【英会話で大活躍】付加疑問文の作り方と答え方・発音のコツまで徹底解説
今日ご紹介したいのは、通常の文に「ちょい足し」するだけで疑問文に変化する「付加疑問文(Tag Questions)」です。
付加疑問文というのは、文末に ”don’t you?” や ”aren’t you?” などを付け足す、英会話でおなじみのアレです。
「学校のテストで習ったけれど、実際の会話になるととっさに出てこない…」
「そもそも付加疑問文って何ぞや?」
という方や苦手意識を持っている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
通常の文から付加疑問文への作り替え方の基本から、日本人がつまずきやすい「答え方のルール」、さらにはネイティブが使い分ける「発音のイントネーション」まで徹底的にマスターしましょう!
そもそも付加疑問文って?
付加疑問文とは、通常の文(平叙文)のうしろに、短い疑問の形(タグ)をちょこんと付加する文法のことです。
主に「~ですね」「~ですよね?」と訳されることが多く、相手に同意を求めたり、自分の認識が合っているか念を押して確認したりする場面で非常に多く使われます。
日本語でも、会話の中で「今日はいい天気だね」と言うだけでなく、「今日はいい天気だよね?」「あの映画、すごく面白かったよね?」と相手の反応を引き出すことがありますよね。
英語における付加疑問文もまさにそれと同じ役割を果たしており、会話のキャッチボールをスムーズにするための「潤滑油」のような存在なのです。
【基本ルール】付加疑問文の作り方の大原則
「難しそう…」と感じるかもしれませんが、付加疑問文の作り方は実はとてもシンプルです。
文章の後にカンマ( , )を置き、【be動詞/助動詞/do動詞 + 代名詞】を付加するだけで完成します。
ただし、ここで絶対に覚えておきたい「たった1つの大原則」があります。
それは、前半の文と後半のタグが「肯定・否定の逆」になるということです。磁石のN極とS極のように、必ず反対の性質がくっつくと覚えておきましょう。
- ルール①:前半が「肯定文」の場合、後ろに続くのは「否定形」の疑問
- ルール②:前半が「否定文」の場合、後ろに続くのは「肯定形」の疑問
この基本ルールを踏まえた上で、実際にどのようにタグを足していくのか、具体的な例文を含めてパターン別に見ていきましょう。
【実践編①】付加疑問文の作り方(パターン別・例文)
まずは基本となる、肯定文・否定文からの作り替えです。
動詞の種類(be動詞か、一般動詞か、助動詞か)によって使う単語が変わる点に注目してください。
① 肯定文から作る付加疑問文
前半が肯定文の場合は、カンマのあとに【be動詞/助動詞/do動詞の否定形の短縮形 + 代名詞 ?】を足して疑問文に変化させましょう。
必ず「短縮形(aren’t, doesn’t など)」にするのがルールです。
・be動詞のパターン
You are busy today, aren’t you? (今日忙しいですよね?)
前半の動詞が「are(肯定)」なので、後ろにはその否定形である「aren’t」を置きます。そして主語の「You」をそのまま代名詞として持ってきます。
・一般動詞のパターン
He studies English, doesn’t he? (彼は英語を勉強していますよね?)
前半の動詞が「studies(一般動詞の肯定)」です。一般動詞を疑問文や否定文にする時は do / does / did を使いますよね。ここでは主語が He で現在形なので「doesn’t」を使います。
・助動詞のパターン
They can play basketball, can’t they? (彼らはバスケットボールできますね?)
前半に「can(肯定)」という助動詞が使われている場合は、後ろにもそのまま助動詞を使います。
can の否定形である「can’t」を置き、主語の They を続けます。will が使われていれば won’t、should なら shouldn’t になります。
② 否定文から作る付加疑問文
前半が否定文の場合は、カンマのあとに【be動詞/助動詞/do動詞の肯定形 + 代名詞 ?】をつけます。
先ほども説明した通り、否定文の場合は逆になる「肯定の形」を持ってきますので注意しましょう。こちらは「not」を外すだけなので、比較的簡単です。
・be動詞のパターン
The man isn’t a pilot, is he? (その男の人はパイロットではないんですね?)
前半が「isn’t(否定)」なので、後ろのタグは肯定の「is」になります。ここで注意したいのが主語の変換です。
前半の主語は「The man」ですが、タグの部分には必ず「代名詞(he, she, it, theyなど)」を使わなければなりません。そのため、The man を「he」に変換しています。
・一般動詞のパターン
She didn’t go there, did she? (彼女はそこへ行きませんでしたね?)
前半が「didn’t(過去形の否定)」なので、後ろには肯定の「did」を置きます。時制が過去であれば、後ろのタグもしっかり過去形に合わせるのがポイントです。
・助動詞のパターン
He won’t play soccer, will he? (彼はサッカーをしないでしょうね?)
前半が「won’t(will not の短縮形・否定)」なので、後ろには肯定の「will」を置きます。
【実践編②】要注意!特殊な形の付加疑問文
ここまでは「肯定文には否定のタグ」「否定文には肯定のタグ」という基本ルールを解説しましたが、実はこのルールに当てはまらない「例外パターン」がいくつか存在します。
とっさに言えるように、よく使う4つの特殊な形を押さえておきましょう。
① 命令文の付加疑問文
相手に「~しなさい」「~して」と指示する命令文の場合、肯定・否定に関わらず、後ろには【 will you? 】をつけます。
Open the window, will you? (窓を開けてくれますか?)
「窓を開けなさい」という強い命令文も、後ろに “will you?” をつけることで「~してくれない?」「~してね」という少し柔らかい依頼や念押しのニュアンスに変化します。
「Will you open the window?」と同じような意味合いになると考えると分かりやすいですね。
② 勧誘(Let’s〜)の付加疑問文
「~しましょう」と相手を誘う「Let’s 〜」の文には、【 shall we? 】をつけることで付加疑問文にすることができます。
Let’s go to the sea, shall we? (海に行きましょうね?)
Let’s は「Let us」の略なので、主語は「私たち(we)」になります。そのため、提案を表す「Shall we 〜?(〜しませんか?)」の形をそのまま後ろにポンと置くだけで完成です。
映画やドラマでも頻繁に耳にする、とても自然な響きの表現です。
③ 主語が「I am」の場合(※要注意!)
ここが最も間違えやすいポイントの一つです。基本ルールに従えば、「I am late.(私は遅刻だ)」の付加疑問文は、am の否定形を使って「am not I?」になりそうですよね。
しかし、英語には “amn’t” という短縮形は(一部の地域を除き)存在しません。
そのため、主語が「I」の場合のみ、be動詞の「are」を借りてきて【 aren’t I? 】するのが絶対的なルールです。
I’m late, aren’t I? (私、遅刻だよね?)
※「am not I?」とは言わないので注意!
④ 主語が「This / That」の場合
主語が「This(これ)」や「That(あれ)」の場合、タグの部分にはそのまま this や that を使うことはできません。必ず「代名詞」である【 it 】に変換する必要があります。
This is your pen, isn’t it? (これはあなたのペンですよね?)
※「isn’t this?」はNG!
ちなみに、複数形の「These(これら)」や「Those(あれら)」が主語の場合は、代名詞の【 they 】に変換して「aren’t they?」とします。
【発音編】イントネーション(上げ下げ)で変わる2つの意味
付加疑問文は、文末のタグ(don’t you? など)を「上げるか」「下げるか」で、相手に伝わるニュアンスが全く異なります。
会話で使いこなすためには、このイントネーションの使い分けが非常に重要です。
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① 語尾を下げる(下降調:↓)=「同意」を求めている:自分がすでに答えを知っていて、「だよね!」「その通りでしょ!」と相手に同意を強く求める、あるいは念を押す場合はイントネーションを下げます。
(例)It’s a beautiful day, isn’t it? ⤵(今日、すごくいい天気だよね!) -
② 語尾を上げる(上昇調:↑)=「確認・質問」をしている:自分の中で確信が持てず、「~だよね…?合ってる?」と純粋に質問して相手に確認したい場合は、普通の疑問文と同じようにイントネーションを上げます。
(例)You are busy today, aren’t you? ⤴(今日、忙しいんですよね…?)
自分が「ただの質問」をしているのか、「共感してほしい」のかによって、上げ下げを意識して発音してみましょう。
【会話編】日本人がつまずきやすい!付加疑問文の「答え方」
作り方を学んだところで、今度は「付加疑問文で質問されたときの答え方」について見ていきましょう。
実は、多くの日本人がここでパニックになってしまいます。
まずは、前半が肯定文のパターンを見てみます。
A:You like tomatoes, don’t you? (トマト好きですよね?)
B:Yes, I do. (はい、好きです)
B’:No, I don’t. (いいえ、好きではありません)
肯定の形から始まる付加疑問文の場合は、通常の質問と同じなのでスムーズに受け答えができると思います。問題は、「否定形から始まる場合」です。
A:You don’t like tomatoes, do you? (トマト好きでは無いですよね?)
B:Yes, I do. (いいえ、好きです)
B’:No, I don’t. (はい、好きではありません)
お気づきでしょうか。日本語の感覚と、Yes / Noの意味が完全に逆転してしまっています。
日本語の場合、相手の「好きじゃないですよね?」という質問の形に対して、「はい(おっしゃる通り、好きではありません)」「いいえ(あなたの言うことは違います、好きです)」と、相手の言葉に対して同意するかどうかで答えます。
しかし英語の場合は、相手がどんな聞き方をしてこようが一切関係ありません。「自分自身の事実が肯定(好き)なのか、否定(嫌い)なのか」という事実だけを見て判断します。
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事実が「好き」なら、絶対に「Yes(, I do)」。
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事実が「嫌い」なら、絶対に「No(, I don’t)」。
つまり、英語では「Yes」の後ろには必ず肯定文(I do)が続き、「No」の後ろには必ず否定文(I don’t)が続くという鉄則があるのです。
会話中に混乱してしまったら、文末の付加疑問文(do you? など)は一旦無視して、「Do you like tomatoes?」と聞かれているのと同じだと脳内で変換して答えるのが、最も手っ取り早い対処法です。
まとめ
付加疑問文を使うときは、相手に同意を求めるときや、念のため確認する際に非常に便利な表現です。
今回のポイントをおさらいしましょう。
- 基本は「肯定+否定」「否定+肯定」の組み合わせ。
- タグの部分は必ず「短縮形」と「代名詞」を使う。
- 命令文は will you?、Let’s は shall we? などの例外を覚える。
- イントネーションの上げ下げで「質問」か「同意」かが変わる。
- 答える時は相手の聞き方に惑わされず、事実がそうなら「Yes」、違うなら「No」で答える。
文章としては、学校の勉強やテストの際にしか意識しないかもしれませんが、実際のネイティブの会話では毎日のように使われる生きた表現です。マスターすれば、あなたの英会話はもっと自然でスムーズになります。
まずは慣れるための練習として、オンライン英会話などのレッスンで、習った文章に ”don’t you?” などをくっつけて、講師との会話で積極的に使ってみましょう!

















