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更新日:2025年11月13日 英文法

主導権だけじゃない!?「initiative(イニシアティブ)」の3つの意味を徹底解説します!

ビジネスシーンで「イニシアティブを取る」という表現を聞いたことはありませんか?

最近はビジネスだけでなく、政治やスポーツなど幅広いジャンルで耳にする言葉ですが、どのような意味なのかパッと答えられる方は少ないのではないでしょうか。

多くの日本人が「initiative(イニシアティブ)」と聞けば「主導権」をイメージすると思いますが、実はほかにも様々な意味を含んでいる英単語です。

そこで本記事では、イニシアティブに焦点を当て、基本的な意味から実践的な使い方まで幅広くご紹介していきます。

この記事を読み終える頃には、あなたも自信を持って「initiative」を使いこなせるようになっているでしょう!

「initiative」の3つの基本的な意味

「initiative」には、大きく分けて3つの意味があります。それぞれの違いを理解することが、正確な英語コミュニケーションへの第一歩となります。

英語による意味はオックスフォード大学出版局による「オックスフォード現代英英辞典 第8版(旺文社, 2010)」より引用しています。

 1.新しい取り組み・構想(具体的なプロジェクト)

例文:
a new plan for dealing with a particular problem or for achieving a particular purpose
(特定の問題に対応したり、特定の目的を達成したりするための新しい計画)

※こちらの意味では数えられる可算名詞です。

 ビジネスシーンでは「green initiative(環境保護のための取り組み)」や「zero waste initiative(廃棄物をゼロにする取り組み)」といったフレーズをよく耳にします。

2.(個人の資質としての)自発性・率先

例文:
the ability to decide and act on your own without waiting for sb to tell you what to do
(誰かに指示されるのを待たずに、自分で決断し行動するための能力)

※こちらの意味では数えられない不可算名詞なので、使い方に気を付けましょう。

3.主導権・イニシアティブ

例文:
the power or opportunity to act and gain an advantage before other people do
(ほかの人より先に行動して優位に立つ力や機会)

※通常は冠詞「the」をつけて使われます。

ビジネスシーンにおいて、日本語ではよく「イニシアティブをとる」や「イニシアティブを握る」と表現されることがあります。

その場合は「主導権」や「積極性」といった意味合いです。

リードして引っ張っていくというニュアンスがあることを覚えておきましょう!

さらに政治の分野では、特定の党や政策を推進するための「提案・構想」の意味で使われています。

また「国民発案」と呼ばれる制度を指すこともあります。

スポーツでは「主導権」から派生して「優勢・有利」を表す言葉として「イニシアティブ」が登場します。

応援するチームが不利な状況に陥ったときは「イニシアティブをとられる」と言うことも可能です。

「initiative」を使った例文

続いて「initiative」を用いて、具体的な例文をご紹介します。

1. プロジェクトや取り組みとしてのイニシアティブ

例文:
We launched a new sustainability initiative to cut down on CO2 emissions by 30%.
(私たちは二酸化炭素排出量を30%削減するための、新しい持続可能性イニシアティブを立ち上げました。) 

I will introduce a government initiative to combat unemployment.
(私は失業撲滅に向けての政府イニシアティブをご紹介します。)

This initiative aims to improve employment issues.
(この新しい試みは雇用問題の改善を目指しています。)

2. 自発性・率先力としてのイニシアティブ

例文:
He showed outstanding initiative by proposing a new idea without being asked.
(彼は求められることなく新しいアイデアを提案し、傑出した自発性を示しました。) 

Employees who demonstrate initiative often have a strong motivation and responsibility.
(イニシアティブを発揮する従業員は、しばしば高いモチベーションと責任感を持っています。)

Give an example of a time when you showed initiative.
(あなたが自発性を発揮したときの具体例を挙げてください。)

3. 主導権・リーダーシップとしてのイニシアティブ

例文:
We need to take the initiative before our competitors start a new business.
(私たちの競合他社が新しいビジネスを始めるよりも先に主導権を握る必要があります。) 

It is said that the initiative should not be shown by one leader, but by everyone on the team.
(主導権は一人のリーダーではなく、チームの全員が示すべきだと言われています。)

My boss introduced a new policy to take the initiative.
(私の上司は主導権を握るために新しい政策を提示しました。)

「initiative」にまつわる重要フレーズ

「initiative」とセットで覚えて欲しいフレーズ・英単語を下記にまとめました。

これらを覚えることで、イニシアティブを使いこなせるとともに、語彙力もUPするでしょう!

1. よく使われる動詞との組み合わせ

take the initiative 

主導権を取る

demonstrate initiative

自発力を実証する

lose initiative

主導権を失う

launch an initiative

イニシアティブを立ち上げる

support an initiative

イニシアティブを支援する

seize initiative

先手を打つ

show initiative

自発性を示す

 

2. 「initiative」の派生語

initiator(名詞)

発起人、物事に初めて取り組む人

initiatory(形容詞)

始まりの、入門の

initiate(動詞)

開始する、導入する

 

3.「initiative」の類義語

leadership

リーダーシップ

positive

前向きな

proactive

積極的な

self-starter

自発的に行動する人

enterprising

冒険的な、進取の気性のある

resourceful

機転が利く

ingenuity

独創性

 

4.「initiative」の反意語

passive

受動的な

reactive

反応的な

dependent

依存的な

hesitant

ためらいがちな

 

おわりに

本記事では、「initiative」という英語の多面的な意味と、ビジネスシーンでの実践的な使い方について詳しく解説しました。

日本語の「イニシアティブ」が主に「主導権」という意味で使われるのに対し、英語の「initiative」は「自発性」「率先」「新しい取り組み」など、より幅広い意味を持つことがお分かりいただけたでしょうか。

特に英語圏のビジネス文化では、「イニシアティブ」を持つことが非常に重要視されています。

自ら考え、行動し、問題を解決する能力は、グローバルビジネスで成功するための必須スキルだといえるでしょう!

ぜひあなたのイニシアティブを活かしながら、今回学んだ表現や例文を活用して、自信を持って英語で話してみてください。

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