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「SDGs探究を通して、地球規模で物事を考えることができる真のグローバル人材に!」

常翔学園高等学校 古島尚弥先生

今回、SDGsオンライン探究フィールドワークへのご参加を決めた経緯を教えてください。

常翔学園高等学校では2016年夏よりセブ島での2週間の英語研修を実施しています。私は2015年3月に初めて視察でセブ島を訪問しました。その時に、今回のプログラムでもお世話になったDAREDEMO HEROさんが所有している施設”Hero’s house”を訪れる機会があり、初めて、奨学生であるDAREDEMO KIDSと異文化交流を行いました。団体の理念と活動実績に共感したのと、日本の高校生向けの異文化交流プログラムが非常に魅力的であったため、帰国後すぐに研修実施の立ち上げに動き出しました。語学だけではなく、国際ボランティア活動を組み合わせたプログラムとして企画し、実施しました。参加生徒の満足度は予想以上に高く、毎年順調に参加者が増えていきました。ところが、2020年のコロナウィルス感染拡大により、元々予定していたセブ島研修も断念せざるを得ない状況となりました。代替としてどのような学びを生徒に展開できるか検討していたところ、QQ EnglishとDAREDEMO HEROがオンラインでSDGsを絡めた研修を行なっていることを知り、思い切って実施することに決めました。

DAREDEMO HERO訪問時の様子

生徒様には本プログラムをどのようにご紹介頂きましたか?

これまでにない取り組みだったため、事前に校内で打ち合わせを行い、教員間で慎重に段取りを決めていきました。そして保護者会のタイミングに合わせてプログラム説明会を開催しました。過去の経緯からも、オンラインであったとしても必ず得られるものはあると思い、生徒や保護者向けの説明会で概要を案内しました。本来行う予定であった英語研修とは異なる形でしたが、オンラインだからこそ体験できることがあることも説明の中でアピールしました。その結果、興味を持ってくれた生徒たちが参加してくれることになりました。保護者の皆様からは、ネット環境についての質問はあったものの、その他には目立った質問はありませんでした。通常の現地留学のように安全面などを危惧することもないということで、このプログラムについて前向きに捉えていただいたのではないかと思っています。

実際に生徒が参加している様子を見て、生徒様の様子はいかがでしたでしょうか。緊張されていましたか?

プログラム初日から、いきなり自宅にて各自Zoomで参加することになっていました。なので最初は、生徒たちよりむしろ我々教員側に不安がありました。ところが、新型コロナウイルスの影響ですでにオンライン授業が浸透していたので、生徒たちはZoom利用に抵抗もなく、むしろ自宅から自由にリラックスした状態で臨めていたと思います。英語力に不安がある生徒も多数いましたが、それよりも、「せっかくの機会だから何とか自分の意見を言ってみよう」と教員からも励ましながら、5日間見守りました。

このプログラムを通し、どんなところに生徒様の成長を感じられましたか?

オンラインでの学びのポテンシャルの高さを感じた5日間でした。DAREDEMO KIDSや代表の内山さん、QQ Englishのファシリテーションを通し、生徒たちは「英語で何かを伝えることの大切さ」「チームワーク」そして何より「なぜSDGsが問われているのか」に気づきがあったようです。最終日の英語スピーチでも、生徒ひとりひとりが一生懸命自分の言葉で発表している様子を見て、ネット回線など不安要素がある中でもスムーズに進行出来たこと、そしてコロナの中でもあきらめずにプログラムを実施できた達成感がありました。
フィリピン・セブ島の貧困地区での暮らし、自分たちとは違った「考え」と「文化背景」を知ることで、自分の立ち位置や、これからどうやって生きていくか等、様々な気づきがあったと生徒も発表していました。
改めて今回実感したこととして、今回のオンラインフィールドワークの場合、自分の自宅、つまり自分の空間で異文化体験が出来るということが大きかったように感じます。通常の現地研修の場合、「海外に行くことが不安」「出来れば日本に居ながら海外と繋がりたい」と考えている生徒は、参加が難しいことがあるからです。もちろん、実際にセブ島研修に参加したいと考えている生徒は多数いますが、オンラインの場合、海外渡航が難しい生徒に対しても、特別な異文化体験の機会を与えることができるということが大きなメリットだと感じています。このプログラムがきっかけとなり、フィリピンという国に興味を持ち、自発的に海外に行きたい、もっと様々な文化に触れてみたいと感じてくれる生徒が増えてくれたら嬉しいです。
オンラインの場合、セブ島現地の匂いや温度など、本来の現地研修では(言葉で説明しなくても)伝わる空気感を伝えることが難しいのですが、このフィールドワークはその難しさを払拭する内容が用意されていて、本当にすばらしいプログラムだと思います。
生徒たちが自発的に「セブ島に行ってみたい、もっと世界を知りたい」と感じれるような工夫があり、何よりも「生徒たちに考える機会」を十分に与えられたのではないかと満足しています。
今回にとどまらず、SDGsをキーワードにもっと社会全体を見つめ直し、地球規模で課題を捉えつつ、日本の課題、そして身近な課題から少しずつ解決していくという視点や感性を持った生徒を、これからも育てていきたいと思います。
今回にとどまらず、SDGsをキーワードにもっと社会全体を見つめ直し、日本の課題にも目を向けてもらい、より豊かな感性と表現力を磨いてほしいと思います。

QQ EnglishのITパーク校舎訪問時の様子