日本語のケースバイケース、英語で何て言う?類似表現も合わせて解説します!

日本語でも「それはケースバイケースだね」と言う言い方はよくしますが、英語でそれを言いたい場合は、直訳で「Case by case」で良いのでしょうか?
日本語と英語のニュアンスが若干異なるのはよくある話なので、気になる所ですよね。
今回は日本語の「ケースバイケース」に相当する表現について解説していきます。
ビジネスでもプライベートでも、非常によく使う表現なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
日本語の「ケースバイケース」について
日本語でケースバイケースという時、それは「場合による」という意味で使われています。
英語の「Case by case」に直訳しても通じるケースもありますが、所々でニュアンスの差が生じる場合があります。
英語に訳す場合、近い表現は「It depends」となります。
その他の言い方も複数あるので、以下、一覧表にしてみましたので、確認してみてください。
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ニュアンス |
表現 |
例文 |
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場面を選ばす使える |
It depends. |
A: Are you going to the party? B: It depends. |
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状況次第で |
Depends on the situation. |
A: Do you recommend this plan? B: Depends on the situation. |
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状況によって変わる |
It varies. |
A: How long does delivery take? B: It varies. |
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見方によって |
It depends on how you look at it. |
A: Is this project a success? B: It depends on how you look at it. |
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状況・事情次第 |
It depends on the circumstances. |
A: Will the meeting be held tomorrow? B: It depends on the circumstances. |
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フォーマルに |
On a case-by-case basis. |
The requests will be reviewed on a case-by-case basis. |
英語で「Case by case」の意味は?
では、英語の「Case by case」はどういう意味になるのでしょうか。
訳としては「ここの事例に応じて(判断する)」「状況ごとに対応する」という意味合いになります。
そのため、日本語と比べるとフォーマルな響きがあると言われており、ビジネスの場ではよく使われる表現となっています。
Since the situation is unstable, we have to handle each task case by case.
(状況は流動的なので、各案件ごとに判断をしていく必要がある。)
ちなみに文法的な説明をすると、「case by case」は副詞として扱われます。
(上の例文がまさにそうです。)
それに対して、形容詞的に扱いたい場合、「case by case」の間にはハイフンを入れることで区別をしています。
(それぞれの問題は個々の状況毎にレビューしていきます。)
「Case by case」の言い換え表現
それでは、「Case by case」を言い換えたい場合はどのような表現があるのでしょうか。
一つずつ見ていきましょう。
It depends
日本語のケースバイケースだけでなく、英語の「Case by case」のニュアンスの言い換えにも使えます。
One by one
順番に、一つずつといったニュアンスで使えます。
文脈は選びますが、「個々の事案ごとに」というニュアンスをもつ「Case by case」の言い換えとして使えます。
I know you are in a rush, but we have a lot of matters to deal with. We will check the issues one by one.
(急いでるのはわかりますが、我々はやるべきことがたくさんあります。案件は案件をひとつひとつ確認していきます。)
Individually
「個々の」という面を強調して、若干カジュアル寄りな表現と言える言い換えです。
ビジネスの場でも、使用することは可能です。
「Individually」の後に、「tailored」、「customized」、「assessed」などの語句を文脈に合わせて付け加えても良いでしょう。
We need to deal with the tasks individually; there is no shortcut.
(ここの案件には個別対応が必要です、これには近道はありません。)
Separately
これも「個々に」「個別に」というニュアンスがありますので、言い換えに使えます。
会議中に「それはまた別個にやりましょう」という場面で多用される表現です。
I understand your concern, but I think the matter is a different animal. Let’s talk about it separately.
(あなたの懸念は分かりますが、それは現状の課題とは別の話です。その件は別個にやりましょう。)
On an individual basis
上でも出た「on a case-by-case basis」はフォーマルに「個別に」という方法ですが、それをフォーマルなニュアンスのまま言い換えた表現になります。
微妙な使われ方の差異になりますが、「on a case-by-casd basis」の場合は事例の多様性やケースごとに対応することを強調したい時に、逆に個別事案や個人要素を強調したい時は「on an individual basis」を使います。
We will review the issues on a case-by-case basis, but if a particular issue is important for you, we will talk to you on an individual basis.
(私たちは事案を個別に確認しますが、あなたがそのうちひとつを重要と捉えるならば、個別に相談します。)
Depend on the situation / circumstances
状況による、というニュアンスを言い換える場合は、「situation」や「circumstances」による、として言い換えることができます。
「Situation」はコントロール可能な状況、それに対して個々の努力でコントロールできないような状況に対しては「Circumstances」を使います。
We have to consider the situation and should make an appropriate decision. What is appropriate depends on the circumstances.
(私たちは状況をよく考えて的確な判断をしないといけません。何が的確なのかは、状況によります。)
Ad hoc
「その場その場で」であったり「臨時で」という場面で使います。
文脈次第で、「個別に」「ケースバイケースに」の言い換え、または類似表現として使えます。
緊急対応的な響きもあるため、「場当たり的な」というニュアンスも出てくるため、使用する場面自体にも注意が必要です。
We need to prepare for accidents on an ad hoc basis.
(自己には都度都度備えなければならない。)
まとめ
今回は「lケースバイケース」の日本語と英語のニュアンスの違いから、言い換え表現に至るまで解説をしてきました。
日本語とは若干違う使い方をする場面も多いので、言い換え表現も併せて押さえておけば、会話の幅も広がると思いますので、ぜひ取り組んでみてくださいね。
















