マクロとは?Excelでの意味と使い方を初心者向けに解説|英語「macro」の意味も紹介

英語で「macro(マクロ)」と聞くと、「なんだか難しそう」と感じる人も多いかもしれません。
マクロは、簡単に言えば「繰り返し行う作業を自動化する仕組み」を指します。
一度使い方を覚えてしまえば、作業時間の短縮やミスの防止に役立つため、覚えておいて損のない便利なツールです。
この記事では、「macro」の英語での意味と使い方、そして Excel の「Record Macro(記録マクロ)」や「VBA Macro(VBAマクロ)」との違いを、初心者にもわかりやすく解説します。
英語の例文も交えながら、「マクロを英語で説明できる」+「Excel操作も理解できる」ことを目指しましょう。
「macro(マクロ)」とは?
ITなどでよく聞く「macro(マクロ)」とは、繰り返し行う作業を自動化するための「命令のまとまり」を指します。
たとえば、毎月の売上データを整えて集計し、書式を整え、PDFとして出力するという一連の作業も、マクロを使えば一瞬で完了します。
作業時間を短縮できるだけでなく、ミスの削減や手順の標準化にもつながるので、ビジネスではよく聞く単語となっています。
例文:
A macro is a set of instructions that automates repetitive tasks.
(マクロとは、反復作業を自動化する命令のまとまりです。)
In Excel, a macro automates repetitive tasks and standardizes procedures.
(Excelにおけるマクロは、反復作業を自動化し、手順を標準化します。)
Excelのマクロとは?Excelでの意味と役割
Excel における「マクロ(macro)」とは、ボタンひとつで同じ作業を自動的に実行するものです。
繰り返し行う操作を自動化できるので、作業効率化のためのツールと考えればわかりやすいでしょう。
同じ「マクロ」という名前でも、開発方法によって次の2種類に分かれます。
- 記録マクロ(Record Macro):操作を記録して自動化する初心者向けの方法
- VBAマクロ(VBA Macro):プログラミング言語「VBA」を使って自由に処理を組む方法
どちらも目的は同じですが、扱う難易度やカスタマイズ性に違いがあります。
それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
「Record Macro」とは?Excelの操作を自動化する基本機能
「記録マクロ(Record Macro)」とは、Excel上での操作を「録画」するように記録し、あとでその動きを再現できる機能です。
マウスのクリックやキーボードの入力手順を自動的に保存してくれるため、プログラミングの知識がなくても簡単に使えます。
簡単に言えば、「一度自分で操作しておけば、次からはExcelが代わりにやってくれる」という仕組みです。
例文:
A recorded macro is a feature that records your actions and replays them automatically.
(記録マクロは、操作を記録して自動的に再生する機能です。)
I recorded a macro to clean up the input data.
(入力データを整えるマクロを記録しました。)
「VBA Macro」とは?コードで制御する高度な自動化機能
「VBAマクロ(VBA Macro)」とは、「VBA(Visual Basic for Applications)」という言語で命令を書き、Excel の動きを細かく制御できる仕組みです。
「記録マクロ」が「録画」型の自動化であるのに対し、「VBAマクロ」は「プログラムを書く」ことで、より柔軟で複雑な処理を実現できます。
例文:
VBA macro is a set of commands written in the VBA language to automate and customize Excel tasks.
(VBAマクロは、Excelの作業を自動化・カスタマイズするためにVBA言語で書かれた命令の集まりです。)
VBA macros can handle complex tasks that recorded macros cannot.
(VBAマクロは、記録マクロでは対応できない複雑な処理にも対応できます。)
記録マクロとVBAマクロの違い
|
項目 |
記録マクロ(Record Macro) |
VBAマクロ(VBA Macro) |
|
作成方法 |
操作を記録するだけ |
コードを自分で書く |
|
難易度 |
初心者向け |
中級者以上 |
|
柔軟性 |
限定的(単純作業の自動化) |
高い(条件・ループ処理が可能) |
Excelマクロを英語で使いこなす!操作フレーズ集
マクロでの操作を英語で説明できると、英語版Excelを使うときや外資系の職場では、とても役に立ちます。
ここでは、操作シーン別に覚えておきたい英語フレーズを紹介します。
1. マクロを記録・実行するとき
マクロを使って作業を自動化するには、操作を「record(記録)」し、そのあと「run(実行)」することで動作を確認できます。
例文:
I recorded a macro to automate the formatting.
(書式設定を自動化するマクロを記録しました。)
Please run the macro after entering all data.
(全データを入力したあとにマクロを実行してください。)
2. マクロを編集・管理するとき
作成したマクロをカスタマイズしたり、動作を調整したりする場合は、「edit(編集する)」や「debug(デバッグする)」といった操作を行います。
また、作業内容を別名で保存したいときは「save as(〜として保存する)」を使います。
例文:
Let’s edit the VBA code to add error handling.
(VBAコードにエラー処理を追加しましょう。)
In the editor, you can modify or debug the VBA code.
(エディタでVBAコードの修正やデバッグができます。)
Please save the workbook as .xlsm to keep the macros.
(マクロを保持するには.xlsm形式で保存してください。)
3. マクロを有効化するとき
マクロを実行するには、「有効化(enable)」する必要があります。
Excelでマクロ付きのファイル(.xlsm など)を開くと、セキュリティ上の理由から「マクロが無効化」された状態で開かれることがあります。
このとき、画面上部に「セキュリティ警告(Security Warning)」が表示されるので、信頼できる送信元のファイルのみ「Enable Macros(マクロを有効化)」をクリックしましょう。
例文:
Click “Enable Macros” to activate them.
(「マクロを有効化」をクリックして有効にします。)
When you open a macro-enabled file, you may see a security warning.
(マクロ付きファイルを開くと、セキュリティ警告が表示される場合があります。)
4. ビジネスでの会話
職場では、マクロを使った自動化作業を依頼したり、マクロ付きファイルを共有したりする場面があります。
ここでは、ビジネスシーンでよく使われるマクロ関連の英語表現を紹介します。
例文:
Could you record a simple macro to apply the same format to all sheets?
(全シートに同じ書式を適用する簡単なマクロを記録してもらえますか?)
The macro reduced the processing time from 30 minutes to 3 minutes.
(マクロを使って処理時間を30分から3分に短縮しました。)
I’ve attached the Excel file with macros (.xlsm). Please enable them before using.
(マクロ付きのExcelファイル(.xlsm)を添付しました。使用前にマクロを有効化してください。)
Could you check why the macro isn’t working properly?
(マクロが正しく動かない原因を確認してもらえますか?)
We plan to automate the monthly report using a VBA macro.
(VBAマクロを使って月次レポートを自動化する予定です。)
まとめ:Excelマクロで英語力と作業効率を同時にアップ
「マクロ(macro)」は、Excelの作業を自動化してくれる強力なツールです。
「Record Macro(記録マクロ)」で操作を覚えさせ、「VBA Macro(VBAマクロ)」で自分好みにカスタマイズすれば、日々の業務をぐっと効率化できます。
英語でも「record(記録)」「run(実行)」「enable(有効化)」といった基本動詞を覚えておくだけで、英語版Excelや外資系の職場でも迷わず操作できます。
マクロを使いこなすことは、仕事のスピードを上げるだけでなく、英語でITスキルを磨くことにもつながります。
ぜひこの記事を参考に、「Excelスキル × 英語力」を同時に伸ばしていきましょう。
















