわかる言葉のことです。
TOEICの学習を通して、あなたはすでに多くの受動語彙を蓄積しているはずです。

 

「能動語彙」とは

「受動語彙」に対して、「能動語彙」とは、会話や文章作成などで、「自分から積極的に使うことができる」語彙のことです。

つまり、自分の意思で使いこなせる言葉のことです。
TOEICで培った豊富な受動語彙を、実際の会話でスムーズに引き出し、活用していくことこそが、スピーキング力向上のための重要な鍵となります

なぜなら、受動語彙は能動語彙の土台となるものだからです。
豊富な受動語彙があればこそ、それを意識的に使いこなすことで、能動語彙へと着実にステップアップできるのです。
たとえば、読書やリスニングを通じて多くの単語に出会うことで、それらはまず受動語彙として蓄えられます。
その後、実際に会話や文章作成の場面で、これらの単語を積極的に使ってみましょう。
この積み重ねによって、眠っていた受動語彙は、生き生きとした能動語彙へと変わっていくのです。

関連記事:第二言語習得理論から考える英語スピーキングの効果的な上達法

 

2.恥を捨てて基礎から発音・文法を見直す

english conversation
TOEICで高得点を 獲得しているにも関わらず、会話に自信が持てないという方は、これまでのプライドや「間違えたら恥ずかしい」という気持ちを一旦手放し、基礎から素直に見直すことを強くおすすめします。

完璧な英語を目指すのではなく「伝わる英語」を身につけるという意識を持つことが大切です。

筆者自身も自身の発音のクセと向き合うために、日本人著者が日本人向けに執筆した英語発音トレーニングの書籍やアプリを購入しながら、少しずつ矯正していきました。
今でも間違った発音で覚えてしまった語彙があると気づく度に、繰り返し練習して脳と体に定着させるようにしています。

関連記事:高校英語の復習で実力アップ!おすすめの参考書も紹介

 

発音のクセや弱点をプロ教師と矯正する

そうは言っても、独学では自分の発音のどこにクセがあるのか、文法のどんな点が弱いのか、なかなか客観的に把握するのは難しいものです。

そんな時に役立つのが、オンライン英会話です。
自宅にいながら、経験豊富な教師から直接指導を受けられるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

客観的な視点から発音の細かな部分や文法の誤りを指摘してもらい、その場で修正することで、より正確で相手にしっかりと伝わる英語を習得できるはずです。

客観的なフィードバックを受けることで、自己流ではなかなか気づけない課題を克服することができます。

 

正確な文法でフルセンテンスが話せるようになるカランメソッドを活用

Callan texts
カランメソッドとは、イギリスで50年以上の歴史を持ち、世界30カ国以上で採用されている実績ある学習法です。

カランメソッドの最大の特徴は、その徹底的な反復練習にあります。
教師からのハイスピードな質問を聞き取り、間髪入れずにフルセンテンスで回答することを求められます。
これは、台本のない実社会での英語の反射神経を鍛えるのに最適です。
瞬時に相手の発言を理解し、自分の考えをまとめてスムーズに答える力を養うことができます。

また、カランメソッドのレッスンを担当する教師は、生徒の文法や発音の間違いを即座に指摘することを重要な目標としています。
そのため、トレーニングを続けることで、自分の意図を正確に伝えるために不可欠な「正しい英語の文法と発音」を着実に身につけることができるでしょう。

QQEnglishは日本で初めての正規認定校として、オンラインレッスンを通じて多くの方にカランメソッドを提供しています。

QQEnglishが提供するBoost Coachingでは、1回50分・週6日のカランメソッドでのレッスンで、徹底的にアウトプットの基礎力を鍛えます。

関連記事:カランメソッドの効果とは?日本初の正規認定校が解説!

 

専任コンサルタントによるフィードバックを受ける

English coach
近年注目されている英語コーチングは、オンライン英会話サービスをはじめ、多様なプラットフォームで提供されています。

その大きなメリットは、単なる学習進捗の管理やアドバイスといった表面的なサポートに留まらないことです。

例えば、QQEnglishBoost Coachingでは、レッスン中のあなたのパフォーマンス動画を専任のコンサルタントが客観的に分析し、英語力が伸びた点や改善すべき点を詳細にフィードバックしてくれます。

レッスン中は、教師の英語を聞き取り、自分が話すことに集中するため、なかなか客観的に自分の発話を分析したり、内省したりする余裕はないものです。
自分で後から録画を見返して分析しようとすると、膨大な時間がかかってしまいます。

特に忙しいビジネスパーソンにとって、自分の英語を客観的に分析する時間を確保するのは難しいものです。
Boost Coachingでは、コンサルタントがあなたの代わりに全てのレッスン録画を確認し、教師からのフィードバックに加えて、専門的な視点からのアドバイスを提供します。これにより、効率的に課題を把握し、具体的な改善策を実行していくことができるでしょう。

関連記事:英語コーチングは効果なし?正しい心構えと効果的な活用法を解説

>>100日間、4倍速の学習体験!カランメソッド×英語コーチング「Boost Coaching

 

3. 「教科書英語」だけでなく「リアルな英語」に触れる

English conversation office
TOEICの学習や多くの英語教材で触れる英語は、整った発音で明瞭に話される「教科書英語」が中心です。
しかし、現実世界で飛び交う英語は、必ずしもそうではありません。

多様なアクセントや話し方に慣れておくことが、「聞ける」「話せる」自信を養う上で非常に重要になります。

 

教科書や試験問題はプロの英語ナレーターだから聴きやすい

english narration
筆者は英語教材編集者として、リスニング教材の音声収録現場に何度も立ち会ってきました

そこで読み上げを担当するのは、メディアや舞台で活躍するプロの英語ナレーターたちです
彼らは、子役からお年寄りの役まで、様々なキャラクターを英語で見事に演じ分けられる、まさにプロフェッショナルです。
日常会話のような多少くだけたトーンで読んだとしても、教材としてはっきりと聞き取れるクリアな英語で収録されます。

しかし、現実世界では、常にこのような聞き取りやすい英語が話されるとは限りません。

近年、大学入学共通テストなどでも「英語を母語としない話者の英語」がリスニング問題にわずかに含まれるようになりましたが、その割合はごく一部に過ぎません。
依然として、教材や試験で触れる英語は、標準的な発音の英語が中心となっているのが現状です。

関連記事:「音声知覚」と「意味理解」の違いとは?第二言語習得理論から解説

 

「多様な英語」だらけの現実世界

airport terminal
世界には、英語を母語としてではなく、第二言語や外国語として使用している話者の数が圧倒的に多い
という事実があります。

筆者もオーストラリアで生活する中で、ITヘルプデスクや航空券のサービスデスクに電話をかけることがよくありますが、電話の向こうの担当者は、ヒンディー語訛りの強い英語を話していることが少なくありません。

このように、様々なバックグラウンドを持つ人々が話す英語に触れる機会は、現実世界では非常に多いのです。

 

フィリピン人教師の英語は世界中の英語話者への橋渡し

QQ Teachers
QQEnglishでは、フィリピン人のプロの英語教師が授業を担当しています。
フィリピンでは英語が公用語の一つであり、多くの人々が日常的に英語を使用しています。

母語話者ではない様々な英語に日頃から触れておくことは、より実社会で多様な英語を聞き取り、そして自分の英語を発信するための自信へと繋がります

オンライン英会話を通じて、様々なアクセントや話し方に慣れることは、「リアルな英語」に対応するための効果的な訓練と言えるでしょう。

 

まとめ

TOEIC高得点は確かな英語力の証ですが、流暢な英会話力とは異なるスキルです。

「話せない」と感じる原因は、アウトプット不足、能動語彙の欠如、そして完璧主義による心理的ブロックにあります。

自信を持って話せるようになるためには、TOEICのスコアと会話力を切り分け、プライドを捨てて基礎から学び直す覚悟が大切です。

積極的にオンライン英会話などを活用し、発音や文法を矯正し、教科書英語だけでなく多様な「リアルな英語」に触れることで、実践的なコミュニケーション能力は着実に向上します。

恐れずにアウトプットの機会を増やし、真に「使える英語」を身につけましょう!

Ayaka Tanaka
執筆者

Ayaka Tanaka

QQEnglish編集部

東京外国語大学にて第二言語習得・英語教育を学んだ後、日本の大手教育出版社で約10年英語教材編集者として勤務。2022年4月オーストラリア ブリスベンへ移住、英文ジャーナル編集に従事。(TOEIC950 /英検1級)ツールとしてだけでなく、言語の背景にある文化や価値観の違いも含め、英語を学ぶ面白さ・奥深さを感じてもらえたら幸いです。

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