大学院生レベルの英語とは?アカデミックなフレーズをご紹介します!

キャリアアップや将来の可能性を広げるために、大学院への入学を検討している方も多いのではないかと思います。
大学院では興味のある分野をとことん突き詰められるので、知見が広がりより人生が華やかになっていくはずです。
しかしながら「ゼミ発表や教授とのやり取りに英語が必要で心配…」と不安な方も多いでしょう!
実際のところ、多くの方が
「大学院って英語が必要なの?」
「論文は読めるけれど、授業や中間発表で英語が使えるか自信がない…」
と悩んでいます。
そこで本記事では、大学院生活で役立つ英語表現を、シチュエーション別に徹底解説していきます!
使えるフレーズをマスターして、あなたの英語スキルをブラッシュアップしていきましょう!
大学院にまつわる「重要」英単語
まずは大学院関連の英単語をご紹介します。
自己紹介のときや、発表の際にぜひ使ってください!
1.master(修士)・doctor(博士)
日本の大学院は、一般的に大学で「Bachelor(学士)」を取得した方が進学できる学校です。
大学卒業後に修士課程(Master’s Course)に2年間進み、さらに3年間の博士課程(Doctoral Course)に進むことで、最短5年で博士号を取得することができます。
修士号は「master’s degree」と言い、博士号は「doctor’s degree」です。
さらに博士号は「Doctor of Philosophy」と表現することもでき 、よく「Ph.D.(ピー・エイチ・ディー)」と略して表記されます。
「philosophy」は「哲学」を意味する英単語ですが、現在は哲学に限らず幅広い学問のことを指すようになりました。
2.graduate student(大学院生)
英語で大学院生と言いたいときは「graduate student」と表現しましょう!
しかし、より具体的に
I’m doing a Master’s degree.
(私は修士を勉強しています。)
と言うこともできます。
また、イギリス英語では大学生のことを「postgraduate student」と言います。
3.major(専攻)
大学院生活を続けていると、
What do you major in?
(あなたの専攻は何ですか?)
と尋ねられることもあるでしょう。
「major」は「専攻」を意味する英単語です。
そして具体的に学部を言いたいときは、以下のように「major in(~を専攻する)」のフレーズを使うと良いです!
例文:
I major in education.
(教育学を専攻しています。)
I’m majoring in agriculture.
(農学を専攻しています。)
4.thesis(論文)
大学院では修士論文と、博士論文を書かなければなりません。
そこでオフィシャルな博士論文は「thesis」と言います。
日常会話ではあまり使わない単語なので、ぜひ覚えて以下のように使ってみてください。
例文:
I’m writing a doctoral thesis.
(私は博士論文を書いています。)
I finally finished my master’s thesis.
(修士論文がやっと終わった!)
大学院で英語が必要となるシチュエーション3選
大学院に進学にあたって、例えば「私は日本文学専攻だから英語を覚える必要はない…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし将来的に研究者になりたいと考えている方は、以下のような場面で英語を使わなければならないので、ある程度の英語力は必要だと言えるでしょう!
さらに、日本語で修士論文や博士論文を執筆したとしても、概要(サマリー)については英語で書かなければなりません。
基本的なフォーマットはあるものの、自身の論文を簡潔に説明できるほどのライティング力が求められます。
論文を執筆するとき
論文を執筆する際、先行研究を読んで適切に引用していかなければなりません。
英語で書かれた論文を読み、自身の論に使える箇所をタイピングしていく必要があるため、英語を読むスキルが必要です。
授業に出席するとき
修士課程の大学院を卒業するためには、一般的な4年生大学のように授業の単位を取得していかなければなりません。
外国人講師による授業も選択肢の一つとしてあるため、より英語に興味がある方は受けてみるとよいでしょう。
口頭試問を行うとき
大学院では、最終的に修士論文の内容について教授たちに発表しなければなりません。
そして、プレゼンテーションのあとには質疑応答の時間が設けられています。
その場にネイティブの教授がいる場合は、英語で尋ねられることもあるでしょう。
大学院で使える厳選フレーズ【シーン別】
続いて、大学院生活を送るうえで、知っておくと便利な英語表現をご紹介します。
1. アポイントメントを取りたいとき
研究を進めるうえで、教授に研究領域について相談したい場面が訪れるはずです。
その際、相手に無礼な態度を取らないためにも、以下のようなフレーズを使って予約を取りましょう!
例文:
Would it be possible for me to visit you?
(お話しにお伺いすることは可能でしょうか?)
Please let me know when it would be convenient for you.
(ご都合の良い時間を教えていただけますでしょうか)
約束を取り付ける場合は、
I don’t understand a concept you went over in class.
(授業で扱った概念が理解できません。)
I would like you to teach me Geometry.
(幾何学についてあなたに教えていただきたいです。)
などと理由を明確に述べるとなお良いです。
2. 口頭試問を行うとき
修士・博士論文を執筆したあとは、主査の担当教員をはじめ多くの教授に対し、論文の内容をプレゼンしなければなりません。
教授のなかにネイティブがいる場合は、英語で簡単に挨拶をしなければならないでしょう。
また審査会のことは英語で「defense(ディフェンス)」と呼びます。
例文:
My name is Aki, and welcome to my thesis defense.
(私の名前はアキです。論文ディフェンスへようこそ。)
I’m here to tell you about the results of my research over the last three years.
(過去3年間の研究成果についてお話しさせていただきます。)
下記の表は論文を順序立てて説明したいときに使えるフレーズです。
ぜひ覚えてみてください。
|
目的提示 |
The aim of this study is to〜. |
|
背景説明 |
Recent research shows that〜. |
|
研究概要 |
In chapter 1, I first analyze〜. |
|
結論 |
In conclusion, this research shows〜. |
3. 議論に参加したいとき
大学院ではゼミでの話し合いがあったり、授業でディスカッションがあったりします。
その際、いきなり自分の考えを述べるのではなく効果的な前置きを使うと良いでしょう!
タイミングよく発言し、建設的な意見を述べることが研究者としての成長につながります。
例文:
I have a question about what you said.
(あなたが言ったことについて質問があります。)
Considering what you said, I think~.
(あなたが言ったことを踏まえると、私は~だと思います。)
I see your point, but there is another side to be considered.
(あなたのおっしゃっていることの主旨は分かりますが,考慮すべき別の側面もあります。)
It’s interesting. Could you tell me about it in more detail?
(それはとても興味深いです。もう少し具体的に教えていただけますか?)
Could you let me think about it for a bit?
(少し考える時間をいただいてもよろしいですか?)
おわりに
本記事では、大学院生活で必須となる英単語や英語フレーズをご紹介しました。
大学院は「学びの場」です。
そのため完璧な英語を話す必要はなく、間違っても良いので自分の考えを明確に伝え、建設的な議論に参加することが大切です。
今回ご紹介した英語表現をアウトプットしていけば、自信を持って英語で研究活動に参加できるようになっているはずです。
研究者としての第一歩を踏み出したあなたの大学院生活が、実り多きものとなることを心から願っています!
















