TOEIC新形式の変更点は?旧形式との違いとPart別対策を解説

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更新日:2026年9月14日 英語コラム

TOEIC新形式の変更点は?旧形式との違いとPart別対策を解説

「TOEICの新形式はいつから始まった?」「昔受けたTOEICと現在の試験は何が違う?」と疑問に感じていませんか。

TOEIC Listening & Reading Testでは、2016年5月の公開テストから一部の出題形式が変更されました。

この記事でいう「新形式」とは、この2016年に導入された現在のTOEIC L&Rの形式を指します。

新形式では、Part1・2・5の問題数が減り、Part3・6・7の問題数が増えました。さらに3人での会話や図表問題、文挿入問題、3つの文書を読む問題などが追加されています。

この記事では、TOEIC新形式と旧形式の違いをPart別に整理し、形式変更によって必要になった力や現在の対策方法を解説します。

TOEICの新形式はいつから?現在も同じ?

日本のTOEIC L&R公開テストでは、2016年5月29日に実施された第210回から一部の問題形式が変更されました。

そのため、「TOEIC新形式」という言葉は、2026年に新しく導入された試験形式を意味するものではありません。

2016年に変更された形式が、その後のTOEIC L&Rの基本的な出題形式として使われています。

現在のTOEIC L&Rは次の構成です。

セクション時間問題数
Listening約45分100問
Reading75分100問
合計約2時間200問

ListeningとReadingを合わせて200問を解くマークシート方式です。

「以前TOEICを受験してから長期間空いている」という人は、現在のPart構成を確認してから対策を始めるとよいでしょう。

TOEIC新形式と旧形式の変更点一覧

新形式では試験全体の200問という問題数は変わっていません。

一方、Partごとの問題数や問題タイプが変更されています。

Part旧形式新形式主な変更
Part110問6問問題数が減少
Part230問25問問題数が減少
Part330問39問3人会話・図表・意図問題など
Part430問30問図表・意図問題など
Part540問30問問題数が減少
Part612問16問文挿入問題など
Part748問54問チャット・3文書など

特に大きな変化は、短い英文だけで判断しやすいPart1・2・5が減り、比較的長い英語を処理するPart3・6・7が増えたことです。

そのため現在のTOEICでは、知識だけでなく、英語を一定時間処理し続ける力も重要になっています。

TOEIC新形式でも変わらなかったこと

形式変更と聞くと、試験そのものが大きく変わったように感じるかもしれません。

しかし、変わっていない部分もあります。

現在も、

  • Listeningは100問
  • Readingは100問
  • 合計200問
  • Readingは75分
  • ListeningとReadingを測定
  • マークシート方式

という基本構成です。

また、新形式になったからといって、単純に試験の難易度が上がったというわけではありません。変わったのは、主にPartごとの問題数や、実際のコミュニケーションに近い文脈を扱う問題の種類です。

ここからはListening・Readingそれぞれの変更点を見ていきましょう。

TOEIC新形式のListeningの変更点

ListeningはPart1〜4の合計100問です。

Part1・2が減り、Part3が増えたことで、会話を一定時間聞きながら内容を整理する力がより重要になっています。

Part1|写真描写問題が10問から6問に減少

Part1は、写真を見ながら4つの英文を聞き、写真の内容を最も適切に表している選択肢を選ぶ問題です。旧形式では10問ありましたが、新形式では6問になりました。

形式変更による影響

Part1は比較的短い英文を聞くため、Listening初心者でも対策しやすいPartの一つです。しかし問題数が減ったことで、Part1だけで得点を大きく積み上げることは難しくなりました。

現在は人物の動作だけでなく、

  • 物の位置
  • 人や物の状態
  • 建物や風景
  • 受動態
  • 現在進行形

などの表現も確認しておきましょう。

Part1に時間をかけすぎるより、Listening全体の基礎として対策することが大切です。

Part2|応答問題が30問から25問に減少

Part2は、質問や発言を聞き、それに対する最も適切な応答を3つの選択肢から選ぶ問題です。旧形式の30問から、新形式では25問へ減少しました。

疑問詞だけでは判断しにくい問題にも対応する

Part2では、質問に対して直接答えない応答が正解になることがあります。

例えば、

「会議は何時からですか?」

という質問に対して、具体的な時刻ではなく、

「予定表を確認してください」

のような応答が自然であれば正解になる可能性があります。疑問詞だけを聞いて機械的に答えを探すのではなく、会話全体として自然な応答かを判断しましょう。

Part3|会話問題が30問から39問に増加

Listeningで最も大きく変わったPartの一つがPart3です。

旧形式では30問でしたが、現在は39問あります。問題数が増えただけでなく、新しい形式も追加されました。

3人で話す会話が追加された

旧形式では基本的に2人の会話でしたが、新形式では3人が登場する会話があります。

話者が増えると、

「誰が何を言ったのか」
「誰が次に行動するのか」

を整理しながら聞く必要があります。声の違いや話者同士の関係にも注意しましょう。

図表と音声を組み合わせる問題がある

Part3には、会話を聞きながら問題用紙にある図や表などを確認する問題があります。

音声だけ聞けばよいわけではありません。

例えば、

音声
↓
商品の特徴

図表
↓
商品名・価格

という2種類の情報を結びつけて答える場合があります。

話者の意図を問う問題がある

発言をそのまま訳すだけではなく、

「なぜこの発言をしたのか」

を考える問題もあります。

会話の前後関係まで理解することが重要です。

Part4|問題数は変わらないが問題形式が追加

Part4は、一人の話者による説明を聞いて設問に答える問題です。問題数は旧形式・新形式ともに30問で変わっていません。

しかし、出題内容には変更があります。

図表と組み合わせる問題に対応する

Part3と同じように、問題用紙の情報と音声を組み合わせて答える問題があります。

例えばアナウンスを聞きながら、予定表や案内図を確認する形式です。音声を聞き終えてから初めて図を見ると対応しにくいため、問題用紙に図表があれば事前に内容を確認しておきましょう。

発言の意図まで理解する

Part4でも、話者が特定の表現を使った意図を問われることがあります。一文だけではなく、説明全体の目的や状況を考えながら聞くことがポイントです。

TOEIC新形式のReadingの変更点

ReadingはPart5〜7の合計100問を75分で解きます。

形式変更ではPart5が減り、Part6・7が増えました。特にPart7は54問を占めるため、長文を処理する力が重要です。

Part5|短文穴埋め問題が40問から30問に減少

Part5は、英文の空欄に入る最も適切な選択肢を選ぶ問題です。旧形式では40問ありましたが、新形式では30問になりました。

Part5だけで得点を稼ぐ戦略が取りにくくなった

Part5では、

  • 品詞
  • 動詞
  • 前置詞
  • 接続詞
  • 語彙
  • 語法

などが問われます。

旧形式より問題数が10問少なくなったため、文法問題を得意にするだけではReading全体をカバーできません。

文法・語彙問題を正確かつ素早く処理し、Part6・7へ時間を残す意識が重要です。

Part6|長文穴埋め問題が12問から16問に増加

Part6は文章中の空欄へ適切な語句などを入れる問題です。旧形式の12問から16問に増えています。現在は4つの文章にそれぞれ4問が設定されています。

一文を入れる問題が追加された

Part6では単語や句だけでなく、一文そのものを空欄へ入れる問題があります。

この形式では、

空欄の前
↓
挿入する文
↓
空欄の後

が自然につながるか確認しなければなりません。

文法知識だけではなく、文章全体の流れを理解する力が必要です。

空欄周辺だけで判断できない場合は、読む範囲を広げて文脈を確認しましょう。

Part7|読解問題が48問から54問に増加

Part7は、Readingの中でも形式変更の影響が大きいPartです。旧形式では48問でしたが、現在は54問あります。

一つの文書だけでなく、複数の文書を読み比べる問題も出題されます。

チャット形式の文章が追加された

新形式では、オンラインチャットやテキストメッセージのような文章も扱われます。

複数の人物が短いメッセージをやり取りするため、

  • 誰の発言か
  • 誰への返信か
  • 何について話しているか

を整理する必要があります。

3つの文書を読む問題がある

Part7では、3つの文書を参照して答える問題があります。

一つの文書だけを読んでも答えられず、

メール
↓
広告
↓
注文情報

など、複数の情報を組み合わせなければならない場合があります。一つずつ独立して読むだけでなく、文書同士の関係を整理する力が重要です。

書き手の意図を考える問題もある

Part7でも、特定の表現が使われた理由や書き手の意図を問われる場合があります。単語の意味だけではなく、文章全体の状況や目的を読み取りましょう。

TOEIC新形式になって難しくなった?

新形式になったことで、「TOEICが難化した」と感じる人もいるでしょう。

しかし、形式変更によって試験そのものの難易度が上がったと単純に考えるのは適切ではありません。

IIBCも、2016年の形式変更について、新旧形式で難易度に変更はないと説明しています。

一方で、求められる情報処理の種類は変化しています。

短い問題の一部が減った

問題数が減ったのは、

  • Part1
  • Part2
  • Part5

です。

比較的短い英語を処理する問題の割合が下がりました。

長めの問題が増えた

反対に、

  • Part3
  • Part6
  • Part7

は問題数が増えています。

Listeningでは会話を継続して聞き、Readingでは文章の流れや複数文書を理解する場面が増えました。

「難しくなった」というより、「長い英語や複数の情報を処理する場面が増えた」と考えると分かりやすいでしょう。

TOEIC新形式でより重要になった5つの力

形式変更に対応するためには、次の5つの力を意識しましょう。

1. 長い英語を集中して聞く力

Part3の問題数が増えたことで、会話を継続して聞きながら内容を理解する力がより重要になりました。単語だけを拾うのではなく、会話全体の目的を理解する練習を行いましょう。

2. 自然な会話表現を理解する力

実際の会話では、質問に対して必ず直接答えるとは限りません。短縮された表現や間接的な返答にも慣れておく必要があります。

3. 音声と図表を結びつける力

Part3・4では、聞いた内容と問題用紙の情報を組み合わせる問題があります。音声と視覚情報を同時に処理する練習が必要です。

4. 文脈から意図を読み取る力

ListeningでもReadingでも、発言や文章の表面的な意味だけでなく、意図を考える問題があります。前後関係まで理解する習慣をつけましょう。

5. 複数の情報を結びつける力

Part7では、複数文書から必要な情報を集めて答える場合があります。一つの文章だけを読んで終わらず、情報同士の関係を整理する力が必要です。

TOEIC新形式に対応する勉強法7選

形式変更を知るだけではスコアアップにつながりません。現在の形式に合わせて問題演習を行いましょう。

1. 現在のPart構成を把握する

まずPart1〜7の問題数と形式を確認します。特に2016年より前に受験した経験がある人は、昔の感覚のまま対策しないことが重要です。

2. 現在形式に対応した問題を解く

本番形式の演習では、現在の問題構成に対応した教材を使いましょう。特に模試は、Part別の問題数が本番と同じものを選びます。

3. Part3・4の長い音声に慣れる

会話や説明を一文ずつ止めながら聞くだけでなく、まとまった音声を通して聞く練習も行います。

聞き終わったあとに、

「誰が」
「何について」
「何をするのか」

を説明できるか確認しましょう。

4. 図表問題を練習する

図表問題では、音声だけを集中して聞くのではなく、事前に図表の内容も把握します。数字・項目名・選択肢など、どこを聞けば答えられるか予測することがポイントです。

5. Part6の文脈問題に慣れる

Part6では、文法だけでなく文章の流れを見る練習を取り入れます。文挿入問題を間違えた場合は、正解だけでなく前後の文章とどうつながっているかを確認しましょう。

6. Part7の複数文書を重点的に解く

2つ・3つの文書を読む問題では、すべてを細かく暗記する必要はありません。設問に必要な情報がどの文書にあるかを判断し、必要に応じて別の文書と結びつけます。

7. 200問を通して解く練習をする

Part別練習だけでは、本番約2時間の集中力までは確認できません。定期的にListening100問・Reading100問を続けて解き、本番に近い状態を作りましょう。

終了後は正答数だけでなく、

  • 集中力が落ちた場所
  • 時間が足りなかったPart
  • 迷った問題
  • 後半の正答率

まで振り返ることが大切です。

久しぶりにTOEICを受ける人が注意したいこと

以前TOEICを受験した経験があっても、2016年以前から受験していない場合は現在形式を確認しましょう。

Part1・2・5だけを得点源にしない

旧形式よりPart1・2・5の問題数は減っています。

以前これらのPartが得意だった人でも、現在はPart3・6・7への対応が重要です。

Readingの時間感覚を確認する

Readingの試験時間は75分ですが、Part7は54問あります。

昔の時間配分をそのまま使うのではなく、現在形式の問題を実際に解いて調整しましょう。

最初に模試を一回解く

久しぶりの受験では、すぐ単語帳や文法書を最初からやり直すより、現在形式の模試を一度解く方法がおすすめです。

どのPartで困るのか確認してから必要な学習へ戻れば、対策を絞りやすくなります。

昔のTOEIC参考書・問題集は使える?

古い教材がすべて使えないわけではありません。何を勉強する教材なのかによって判断しましょう。

比較的使いやすい古い教材

  • 基本文法
  • 基本単語
  • 一般的な英文読解
  • 発音やListeningの基礎

英語そのものの基礎知識は、形式変更によってすべて使えなくなるわけではありません。

現在形式の教材を優先したいもの

  • 本番形式の模試
  • Part別問題数を再現した問題集
  • Part3・4の図表問題
  • Part6の文挿入問題
  • Part7のチャット形式
  • Part7の3文書問題
  • Readingの時間配分練習

本番対策に使う教材は、現在の形式へ対応しているものを優先しましょう。

TOEIC新形式の対策チェックリスト

受験前に次の項目を確認してみてください。

  • 現在のPart別問題数を知っている
  • Part3の3人会話を解いたことがある
  • Part3・4の図表問題を経験している
  • 発言の意図を問う問題に慣れている
  • Part6の文挿入問題を練習している
  • Part7のチャット形式を解いたことがある
  • 3つの文書を読む問題を経験している
  • Reading100問を75分で解く練習をしている
  • 現在形式の模試を通して解いたことがある

できていない項目があれば、受験前に一度練習しておきましょう。

TOEIC新形式についてよくある質問

TOEICの新形式はいつからですか?

日本では2016年5月29日の第210回TOEIC L&R公開テストから、一部の問題形式が変更されました。

現在「TOEIC新形式」と呼ばれる場合は、主にこの変更を指します。

TOEICは最近また形式変更されましたか?

この記事で扱う大きな形式変更は2016年に導入されたものです。

現在もTOEIC L&RはListening100問、Reading100問の合計200問という形式で実施されています。

最新情報については、受験前にIIBC公式情報も確認しましょう。

TOEIC新形式と旧形式の一番大きな違いは?

Part1・2・5の問題数が減り、Part3・6・7が増えた点です。

さらに3人会話、図表問題、文挿入、3文書問題などが追加され、文脈や複数情報を処理する問題が増えています。

TOEIC新形式は難しくなりましたか?

形式変更によって難易度そのものが上がったとはされていません。

一方、長い会話や複数文書などが増えたため、受験者によっては旧形式より難しく感じる可能性があります。

TOEIC新形式のPart1は何問ですか?

Part1は6問です。

旧形式の10問から4問減っています。

TOEIC新形式のPart3は何問ですか?

Part3は39問です。

現在のListeningでは最も問題数の多いPartです。

TOEIC新形式のPart5は何問ですか?

Part5は30問です。

旧形式では40問だったため、10問減っています。

TOEIC新形式のPart7は何問ですか?

Part7は54問です。

1つの文書を読む問題29問と、複数の文書を読む問題25問で構成されています。

TOEICの試験時間も変わりましたか?

現在のTOEIC L&Rは、Listening約45分、Reading75分、合計約2時間です。

200問を解答する形式となっています。

旧形式の問題集は使えますか?

文法や基本語彙などの基礎学習には使える場合があります。

ただし、本番形式の模試やPart別対策には、現在の形式へ対応した教材を使う方がよいでしょう。

2016年以前のTOEICしか受けたことがなくても大丈夫ですか?

問題ありません。

ただし、Partごとの問題数や追加された問題タイプが異なるため、受験前に現在形式の模試を一度解いておくことをおすすめします。

TOEIC新形式対応の教材は必要ですか?

本番形式の演習には、現在の形式へ対応した教材がおすすめです。

特に図表問題、文挿入問題、3文書問題などを経験しておくと、本番で形式に戸惑いにくくなります。

TOEICは今後また形式変更される可能性がありますか?

将来の変更を断定することはできません。

TOEICを受験するときは、IIBC公式サイトで最新の試験形式を確認してから対策しましょう。

まとめ

TOEIC L&Rでは、2016年5月から一部の出題形式が変更されました。

大きな流れを整理すると、

2016年5月
↓
新形式を導入

Part1・2・5
↓
問題数が減少

Part3・6・7
↓
問題数が増加

さらに
↓
3人会話・図表・意図・文挿入・3文書などが追加

その結果
↓
長い英語や複数情報を処理する力が重要

という変化があります。

形式変更を必要以上に怖がる必要はありません。

現在の問題形式を把握したうえで、実際の形式に対応した問題を解けば対策できます。

特に久しぶりにTOEICを受験する人は、昔の勉強方法をそのまま続ける前に、現在形式の模試で自分の弱点を確認しましょう。

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