「検討する」は英語で何と言う?ビジネスや英会話で使える表現を解説!

「検討する」はビジネスシーンでも日常会話でも頻繁に使われる表現です。
英語で表現するとなると「consider」を思い浮かべるかもしれませんが、じつは状況やニュアンス、フォーマル度によって適切な表現は変わってきます。
そこでこの記事では「検討する」の英語表現をテーマに、「consider」の使い方とフォーマル度別の英語表現を解説します。
この記事をとおして、ビジネスでも日常会話でも「検討する」の英語表現を使い分けられるようになりましょう。
「検討する」を意味する「consider」の使い方
冒頭でも触れましたが、「検討する」を意味する定番の英語表現が「consider」です。
フォーマル寄りの表現ですが、カジュアルな場面にも使われます。
「consider」と似ている単語に「think」がありますが、「think」は単に「考える」を意味するのに対し、considerは「時間をかけて熟考する」というニュアンスの違いがあります。
「consider」を「検討する」の意味で使う場合、次の3つの構文パターンを覚えておきましょう。
1. consider+目的語(~を検討する)
提案・計画など、「何かを検討する」と言いたい場合は、「consider」のうしろに名詞または代名詞を置いて表現します。
The management team is considering a new marketing strategy.
(経営陣は新たなマーケティング戦略を検討しています。)
2. consider+動名詞(~することを検討する)
「転職することを検討する」など、「行為に対して検討する」と言いたい場合は、「consider」のうしろに動名詞を置きます。
We are still considering outsourcing some tasks.
(一部業務を外部委託することを現在も検討しています。)
3. consider+wh節/whether節(~かどうかを検討する)
「what」や「whether」などを置いて、うしろに句や節を続けることもできます。
例文:
Let’s consider what to prioritize in the next quarter.
(次の四半期に何を優先すべきか検討しましょう。)
We need to consider whether we should postpone the launch date.
(発売日を延期すべきかどうか検討する必要があります。)
「consideration」の使い方
「consider」の名詞形「consideration」を使ったフレーズは、ビジネスメールなどのフォーマルな場面でよく使われます。
ここでは代表的なフレーズを2つご紹介します。
1. under consideration(検討中)
ビジネスシーンで「検討中です」と回答する場面は多くあるのではないでしょうか。
英語では「under consideration」を使うことで、丁寧にそのニュアンスを伝えることができます。
Your proposal is still under consideration by the board of directors.
(ご提案につきましては、まだ取締役会で検討中です。)
2. take A into consideration(Aを検討材料に入れる)
「take A into consideration」は「Aを検討材料に入れる、考慮に入れる」という意味のフレーズです。
同様の表現に「take A into account」もあるので併せて覚えておきましょう。
We need to take his skills and experience into consideration when hiring him.
(彼を採用する際には、彼のスキルと経験を考慮に入れる必要があります。)
ビジネスで使える「検討する」の英語表現5選
「consider」以外にもビジネスシーンで使われることの多い「検討する」の英語表現はいくつかあります。
ここからはフォーマルな場面に適した表現を5つご紹介します。
1. look into(詳しく調べて検討する)
「look into」には文字どおりの「〜の中を見る」の意味のほかに、「詳しく調査して検討する」という意味があります。
「consider」と同じく、文脈によってはカジュアルな場面でも使われます。
The team is looking into the possibility of introducing remote work.
(チームはリモートワーク導入の可能性を検討しています。)
2. study(計画・アイデア・文書などを検討する)
「study」は「勉強する、研究する」の意味で覚えている方が多いのではないでしょうか。
しかし、ビジネスシーンでは「計画・アイデア・文書などを検討する」という意味で使うこともあります。
We need some time to study the contract carefully before making a decision.
(決断を下す前に契約書を慎重に検討する時間が我々には必要です。)
3. examine(方法などを精査して検討する)
「examine」は問題や方法などを分析して検討する時に使われるフォーマルな英単語です。
They are examining ways of improving efficiency and productivity.
(彼らは効率性と生産性を向上させる方法を検討しています。)
4. deliberate(慎重に検討する)
「deliberate」は中級〜上級者向けの英単語で、「審議する、慎重に検討する」といった意味を持ちます。
じっくりと誰かと話し合ったり考えたりするような場面でよく使われます。
The board of directors is deliberating on the proposal.
(取締役会はその提案を慎重に検討しています。)
5.review(再検討する)
番外編として、「再検討する」の英語表現もおさえておきましょう。
「再検討する」は「review」を使って表現することができます。
「口コミ、批評」のことを「レビュー」と言いますが、動詞として使う場合は「再検討する、再調査する」といった意味になります。
類義語として「reconsider」や「re-examine」などがあります。
The government budget has been reviewed to address economic instability.
(政府予算は経済の不安定に対処するため再検討されました。)
英会話で使える「検討する」の英語表現5選
ここからは、日常会話で使われる「検討する」の英語表現を5つご紹介します。
ビジネスシーンであっても、同僚とのカジュアルな会話のやり取りではよく使われるフレーズを厳選しました。
1. think about(軽く検討する)
「think about」は漠然と考えたり思いめぐらせたりする時に使う表現です。
「consider」よりもカジュアルな語感があり、口語表現としてよく使われます。
例えば、相手からの提案や誘いに対する返答例として
I’ll think about it.
(考えておくよ。)
と返すことがあります。
これは、文字どおりに「じっくりと考える」という意味でも使えますが、やんわりと断る時の遠回し表現としても使われます。
I’m thinking about going to Hokkaido this winter.
(今年の冬は北海道に行こうかと考えています。)
2. think over(熟考する)
「think」を使った別の表現として、「think over」があります。
前述の「think about」よりも深くじっくり考えるという点でニュアンスが微妙に違います。
Why don’t you think over his job offer?
(彼からの仕事のオファーをじっくり検討してみたらどう?)
3. mull over(じっくり検討する)
「mull over」は口語で「時間をかけて検討する」と言いたい場合に使える英語表現です。
I appreciate your offer, but let me mull it over for a couple of days.
(ありがたいお話ですが、数日じっくり考えさせてください。)
4. sleep on it(時間を置いて考える)
日本語でじっくり考えることを「一晩寝て考える」と言いますが、英語にも「sleep on it」という似た表現があります。
すぐに決断できない時に使われる口語表現です。
You don’t have to decide today. Why don’t you sleep on it and get back to me?
(今日決める必要はありません。一晩検討してまた連絡してくれますか?)
5. kick around(グループで検討する)
「kick around」にはいくつか意味がありますが、そのひとつに「検討する」があります。
主にグループ内で意見を出し合って検討するようなカジュアルな場面で使われます。
Let’s kick around the idea for our company retreat this year.
(今年の社員旅行のアイデアをあれこれ検討してみよう。)
まとめ
「検討する」の英語表現について、定番表現「consider」の使い方や、ビジネスで使えるフォーマルな表現から英会話で使えるカジュアルな表現まで幅広く解説しました。
場面やニュアンスに応じて適切な英語表現を使い分けることが大切です。
この記事でご紹介した英語表現を積極的に使ってみて、表現の幅を広げましょう。
















