英語の記述はどうすればいい?練習方法も含めて解説します!
英語での文章の記述は、日本語との文法構造の違いから苦手とする方が多いと言われています。
しかし、受験などであればこれができるかできないかで点数には大きく影響があります。
また、ビジネスの場でも海外の方とやり取りするときはメールが主になりますが、英語をうまく記述できないと、そもそもの意思疎通ができません。
今回は、英語での文章の記述のやり方と練習法を解説していきます。
基本は記述問題の解き方として書いていきますが、多くの方にとって関連する内容のため、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
英語での記述問題の解き方
日本語でもみなさん無意識にやっているように、英文にも書き方の「型」があります。
それらを押さえてしまえば、慣れでかなりのレベルの文章も書けるようになりますよ。
問題文を読み、どういう形式で書くかを考える
問題文をよく読んで、何が求められているのかを考えましょう。
設問の指示語をよく見ることで、答えの書き出しのヒントを得ることができます。
以下、代表的な指示語とその意味、記述を書く際のポイントをまとめてみましたので、参考にしてください。
指示語 |
日本語の意味 |
解答のコツ |
Explain |
説明せよ |
因果関係をはっきり書く |
Describe |
描写・説明せよ |
特徴や様子を具体的に述べる |
Summarize |
要約せよ |
要点だけを短くまとめる |
Compare |
比較せよ |
共通点と相違点の両方に触れる |
Contrast |
対比せよ |
違いに焦点を当てる |
Analyze |
分析せよ |
要素ごとに分けて説明する |
Give your opinion |
自分の意見を述べよ |
主張+理由+例の構成で書く |
Do you agree or disagree? |
賛成か反対か述べよ |
立場を明確にして理由を補う |
Discuss |
論じよ |
賛否や複数の観点に触れる |
Why? / Give reasons |
理由を述べよ |
Because〜の形で明確に |
Support your answer with examples |
例を挙げて答えよ |
具体例で説得力を出す |
What is the main idea? |
主題は何か |
一文で簡潔にまとめる |
Paraphrase |
言い換えよ |
同じ意味を別の表現に直す |
Complete |
文を完成させよ |
文脈に合う形で補う |
TOEIC対策をしたいビジネスパーソンにとっても、ここを押さえることで英語のビジネスメールの訓練にもなり、普段の業務効率アップにもつながるかと思います。
文章の構成を考える
最初に読み取った指示語を元に、どのように答えるかを考え、文の構成に落とし込んでいきます。
慣れている方はいきなり英語で書き出してもいいでしょうが、初心者の方やこれから英語に取り組む方は、最初は日本語で要点を1つか2つに絞ってメモなど残してから書き出すと、迷いなく進めることができますよ。
ただし、最初から最後まで日本語で完結してしまうと、記述の次の会話に中々繋がらないので、最初は苦しくても英語で考え英語で書くよう少しずつ意識してみましょう。
以下に、基本的なテンプレートを用意してみました。
これ以外にも色々な表現がありますし、テンプレートで収まらない場合ももちろんありますが、ぜひ参考にしてみてください。
型 |
英語テンプレート |
意見文 (Opinion) |
I think (that) … This is because … For example, … Therefore, … |
要約 (Summary) |
The passage explains … First, … In addition, … Finally, … In short, … |
比較・対比 (Compare/Contrast) |
There are similarities and differences between A and B. Both A and B … However, A … while B … Therefore, … |
理由説明 (Why) |
I think … because … The first reason is … For example, … Thus, … |
ディスカッション (Discuss) |
Some people say … while others think … I agree with … because … For example, … Therefore, … |
英文に落とし込む
構成まで考えたら、いよいよ英文に落とし込んでいきます。
英語の場合、会話の時は関係代名詞などを使って実質無限に文を修飾し続けることができてしまいますが、英文の記述の場合は、なるべくシンプルな短文でまとめていった方がいいでしょう。
試験であれは、長すぎるとそれだけ文法的にも複雑になるため減点の対象になりやすいです。
また、海外の方は日本人以上に長文を嫌う傾向にあります。
論点が複数にまたがりそうな場合は、よほど題で指定されていない限りは無理をせずに文を区切っていきましょう。
見直す
大半の方は英語は第二言語であるため、書いた時には気づかない細かな文法上のミスや、盛り込み忘れた論点は必ず出てくると考えた方がいいです。
また、複数の文を書く場合は、前後の論点が飛んでしまうこともままありますので、そこもチェックしましょう。
テストの場合は減点につながりますし、ビジネスの場合は思わぬ誤解につながります。
英語の記述問題のための日頃のトレーニング法
さて、ここからは記述問題のために日頃からできるトレーニング法について書いていきます。
日々の積み重ねは思わぬ差を生みますので、ぜひ参考にしてみてください。
短い日記・短文を書く
日々の何気ない事を、1日2、3個でいいので書いてみましょう。
文の組み立ては、最初のうちは日本語で。
上にあるテンプレートも、使えそうなら使ってみましょう。
習慣付ける事が大事です。
英語のニュースを一文にまとめる
英字新聞やネット記事などで英語のニュースを見る機会を作ってみましょう。
その上で、それらを短く一文にまとめてみてください。
そのニュースの主題、主張を読み取る力が鍛えられるので、自然と英語の記述問題に対応する力も付きます。
書いたものを口頭で話す
書くだけではどうしても定着する量も限られてきますし、時間もかかります。
そこで、書いたものはぜひ口頭で言うようにしましょう。
その時、ぜひ、上に挙げた意見(Opinion)の型に沿って口に出すようにします。
それによって自然と、決まった型を使う癖もつきます。
独り言を英語に置き換える
さらに一歩進めて、日常の些細な独り言も英語で言うようにしてみましょう。
例えば、朝起きて顔を洗って、朝食を取って学校(または会社)に行く、と言う一連の動作も、最初は英語で発するのはかなり難しいと思いますが、それはすなわちその英語表現が定着していない証拠なのです。
アウトプットも積極的に行うようにしてみましょう。
まとめ
今回は英語での記述問題のオーソドックスな解き方から、日常でできるトレーニングまでを書いてきました。
記述問題は単なる試験対策に留まらず、海外の方とコミュニケーションを取るための重要な第一歩です。
ぜひこれをきっかけに、英語という言葉に取り組んで、コミュニケーションを取れる幅を広げる第一歩にしてみてはいかがでしょうか。