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更新日:2025年10月2日 英語コラム

「税理士」は英語で何と言う?会計士との違いや国際取引に役立つ表現も解説

英語圏の人に日本の税理士のことを英語でどう表現したらいいか迷ったことはありませんか?

多くの国では会計士が税理士の仕事を担うため、日本の税理士のことが相手に正しく伝わっているか不安に感じる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では「税理士」の英語表現をテーマに、「税理士」の英語表現や公認会計士との違い、税理士業務を説明する際の英語フレーズを紹介します。

英語圏のクライアントに対して日本の税理士を英語で説明できるようになりましょう。

「税理士」の英語表現

まずは「税理士」を意味する英語表現を3つご紹介します。

tax advisor

海外のクライアントに伝わりやすい「税理士」の英語表現が「tax advisor」です。

ただし、この表現は税務に関する知識を有したアドバイザーのことを広く指すため、税理士だけでなく税務コンサルタントなども含まれる場合があります。

例文:
Our tax advisors can offer advice to small businesses and individuals on how to navigate complex tax laws.
(弊社税務アドバイザーは中小企業や個人に対して複雑な税法に対応するためのアドバイスを提供することができます。)

If you are interested in tax-saving strategies, we encourage you to consult our tax advisors.
(節税戦略にご興味がおありの方は、ぜひ弊社税理士にご相談ください。)

tax accountant

日本の税理士を表す英語として近いのが「tax accountant」です。

助言することに焦点を当てた「tax advisor」と違い、「tax accountant」は実務に焦点が当たった表現です。

法的に認可された専門職であるニュアンスを含めるために、頭に「licensed」や「certified」を付けることもあります。

例文:
I started my career as a tax accountant in 2018.
(2018年に税理士としてのキャリアをスタートさせました。)

Our tax accounting firm has supported hundreds of small businesses in optimizing their tax strategies.
(当税理士事務所は、数百もの小規模企業に対して税務戦略の最適化を支援してきました。)

Certified Public Tax Account

日本税理士会連合会(略称:日税連)が公式に定めている「税理士」の英語表記が「Certified Public Tax Account」です。

税理士が日本独自の制度であることを強調するため、日税連は従来の英語表記と併せてローマ字表記の「ZEIRISHI」も英語訳の一つとして採用しています。

「Certified Public Tax Account」は、資格名を正式名称で書く必要のある履歴書やフォーマルな文書で最適な表現です。

税理士と会計士の違い

ここでは税理士と混同しやすい会計士との違いや会計士の英語表現を確認しておきましょう。

端的に違いを説明すると、税理士は「税金の専門家」であるのに対し、公認会計士は「監査の専門家」です。

【税理士の主な業務】

  • 税務書類を代理で作成
  • 税金に関するアドバイス
  • 税務調査対応

税理士は中小企業や個人事業主を中心に、納税者の代理人として納税をサポートします。

【公認会計士の主な業務】

  • 財務諸表監査
  • 内部統制監査
  • 会計・税務
  • コンサルティング

公認会計士は大企業を中心に、第三者の立場で公正な監査を行うのが主な業務です。

「公認会計士」は英語で「Certified Public Accountant」と言います。

頭文字を取って略称の「CPA」と呼ばれることもあります。

ただし、「CPA」と一口に言っても、国ごとに制度や業務内容に違いがあります。

そのため、日本の公認会計士は「Japanese Certified Public Account(JCPA)」、米国の公認会計士は「U.S. Certified Public Accountant(USCPA)」と区別して呼ばれることもあります。

税理士の業務を説明する英語フレーズ

税理士の英語表現を解説しましたが、具体的に日本の税理士がどんな業務を行っているか説明する機会があるかもしれません。

そこで税務書類の作成といった税理士の独占業務から、国際税務といった英語力を活かせる業務まで、税理士業務に関わる英語表現を4つ紹介します。

tax return(確定申告)

「確定申告」は英語で「tax return」と言います。

日本の国税庁の英語サイトでは「確定申告」のことを「final tax return」と表記していることがありますが、これは日本ならではの言い回しです。

英語圏の人に「final tax return」と伝えると、死亡時や事業活動停止時の最終申告と勘違いされる恐れがあるので注意しましょう。

「return」はここでは「納税申告書」という意味です。

「return」は「戻る、戻ること」の意味で使われることがほとんどですが、「税務署に提出する所得税の詳細を記した公式文書」の意味もあります。

動詞として使う場合「申告する」といった意味もあるので、併せて覚えておきましょう。

「tax return」を使ったフレーズには次のようなものがあります。

  • corporate income tax return(法人税申告書)
  • income tax return(所得税申告書)
  • consumption tax return(消費税申告書)
  • inheritance tax return(相続税申告書)
  • amended tax return(修正申告書)

「tax return」は1件2件と数えられるので「your tax return」のように人称代名詞を付けたり、冠詞「a/the」を付けたり、「tax returns」のように複数形にしたりする必要があります。

例文:
Please retain all receipts in case your tax return is audited.
(確定申告が監査される場合に備えて領収書は保管してください。)

One of my primary responsibilities is preparing and filing tax returns by the deadline on behalf of my clients.
(私の主な業務の一つはクライアントに代わって期限内に税務申告書を作成し提出することです。)

tax consulting(税務相談)

税理士の主な業務の一つが税務相談です。

「タックスコンサルティング」とカタカナで表記している業界企業も多くあります。

例文:
We offer professional tax consulting services to small businesses and sole proprietors.
(弊社は中小企業や個人事業主向けに専門的な税務コンサルティングを提供しています。)

We can help with tax consulting, bookkeeping, and tax return preparation.
(税務相談、記帳、および確定申告書の作成支援が可能です。)

tax audit representation(税務調査の代理)

「tax audit」は「税務調査、税務監査」のことで、「representation」は「代表者、代理」を意味する英単語です。

これは税務調査が入ったときに納税者に代わって対応することを指します。

代理ではなく税務調査に立ち会うのであれば「attend a tax audit」、書類の準備や質疑応答の対応など全面的にサポートするのであれば「support a tax audit」といった英語表現が自然です。

例文:
I can represent you in a tax audit by preparing the necessary documents and answering questions.

(必要書類を準備し質問に答えることで税務調査の代理を務めることができます。)

international taxation(国際税務)

英語力が活かせる税理士の仕事の一つに国際税務があります。

国際税務とは海外との国際取引で発生する税務上の問題を扱う業務のことです。

例えば、発生した所得に対して日本と海外の両方で二重課税されてしまうのを防ぐために調整する仕事が含まれます。

国家間の課税ルールを意味する国際課税そのもののことは英語で「international taxation」と言います。

税理士事務所が国際税務のサービスを紹介する際は、「international tax service」や「international tax practice」といった表現が使われます。

例文:
Our firm offers a comprehensive range of international tax services.

(当事務所では国際税務に関する包括的なサービスを提供しております。)

まとめ

「税理士」の英語表現には、助言寄りの「tax advisor」や、実務寄りの「tax accountant」、そして履歴書に適した「Certified Public Tax Account」があります。

ニュアンスや場面に応じて使い分けましょう。

税理士としてグローバルに活躍したいと思っている方は、海外のクライアントや関係者とスムーズなコミュニケーションを取れる程度の英語力が必要になります。

オンライン英会話などを活用して、専門的な税理士の知識と英語力をかけ合わせた人材を目指しましょう。

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