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更新日:2026年4月29日 英文法

【完全保存版】英語の「前置詞」とは?一覧で迷わず使えるようになる学習法

preposition

英語を学習する中で、多くの日本人がつまずくのが「前置詞」です。

「in」「on」「at」など、一見簡単な単語ばかりですが、いざ英語を話したり書いたりする場面になると、「どれを使えばいいのか分からない」と迷ってしまった経験はないでしょうか。

日本人が前置詞を苦手とする最大の理由は、日本語の「てにをは(助詞)」と1対1で翻訳しようとしてしまうからです。

たとえば、日本語の「〜で」という言葉一つをとっても、英語では文脈によって「at」「in」「with」「by」など様々な前置詞に変化します。これを日本語訳の丸暗記で乗り切ろうとすると、必ず限界が訪れます。

英語の前置詞をマスターする鍵は、日本語訳ではなく「コアイメージ(本質的な意味合いや感覚)」で捉えることです。

本記事では、英語の前置詞の基本ルールから、日常会話で頻出する前置詞の使い分けまでを、コアイメージと図解(一覧表)を交えて徹底的に解説します。

そもそも「前置詞」とは?役割と基本ルール

英語の前置詞(preposition)とは、名詞や代名詞の前に置かれて、他の単語との関係性(場所、時間、方向、手段など)を示す言葉です。文章の正確な意味やニュアンスを伝えるために欠かせないパーツです。

まずは、前置詞を使う上で絶対に覚えておくべき2つの基本ルールと役割を押さえましょう。

1. 前置詞の必須ルール:必ず「名詞・代名詞」の前に置く

「前置(前に置く)詞」という名前の通り、前置詞の後ろには必ず名詞代名詞、または動名詞(動詞の-ing形)が来ます。

前置詞の後ろに動詞の原形が来ることは絶対にありません。前置詞とその後ろの名詞をセットにした塊を「前置詞句」と呼びます。

2. 前置詞句の2つの役割(形容詞・副詞の働き)

名詞とセットになった「前置詞句」は、文中で主に以下の2つの働きをします。

  • 形容詞の働き(名詞を修飾する)

    • 例:The book on the table is mine.(テーブルの上にある本は私のです。)

    • ※「on the table」が、前の名詞「The book」を詳しく説明しています。

  • 副詞の働き(動詞や文全体を修飾する)

    • 例:I bought this gift for you.(私はあなたのためにこの贈り物を買いました。)

    • ※「for you」が、動詞「bought(買った)」の目的を説明しています。

絶対におさえるべき3大前置詞(at / on / in)のコアイメージ

前置詞の中でも最も頻出であり、かつ最も混同しやすいのが「at」「on」「in」の3つです。

これらは時間や場所を示す際によく使われますが、それぞれの使い方には明確な違いがあります。

コアイメージを理解することで、相手に誤解を与えず、意図した意味を正確に伝えることができます。

「at」のコアイメージは「点(ピンポイント)」

「at」のコアイメージは、地図上の1点や、時計の針が指す1点のような「ピンポイントの点」です。

空間的な広がりや時間は意識されず、具体的な「そこ」「その瞬間」を指し示します。

  • 場所の「at」(特定の地点)

    • She is waiting at the bus stop.(彼女はバス停で待っています。)

    • I’ll meet you at the entrance.(入口で会いましょう。)

    • ※「バス停」や「入口」というピンポイントの地点を指しています。

  • 時間の「at」(特定の時刻)

    • The event starts at 3 PM.(イベントは午後3時に始まります。)

    • Let’s meet at noon.(正午に会いましょう。)

「on」のコアイメージは「接触(面にくっついている)」

「on」のコアイメージは、何かの表面に「接触している・乗っている」状態です。

上に乗っているだけでなく、壁や天井にくっついていても「on」になります。時間においては、カレンダーの「1日(特定の面)」を指差すイメージです。

  • 場所の「on」(表面への接触)

    • The book is on the table.(本はテーブルの上にあります。)

    • There is a sticker on the wall.(壁にシールが貼ってあります。)

  • 時間の「on」(特定の日・曜日)

    • The meeting is on Monday.(会議は月曜日です。)

    • Her birthday is on April 5th.(彼女の誕生日は4月5日です。)

「in」のコアイメージは「空間・内部(すっぽり入っている)」

「in」のコアイメージは、箱や空間の中に「すっぽりと包まれている・内部にある」感覚です。

物理的な箱の中だけでなく、国や都市などの「広いエリア」や、月や年といった「広い時間の枠組み」の中にいるイメージで使われます。

  • 場所の「in」(空間・広い範囲)

    • He lives in Tokyo.(彼は東京に住んでいます。)

    • There is a beautiful painting in the room.(部屋の中に美しい絵があります。)

  • 時間の「in」(月・年・季節などの期間)

    • I will see you in December.(12月に会いましょう。)

    • She was born in 1990.(彼女は1990年に生まれました。)

【比較】図解で整理!at / on / in の使い分け一覧表

時間と場所における「at / on / in」の使い分けを一覧表にまとめました。

「at(点) < on(面・日) < in(空間・期間)」と、対象の範囲がだんだん広くなっていくイメージを持つと覚えやすいです。

前置詞 コアイメージ 時間の表現(範囲の目安) 場所の表現(範囲の目安)
at ピンポイントの点

特定の時刻・瞬間

(例:at 7 o’clock, at noon)

特定の地点・施設

(例:at the station, at the door)

on 表面への接触

特定の曜日・日付

(例:on Sunday, on May 1st)

表面(上、壁など)、通り

(例:on the desk, on the wall)

in 空間の内部・包容

月、季節、年、世紀など広い期間

(例:in August, in summer, in 2024)

部屋、都市、国など枠のある空間

(例:in the box, in New York, in Japan)

【日本人がよくやる間違いと注意点】

  • 誤用例: I will meet you in Monday.
  • 正しい使い方: I will meet you on Monday.
  • 解説: 曜日や特定の日付を示す際には「on」を使用します。「in」は月や年など、より広い時間を示す場合に使うため、日付や曜日には適していません。

目的・方向・起点を表す前置詞(to / for / from)

「どこへ向かうのか」「何のためか」を示す前置詞も、日常英会話で頻繁に登場します。

特に「to」と「for」はどちらも方向を示すため混同されがちですが、コアイメージを知れば明確に使い分けられます。

「to」のコアイメージは「到達点(矢印の行き着く先)」

「to」は、ある方向へ向かい、最終的にそこに「到達する」という強いイメージを持っています。

物理的な目的地だけでなく、対象となる人物に行き着く(渡す、伝える)場合にも使われます。

  • 方向・目的地(到達を前提とする)

    • He walked to the store.(彼は店まで歩いて行きました。)

    • I am going to the office.(私はオフィスに向かっています。)

  • 対象(相手に確実に届く)

    • Please give this letter to her.(この手紙を彼女に渡してください。)

    • He handed the book to me.(彼はその本を私に渡しました。)

「for」のコアイメージは「方向・目的(〜に向かって・〜のために)」

「for」は、ある方向を向いているものの、「そこに到達したかどうかは重要ではない」というニュアンスがあります。

そこから派生して「〜のために(利益・目的)」や「〜の間(期間)」という意味で広く使われます。

  • 目的・利益(誰か・何かのために)

    • I bought this gift for you.(この贈り物はあなたのために買いました。)

    • This exercise is good for your health.(この運動は健康に良いです。)

  • 期間(その状態が向かっている範囲)

    • She has been working here for three years.(彼女はここで3年間働いています。)

【日本人がよくやる間違いと注意点】

  • 誤用例: She is going for the market.

  • 正しい使い方: She is going to the market.

  • 解説: 目的地(到達点)を示す場合には「to」を使います。「for」は向いている方向や目的を表すため、「〜へ行く」という動詞(go)とは「to」を組み合わせるのが基本です。

「from」のコアイメージは「起点(そこから離れる)」

「to」の真逆となるのが「from」です。

「出発点」「由来」「原料」など、何かが始まる一番最初のポイントを表します。(例:I am from Japan. / 9:00 AM to 5:00 PM)

位置関係をマスターする前置詞ペア(上下・前後)

空間を表現する前置詞は、対になるペアで覚えると非常に効率的です。

  • over と under(覆っている・真下)

    • over は「何かにふわりと覆いかぶさっている、またはアーチ状に越えていく」イメージ。(例:a bridge over the river)

    • under は「何かの真下にある、覆い隠されている」イメージ。(例:under the table)

  • above と below(基準より高い・低い)

    • above は「(真上でなくても)ある基準の位置より高い」こと。(例:above sea level / 海抜)

    • below は「ある基準の位置より低い」こと。(例:below zero / 氷点下)

  • in front of と behind(前・後ろ)

    • in front of は物理的に「〜の前」にある状態。

    • behind は何かの「後ろに隠れている・背後にある」状態。

手段・道具・その他の頻出前置詞(by / with など)

「〜を使って」という手段を示す表現も、英語では前置詞を使い分けます。

「by」は手段・方法・近接

「by」は「手段そのもの(交通・通信など)」や、物理的に「すぐそばにいる」イメージです。

  • 交通手段・通信手段(無冠詞で使うのが特徴)

    • She traveled by train.(彼女は電車で旅行しました。)

    • The report was submitted by email.(レポートはメールで提出されました。)

「with」は具体的な道具・同伴

「with」は「具体的な道具を手に持っている」、または「誰かと一緒にいる(つながっている)」イメージです。

  • 具体的な道具(冠詞や所有格が必要)

    • He cut the paper with scissors.(彼はハサミで紙を切りました。)

    • She wrote the letter with a pen.(彼女はペンで手紙を書きました。)

  • 一緒に行動する(同伴)

    • I went shopping with my friend.(私は友人と買い物に行きました。)

【日本人がよくやる間違いと注意点】

  • 誤用例: He opened the door by a key.

  • 正しい使い方: He opened the door with a key.

  • 解説: 鍵という「具体的な道具」を使って手で開ける動作なので、「with」が正解です。「by」は通信や交通などの抽象的な手段に用います。

日本人がよく間違える!前置詞の落とし穴

ここでは、TOEICや実際の英会話で多くの人が引っかかりやすい「前置詞の罠」を2つ紹介します。

1. 前置詞が不要な動詞(他動詞)に気をつける

日本語の感覚だと「〜について議論する」は「discuss about」と言いたくなりますが、英語の「discuss」は他動詞であり、直後に直接名詞(目的語)を置くルールになっています。

  • ❌ We discussed about the problem.

  • ⭕️ We discussed the problem. (他にも、marry [〜と結婚する], approach [〜に近づく], enter [〜に入る] などは前置詞が不要です。)

2. 前置詞と「接続詞」の違い

前置詞の後ろには「名詞」が来ますが、接続詞の後ろには「主語(S)+動詞(V)」が来ます。意味は同じでも品詞が異なるため注意が必要です。

  • 〜の間: during(前置詞) + 名詞 / while(接続詞) + S+V

  • 〜の理由で: because of(前置詞群) + 名詞 / because(接続詞) + S+V

前置詞をマスターするための効果的な学習ステップ

前置詞の感覚を体に染み込ませるための、おすすめの学習ステップです。

  1. 日本語訳ではなく「イラスト・イメージ」で覚える 本記事で紹介したコアイメージを、図やイラストとして頭の中で思い描くようにしましょう。

  2. 句動詞(Phrasal Verbs)としてセットで暗記する 「interested in(〜に興味がある)」「wait for(〜を待つ)」など、動詞と前置詞を1つの塊(フレーズ)として覚えることで、瞬時に正しい前置詞を引き出せるようになります。

  3. 英作文やオンライン英会話でアウトプットする 学んだ前置詞を使って自分で英文を作り、ネイティブスピーカーとの会話で実際に使ってみましょう。間違いを恐れず使うことが、習得への最短ルートです。

英語の前置詞に関するよくある質問(FAQ)

英語の前置詞は全部でいくつくらいありますか?

細かいものも含めると英語には約150種類以上の前置詞があると言われています。

しかし、日常会話の8割〜9割は、本記事で紹介したような「in, on, at, to, for, from, with, by」などの基本前置詞数十個で構成されています。まずは基本のコアイメージを掴むことが重要です。

「in」と「into」の違いは何ですか?

「in」はすでに「空間の中にある(静止)」状態を表します。

一方「into」は「外から中へ移動していく(動き・変化)」のプロセスを表すという違いがあります。(例:go into the room = 部屋の中へ入っていく)

前置詞の後ろに動詞を置くことは絶対にできませんか?

はい、前置詞の後ろに「動詞の原形」を置くことはできません。

もし前置詞の後ろに動作を表す言葉を置きたい場合は、動詞を「-ing形(動名詞)」に変えて、名詞の働きにする必要があります。(例:Thank you for coming.)

まとめ:前置詞はコアイメージの理解が鍵!

英語の前置詞は、一見難しく感じるかもしれませんが、それぞれの「コアイメージ(本質的な意味)」を理解することで、パズルを解くようにすっきりと使い分けられるようになります。

「atは点」「onは接触」「inは空間」といった基本のイメージを常に意識し、日々の英語学習で出会う例文が「なぜその前置詞を使っているのか?」を考える癖をつけてみてください。

コツをつかめば、日常会話やビジネスシーンでも自然な英語表現ができるようになり、あなたの英語力は飛躍的に向上するはずです!

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