「both」の使い方で迷わない|意味・文法・否定文・「either」との違いを徹底解説

「both」は「両方」「2つとも」と訳される、英語の基本的な単語です。
しかし、語順や否定でつまずきやすい単語でもあります。
よくある疑問は、次のようなものです。
- 「both」はどこに置けばいいの?
- 「both of」と何が違うの?
- 「not both」ってどういう意味?
- 「either」や「neither」とどう使い分けるの?
この記事では、「both は2つをまとめて言い切る単語」という基本イメージから、
- 「both」の意味
- 3つの基本パターン
- 語順のルール
- 動詞の形
- 「not both」と「neither」の違い
- 「either / neither」との使い分け
までを、例文つきでやさしく解説します。
文法が苦手な方でも大丈夫です。最後まで読めば、「both」の使い方がすっきり整理できます。
「both」の意味と基本イメージ|2つをひとまとめ
「both」は「両方とも/2つとも」を表す単語で、AとBの2つをまとめて「どっちも」と言い切るイメージです。
ここでは、「片方ずつ評価する」のではなく、2つをひとまとめにして判断している点が重要です。
なお、「both」が使えるのは対象が必ず2つのときだけで、3つ以上なら「all(全部)」を使うのが基本です。
例文:
I have two sisters, and I love both.
(姉妹が2人いて、私は2人とも大好きです。)
These two options are good. I want both.
(この2つの選択肢は良いです。両方ほしいです。)
I have three options, and I want all of them.
(選択肢が3つあって、私は全部ほしいです。)
日本語の「両方」とのズレ
日本語の「両方」は、とても便利な言葉です。
文脈によって、
- いくつかの中の「両方」
- 例外はあるけど「だいたい両方」
といった、あいまいな使い方もできます。
一方、英語の「both」は意味がはっきりしています。
- 対象は2つだけ
- その2つをまとめて肯定する
この日本語と英語のズレを認識できると「both」の使い方がわかってきます。
ズレ1:2つ以外には使えない
日本語だと「(いくつかの中の)両方」と言ってしまうことがありますが、英語では「both」 は「2つ限定」です。
従って「3つあるうちの2つがほしいです」と表現したい場合、
【不自然】I want both of the three plans.
は英語話者にとって「意味は分かるけど、不自然」と感じる表現です。
正しくは
【自然】I want two of the three plans.
(3つのうち2つがほしいです。)
と言うことに注意しましょう。
ズレ2:「まとめて肯定」が前提
「both」は「AもBも当てはまる」と言い切る表現です。
そのため、「片方は当てはまるが、もう片方は違う」場合には、そのまま使えません。
例文:
Both answers are correct.
(答えは両方とも正しいです。)
Not both answers are correct.
(答えが両方とも正しいわけではありません。)
このように、否定になると意味の範囲が変わる点が重要です。
「both」の使い方|3つの基本パターン
「both」の基本パターンは、次の3つです。
1. 「both A and B」の使い方
「both A and B」は「AもBも」という意味で、「both」を代表する使い方です。
A と B は、同じ種類にそろえます(名詞+名詞、動詞+動詞など)。
例文:
She likes both coffee and tea.
(彼女はコーヒーも紅茶も好きです。)
He can both read and write English.
(彼は英語を読むことも書くこともできます。)
「2つを並べてまとめて肯定しているだけ」と考えると分かりやすくなります。
2. 「both + 名詞」の使い方
「both」は名詞の前に置いて、「両方の〜」という意味で使うこともできます。
名詞は複数形が基本です。
例文:
Both answers are correct.
(両方の答えが正しいです。)
I invited both friends.
(2人の友だちを両方招待しました。)
3. 「both」単体の使い方
前後の文脈から「何が2つか」が分かる場合は、名詞をくり返さず「both」だけで表すことができます。
例文:
Which bag do you want? — I want both.
(どのカバンがいいですか?— 両方ほしいです。)
My parents are teachers. Both work at the same school.
(私の両親は教師です。2人とも同じ学校で働いています。)
「both」の語順ルール|どこに置く?
「both」は意味よりも置き場所(語順)で迷いやすい単語です。
基本はシンプルに、「2人(2つ)をまとめて言いたい対象のすぐ近くに置く」と考えれば整理できます。
「both of + 名詞」の使い方
どの2つかがはっきりしている場合、「both of + 名詞」がよく使われます。
動詞は複数形が基本です。
例文:
Both of the students are absent today.
(2人の生徒とも今日は欠席しています。)
Both of my parents work full-time.
(両親2人ともフルタイムで働いています。)
「both of + 代名詞」の使い方
「us / them / you」などの代名詞の前では、必ず「both of」を使います。
例文:
Both of us agree with you.
(私たち2人ともあなたに賛成です。)
Both of you did a great job.
(あなたたち2人ともよくやりました。)
間違いやすいですが、「of」がない形、「both us / both them」は不自然な表現です。
「both」が主語のときの動詞ルール|複数形を使う
「both」が主語になるとき、動詞は基本的に複数形を使います。
例文:
Both students are absent today.
(2人の学生は今日欠席しています。)
Both of them are ready.
(彼ら2人とも準備ができています。)
「both」の否定文|「not both」と「neither」の違い
「both」を否定するときに大事なのは、一部だけを否定するのか、全部を否定するのかをはっきり言い分けることです。
not both:部分否定
「not both」は「両方とも〜というわけではない」という意味です。
つまり、2つのうち少なくとも1つは当てはまらないということです。
例文:
Not both answers are correct.
(答えが両方とも正しいわけではありません。)
Not both of them agree.
(彼らが2人とも賛成しているわけではありません。)
実際に当てはまるのが1つか0かは、文脈によって決まります。
「not both」は、数を確定させない言い方です。
neither:全体否定
「2つとも〜ない」とはっきり否定したいときは、「neither」を使います。
例文:
Neither answer is correct.
(どちらの答えも正しくありません。)
Neither of them is mine.
(どちらも私のものではありません。)
「neither」は文自体に否定の意味が含まれているため、「not」を一緒に使うことはできません。
「either / neither」はともに単数扱い
「either / neither」は原則として単数扱いになります。
例文:
Either answer is fine.
(どちらでもよいです。)
Neither answer is correct.
(どちらも正しくありません。)
「both / either / neither」の使い分け
「both / either / neither」は、すべて「2つが対象」という点は共通ですが、違いは「肯定か否定か」「2つをどう扱うか」にあります。
|
単語 |
基本の意味 |
肯定・否定 |
|
both |
両方とも |
肯定 |
|
either |
どちらか一方 |
肯定 |
|
neither |
どちらも〜ない |
否定 |
同じ場面で比べると違いは明確です。
例文:
Both students passed the exam.
(2人とも合格しました。)<合格:2人>
Either student passed the exam.
(どちらか1人が合格しました。)<合格:1人>
Neither student passed the exam.
(2人とも不合格でした。)<合格:0人>
「neither」と「not both」の違い
「neither と not both の違いがわからない」と混乱する人は少なくありません。
ポイントは、どこまでをはっきり言い切っているかです。
「not both」は、「2人とも合格」という状況を否定しているだけの表現です。
つまり、
- 1人だけ合格した可能性がある
- 2人とも不合格の可能性もある
というように、結果に幅を残しています。
「合格者が何人か」は確定していない、という点が重要です。
Not both students passed the exam.
(2人とも合格したわけではありません。)<合格:0人または1人>
まとめ|「both」は「2つをまとめて言い切る」英語表現
「both」は「両方とも」「2つとも」と訳されますが、日本語の「両方」とは感覚が少し違います。
英語の「both」は、
- 対象は必ず2つ
- AもBもまとめて肯定する
- ひとまとめで判断する
という、はっきりした意味を持っています。
また、否定では
- not both → 部分否定
- neither → 全体否定
と区別する必要があります。
「both」はただ暗記する単語ではなく、英語の「数の感覚」と「言い切り方」を学ぶ単語です。
「2つをどう扱っているか?」
この視点を意識できれば、「both / either / neither」の使い分けも自然にできるようになります。


















