英文法の鬼門を克服!「関係代名詞」の種類・使い方・見分け方を徹底解説

英語学習を進める中で、多くの人が一度はつまずく「英文法の鬼門」といえば関係代名詞ではないでしょうか。
「whoやwhichが文の途中に急に出てきてパニックになる」「学校のテストで丸暗記したけれど、実際の英会話では全く使いこなせない」と悩む方は非常に多いです。
実は、関係代名詞が難しく感じる最大の理由は「日本語と英語の語順の違い」にあります。
しかし、裏を返せば、関係代名詞は英語の会話や長文読解において登場頻度が極めて高い超重要アイテムです。ここをマスターすれば、短い文だけでなく、情報をたくさん詰め込んだ大人の英語表現ができるようになります。
この記事では、関係代名詞の基本的な仕組みから、選び方のコツ、見分け方、そして英会話で使える実践的な応用テクニックまでを徹底的に解説します。
関係代名詞とは?基本の仕組みを理解しよう
そもそも関係代名詞とは何のために存在するのでしょうか? 一言でいえば、「何らかの関係性を持つ2つの文を、くっつけて1つの文にするための接着剤」です。
関係代名詞には、以下の2つの役割が合体しています。
- 接続詞の働き(文と文をつなぐ)
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代名詞の働き(名詞の代わりをする)
具体的な例文で、2つの文が1つに合体するプロセスを見てみましょう。
◇ 文A:I know the man.(私はその男性を知っている。)
◆ 文B:The man lives in America.(その男性はアメリカに住んでいる。)
この2つの文には、共通する人物「the man」が登場しますね。これを1つの文にすっきりまとめたい時、関係代名詞の出番です。文Bの「The man」を関係代名詞の「who」に変えて、文Aにくっつけます。
I know the man who lives in America. (私は、アメリカに住んでいるその男性を知っている。)
このように、関係代名詞を用いることによって、後ろから名詞を詳しく説明(修飾)するカタマリ(節)を作り出すことができます。
なお、この例文における「the man」のように、関係代名詞によって後ろから説明される名詞のことを「先行詞」と呼びます。関係代名詞を理解する上で非常に重要な用語ですので、ぜひ覚えておきましょう。
関係代名詞の選び方:2つの判断基準
関係代名詞には「who」「which」「that」「whose」などいくつかの種類があり、どれを使えばいいのか迷ってしまいますよね。
実は、関係代名詞を選ぶ基準はたった2つしかありません。
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基準①:先行詞が「ヒト」か、「モノ・動物」か
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基準②:関係代名詞が後ろの文(節)の中で、どんな役割(主語・目的語・所有)をしているか
この2つの組み合わせによって、使うべき関係代名詞が決まります。以下の表で整理しておきましょう。
この表を頭に入れた上で、それぞれの具体的な使い方と「見分け方のコツ」を詳しく見ていきましょう。
関係代名詞の使い方と見分け方のコツ
関係代名詞を含む文を読む際、「これが主格なのか、目的格なのか」を見分けるのは長文読解の必須スキルです。
見分ける最大のポイントは「関係代名詞の直後にどんな単語が来ているか」です。
① 主格の関係代名詞(who / which)
主格とは、関係代名詞自身が後ろの文の中で、「主語(〜は、〜が)」の働きをしている状態です。
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見分け方のコツ:関係代名詞の直後に「動詞」がくる。(主語が関係代名詞に化けているため、すぐ後ろには動詞が続きます)
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構造:先行詞 + 関係代名詞 + 動詞 〜
【例文:ヒトの場合(who)】
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The woman who is talking to Tom is my sister. (トムと話している女性は、私の姉です。)
※先行詞「The woman」=「ヒト」。whoの後ろにすぐ動詞「is」が来ています。
【例文:モノの場合(which)】
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I bought a car which runs very fast. (私はとても速く走る車を買った。)
※先行詞「a car」=「モノ」。whichの後ろにすぐ動詞「runs」が来ています。
② 目的格の関係代名詞(whom / which)
目的格とは、関係代名詞自身が後ろの文の中で「目的語(〜を、〜に)」の働きをしている状態です。
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見分け方のコツ:関係代名詞の直後に「主語 + 動詞」が来る。(目的語が前に移動して関係代名詞になっているため、後ろには残された主語と動詞が続きます)
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構造:先行詞 + 関係代名詞 + 主語 + 動詞 〜
【例文:ヒトの場合(whom / who)】
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He is the singer whom everyone loves. (彼は誰もが愛する歌手です。)
※先行詞「the singer」=「ヒト」。whomの後ろに「everyone(主語) + loves(動詞)」が来ています。
※現代の日常英会話では、whomの代わりに「who」を使うのが一般的です。
【例文:モノの場合(which)】
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I like the book which he gave me. (私は彼がくれたその本が好きだ。)
※先行詞「the book」=「モノ」。whichの後ろに「he(主語) + gave(動詞)」が来ています。
【超重要】目的格は省略できる!
実は、実際の英会話やネイティブの文章では、目的格の関係代名詞(whom / which / that)は省略されることが非常に多いです。 上の例文も、実際の会話では以下のように言われます。
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I like the book he gave me.(関係代名詞whichが省略されている) 「名詞(the book)の直後に、突然 主語+動詞(he gave)が来たら、関係代名詞が省略されているサインだ!」と見抜けるようになりましょう。
③ 所有格の関係代名詞(whose)
所有格とは、関係代名詞自身が後ろの文の中で「〜の(名詞)」という所有の働きをしている状態です。
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見分け方のコツ:関係代名詞の直後に「名詞(a や the がつかない裸の名詞)」が来る。(「彼の母」や「その車の屋根」のように、「誰の・何の」+「名詞」がセットになるためです)
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構造:先行詞 + 関係代名詞(whose) + 名詞 + 動詞 〜
【例文:ヒトの場合】
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I have a friend whose mother is from Japan. (私には、母親が日本出身の友達がいる。)
※先行詞「a friend」=「ヒト」。whoseの直後に「mother(名詞)」が来ています。「その友達の(whose)+お母さん(mother)」という関係です。
【例文:モノの場合】
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Look at the house whose roof is red. (屋根が赤いあの家を見て。)
※先行詞「the house」=「モノ」。実は、whoseは「ヒト」だけでなく「モノ・動物」に対しても使うことができます。「その家の(whose)+屋根(roof)」という関係を作ります。
関係代名詞「that」の正しい使い方と注意点
関係代名詞を学んでいると、「主格でも目的格でも、ヒトでもモノでも使える『that』だけ覚えておけばいいのでは?」と思うかもしれません。
確かに「that」は非常に便利ですが、「thatが好まれるケース」と「thatが絶対に弾かれる(使えない)ケース」が存在します。
【thatが好まれる(優先して使われる)ケース】
先行詞が「特別に限定されている」場合、whoやwhichよりもthatを使うのが自然とされています。
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先行詞に最上級がついている(the best, the most 〜 など)
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先行詞に「the only(唯一の)」「the first(最初の)」「all(すべての)」などがついている
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先行詞が「ヒト+モノ(動物)」(例:The man and his dog that I saw…)
【thatが使えないケース】
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前置詞の直後(例:in that ✕ → in which ◯)※詳しくは次の応用編で解説します。
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コンマ「,」の後ろ(継続用法ではthatは使えません)
表現力を劇的に上げる!関係代名詞の応用編
関係代名詞の基本が理解できたら、英会話や長文読解で頻出する応用的な用法もマスターしましょう。
① 前置詞 + 関係代名詞
文の構造上、関係代名詞の前に「in」や「for」などの前置詞が移動してくることがあります。
◇ Japan is the country.(日本はその国だ。)
◆ I lived in the country.(私はその国に住んでいた。)
この2つの文をつなぐ時、通常なら「Japan is the country which I lived in .」となりますが、この「in」を関係代名詞の直前に引っ張ってくることができます。
Japan is the country in which I lived. (日本は私が住んでいた国だ。)
また、「in which」や「for which」などは、多くの場合で関係副詞(where, when, why など)に書き換えることが可能です。
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in which = where (場所) または when (時)
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for which = why (理由) 先ほどの文を関係副詞で書き換えると、「Japan is the country where I lived.」となります。
② 先行詞を含む関係代名詞「what」
これまでの関係代名詞は「先行詞(名詞)」が直前にありましたが、「what」という関係代名詞は少し特殊です。what自身の中に「the thing(s)(〜するもの・こと)」という先行詞の意味が含まれています。
つまり、「the thing(s) which 〜」を1語で表したのが「what」です。
◇ That is the thing.(それがその「こと」だ。)
◆ I wanted to say the thing.(私はその「こと」を言いたかった。)
That is what I wanted to say. (それが私の言いたかったことだ。)
※「私が言いたかったこと(もの)」という名詞のカタマリを作っています。
③ コンマ「,」の有無で意味が変わる!継続用法
最後に、長文読解でよく見る「コンマ+関係代名詞」です。コンマがあるかないかで、伝わるニュアンスが大きく変わります。
【限定用法(コンマなし)】
たくさんのうち、「〜である」名詞、と限定する。
I have two brothers who are doctors. (私には医者をしている兄弟が2人いる。※他にも医者ではない兄弟がいるかもしれないニュアンス)
【継続用法(コンマあり)】
まず名詞を言い切り、その後に「ちなみにね〜」と補足説明を追加する。
I have two brothers, who are doctors. (私には兄弟が2人いて、彼らは医者をしている。※兄弟は「2人だけ」と確定しているニュアンス)
※前述の通り、この「,(コンマ)」の後ろに万能の「that」を置くことは文法的にNGですので注意しましょう!
まとめと例文のおさらい
関係代名詞とは何なのか、どのような種類があって、どのように使い分けるのかを見てきました。最後に、今回ご紹介した重要な用法をおさらいしましょう。
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I know the man who lives in America.(主格・ヒト)
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I like the book (which) he gave me.(目的格・モノ ※省略可能)
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I have a friend whose mother is from Japan.(所有格・ヒト)
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Japan is the country in which I lived.(前置詞 + 関係代名詞)
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That is what I wanted to say.(関係代名詞 what = 〜すること)
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I have two brothers, who are doctors.(継続用法 = 補足説明)
どの例にも言えることは、「関係代名詞によって文と文に関係が示され、つなげられている」という点です。
関係代名詞を用いた文は長く複雑に見えますが、元となる「2つの文」に分解して考えれば構造はシンプルです。
まずは、修飾されている名詞(先行詞)を見つけるところから始めてみましょう!
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