「バイク」を英語で言うと意味が変わる!?英語での伝わり方や、アメリカ英語とイギリス英語における違いを解説!
「バイク」というと、我々日本人は自動二輪車を思い浮かべますが、これを英語で直訳すると、相手はほぼ確実に我々とは違った意味に捉えます。
自分は二輪車のことを言ったつもりなのに、何か噛み合わない、そんなことはできれば避けたいですよね?
そこで今回は、バイクにまつわる英語表現を解説していきます。
上手く使いこなせれば相手との会話がより楽しくなると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
バイクは英語でバイクにあらず?!
さて、冒頭でも述べたバイク、英語で「Bike」と言うと、英語圏の方はどう捉えるのか。
正解は「自転車」となります。
辞書的には「Bike」は自転車、二輪車両方を広く含む言葉とされていますが、ほとんどの方は自転車のことを指して使う言葉のため、日本語と同じ感覚で使うと誤解を生じさせることになります。
では、このような二輪の乗り物全般を英語話者に正しく伝えるにはどうすればいいのでしょうか?
次から順に見ていきましょう。
「バイク」を英語で言うと?
日本でいうバイク、すなわち自動二輪車を言いたい時は、以下の2つの単語が使えます。
アメリカ英語なのか、イギリス英語なのかで、多少の使いわけが発生します。
結論、迷った時は「motorcycle」であればどちらでも通じます。
Motorcycle
こちらは主にアメリカ英語で使われる単語です。
アメリカ発祥の辞書であるMerriam Websterには以下の表現で載っています。
an automotive vehicle with two in-line wheels
(2つの車輪を備える自動車)
引用元:Merriam Webster
Motorbike
こちらも自動二輪車という意味になりますが、イギリス英語ではアメリカ英語の「motorcycle」と同義で使われます。
「motorcycle」のページに「also motorbike」の表現あり。
一方、アメリカ英語では小型の二輪車という意味で使われます。
a small usually lightweight motorcycle
引用元:Merriam Webster
アメリカ英語とイギリス英語を考える時は、その文化の違いを考えるとより面白いと思います。
例えばアメリカでは有名なバイクメーカーであるハーレーダビッドソンのイメージの通り、「motorcycle」は雄大な自然の大地をゆったりと飛ばすイメージがしっくりくるかと思います。
逆にイギリスはトライアンフやロイヤルエンフィールドのような、洗練された、小回りの効く乗り物をサッと乗りこなすイメージでしょうか。
彼らと「バイク(motorcycle)」について語る際は、押さえておくと会話の流れが作りやすいでしょう。
また、翻って日本はHonda、Yamaha、Suzuki、Kawasakiという、世界に誇るバイクメーカーが一つの国に四つもあるという、バイク乗りからすれば非常に羨ましいお国柄であることも忘れてはなりません。
海外の方とバイクの話題をする時は、彼らの方からその事を振られると思っておいた方がいいでしょう。
詳しくなくても、
It seems our country is known for making some of the best motorcycle in the world.
(どうやらうちの国は凄いらしいね 。)
くらいに返せると、また会話に違った広がりも生まれそうです。
自転車を英語で言うと?
それでは、逆に自転車と言いたい場合はどうすればいいのでしょうか?
先ほど「bike」は自転車を指すことがほとんど、と言いましたが、学校では「bicycle」も習いましたよね?
その使い分けについて、見ていきましょう。
Bicycleを使うシーンは?
もちろん、「bicycle」を会話中で使うことは間違いでも何でもありませんが、どちらかと言うと若干堅めのニュアンスが含まれます。
そのため、実際の使われ方では書き言葉的なものが多いです。
Bicycles must use the bike lane.
(自転車はバイクレーンを使いましょう。)
ちなみに余談ですが、「bike lane」は自転車専用レーンのことで、日本でもよく見かけるものですよね。
ただ、海外は日本と比べ道幅が広いのが普通なので、日本のように自転車側が危なさを感じるシーンは少ない印象があります。
Bikeを使うシーンは?
では、「Bike」はどんな時に使うのでしょうか?
基本的には会話全般、口語ではこちらがよく使われます。
また、先ほども出てきましたが、広い意味合いを持つ単語なので、文脈次第では「motorcycle」の意味合いで使うことも不可能ではありません。
ただ、アメリカ英語とイギリス英語における使い分けはここでも注意したいところ。
アメリカ英語でのbike
アメリカ英語では、「bike」はたまに動詞としても使われます。
I biked to school today.
のような使われ方をします。
また、アメリカでは生徒の健康増進などを目的として、毎年「Bike to school day」と言う日を設けるところもあります。
イギリス英語でのbike
イギリス英語では、「bike」はあくまで名詞として使われる事が普通で、アメリカ英語での動詞としての「bike」には「cycle」が当てられます。
アメリカ英語とイギリス英語でのバイクの使われ方と関連表現を比較
さて、細かい違いはいろいろありますが、代表的なものを以下、比較して見ました。
内容・意味 |
アメリカ英語 |
イギリス英語 |
自転車に乗って通勤 / 通学 |
bike to school/work |
cycle to school/work |
自転車乗り |
biker |
cyclist |
自転車通学日・週間 |
Bike to School Day |
Cycle to School Week |
自転車の競技 |
bike racing |
cycling |
自転車専用レーン |
bike lane |
cycle lane |
補助輪 |
training wheels |
stabilisers |
補足を少し入れると、「biker」はオートバイに乗る人たち(例:ハーレーなど)を指す「biker」とも同じ綴りなので、文脈には注意して使いましょう。
まとめ
今回は「バイク」という日本語から始まり、「motorcycle」から「bike」まで、二輪車と自転車にまつわる様々な話題を、特にアメリカ英語とイギリス英語の対比をしながら取り上げてきました。
「MotorcycleもBike」も、文化的背景の違いや語彙の違いにまで意識を向けて話せると、相手との距離を縮めるきっかけとしてはとてもいいものなのではないかと思います。
これらに限らず余暇に関連する言葉は相手の懐に入っていくきっかけになりやすいので、自分の得意を一つみつけて、磨き上げていければ、取り組む側も楽しく英語の語彙を増やしていけるのではないでしょうか。
ぜひとも、取り組んでみてくださいね。