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「チーム てんえい」でめざせ「英語の村 てんえい」!!

天栄村立天栄中学校 二瓶裕一先生 関芳理先生

2019年度の英語スピーチ支部大会の優勝おめでとうございます。その後、県大会へ進まれたと伺っています。英語スピーチ大会の練習について、どのような点に力を入れていたのか教えてください。

二瓶裕一先生 まず、ALTが2人いてくれることが、最大のアドバンテージですね。ゲイル先生とジョイス先生の2人が、最大限に英語スピーキングのコーチング力を発揮できるような環境づくりに、私たち(二瓶先生・関先生)は力を入れました。とにかく、練習のためのスケジュール調整が非常に困難でした。大会出場は、天栄中学校から3人、湯本中学校から2人の計5人の出場が決まっていまして、ALTの2人は学校の行き来しながらの練習でした。ご存知の通り、中学生は非常に忙しい毎日で、部活動・受験勉強などスケジューリングが非常に困難を極めている状況でした。ALT2人が、いつも快く時間調整に柔軟に対応してくれたことに感謝しています。

英語スピーチの指導は、ただ一緒にいてもらえばいいということではないですね。絶えず打合せを重ねていくことで、お互いのアプローチや住み分けがうまくできるようになってきましたね。例えば、日本人の英語教師として指導する部分と、ALTは英語話者として、発音やDictionを中心に、徹底的に磨いてもらうということに全力を尽くしてもらいました。徹底的な指導に加え、こどもたち・教員・ALTが力をあわせ、「Team Tenei」として、仲間意識をもってやれたらいいなという思いにも力を入れてきました。

関芳理先生 とにかく大会まで、時間がカツカツな状況で、ALTのゲイル先生とジョイス先生の2人には、時間を沢山使って頂いて指導をしてくれたことに感謝しています。ほぼ毎日練習の時間を確保して頂いて一生懸命指導をして頂きました。

Ms. Gayle We want to help the students and we want to work together with Nihei sensei and Seki sensei. We are also learning from them how to coach.

県大会へは、QQEのALT(外国人指導助手)も同行させていただき、大会に向けての準備や生徒様の支援などにも携わったと聞いています。ALTは、生徒様にとってどのような役割を担っていたのでしょうか。

二瓶先生 私は学校の都合で同行できませんでしたので、関先生とゲイル先生とジョイス先生の2名に同行していただきました。

Mr. Nihei How did you prepare for the student’s prefectural competition?

Ms. Gayle Our student, among 22 participants, was the last speaker in the competition. She had to wait from morning until afternoon for her turn to speak in front. The long wait made her feel uneasy and nervous as her moment to stand in front was approaching. To ease this feeling, we tried to practice at any given time, and we could get like the judges’ break time, lunchtime, and short breaks. Through this, our student was able to perform well in front. We want to help the students have the confidence to stand in front of a crowd using the English language. Since this competition happens every year, we always try to support our students to the best we can. Support and encouragement are the best we can give them. And one more thing that makes this experience great is working with Mr. Nihei and Ms. Seki. We learn a lot of things from them on how to train the students from day one up to the competition day. This is why our student participants always get a place every year in the competition. This year made it big for Tenei because we got the first place in the inter-school competition in the district.

二瓶先生 生徒とALTの先生たちは休憩時間などを使って、緊張をほぐすために発表の練習に付き合ってもらいました。彼らは、生徒たちにとって頼れるそういう存在ですね。ALTは、どんな場面でもこどもたちを安心させるために行動していましたね。村のこどもたちは、大会で発表することに慣れているわけではない状況で、しかも英語で発表するということに抵抗があります。そういう不安な気持ちをALTがいつもこどもたちに寄り添って、和らげてくれていますね。そういう感覚で、こどもたちもALTをとても頼りにしていて大好きなんですよ。

中学校での授業では、担任教師様とALTとどのような教育活動を行っていますか。また、オンラインレッスンとALTを活用する上での工夫や苦労、良かった事があれば教えてください。

二瓶先生 本日、TT(Team Teaching)を見て頂いたと思いますが、基本的にはいいことが多いですね。 人数が増えれば、単純に生徒を見る目が倍になることもそうですが、こどもたちのモチベーションが確実にあがりますね。授業づくりのアイディアを、ALTとその都度、話し合っていますね。ALTは、授業の経験も豊富で、引き出しが非常に多くて助かっています。特別支援学級では、生徒のモチベーションとか授業に集中させることが難しい場合もあって、悩みながら授業を考えていましたが、ジョイス先生のアイディアも徐々に増えていきました。今では、アイディアが豊富なのでとても頼れる存在になっています。

その他には、研究授業の時にもALTの2人にすごく助けてもらっていますね。公開授業の打合せは、とても時間がかかるんです。見学者にどのようなものを観て頂くのか検討するため、ALTとの打合せも毎回、かなりの時間をかけてやっています。

QQE担当者 そうすると、ALTが村に住んでいるということは、打合せの時間を作りやすくしているという利点もありますね。

二瓶先生 そうなんです。公開授業の他にも英語のパフォーマンステストも手伝ってもらっています。 授業の中だけでは、英語の習熟度を個々に確認することは困難ですので、ALTには、英語のパフォーマンステスト(speaking listing)を年に2回実施しています。テストは別室に行っていただいて、生徒とALTが1対1で英語のパフォーマンステストを実施しています。

実施されている「パフォーマンステスト」について詳しく教えてください。

関先生 テストの評価は、授業で学習したものをするのですが、どこを切り口にするのかによって評価の尺度も変わるものだと思っています。リーディングなのか、音声なのかなど。どこに重きを置くかによって評価がかわると考えています。

二瓶先生いかがですか? パフォーマンステストは、関先生とも話し合ったりはしていますが、担当する生徒も学年も違いますので、何を評価するかは、お互い尊重しながらやっています。基本は、授業でやったことをベースにしていますね。テストはただの暗記型だけではなく、やはりその場で聞いて判断するやり取りを入れながら実施しています。ただ、あまりテストだけに時間も割けないですから、私の場合は1人5分以内でテストをお願いしていますね。それでも受け持っている生徒は50人いますので、それなりの時間がかかりますね。テストの時間はかけすぎず、かつポイントになることをALTには測ってもらいたいと思っています。テストだからといって、うつむき加減で受けるものじゃなくて、生徒のモチベーションにつながればと、声掛けに工夫しているんですよ。

私は生徒に「友達になってこい」っていうんですよ。 そうすると、生徒は「緊張したけど、結構楽しかった」と言ってきますね。 「そだばい、ゲイル先生に覚えてもらってえがったな。もっと話せるようになったらもっと覚えてもらえるなと」、テストをALTの先生とやり取りできる大切な機会としてうまく使っています。

QQE担当 それは、素晴らしい工夫ですね。テストは嫌なものではなくて、ALTの先生を独り占めして、自分を知ってもらうアピールタイムだと思えば、学習にも身が張りそうですね!

それでは、オンラインレッスンの支援としてのALTはいかがですか。

二瓶先生 オンラインレッスンは、今日見学頂いたように個々のサポートが一番大きいですね。ALTの先生たちは、普段から接しているので、どの生徒がどんな状態か分かっています。生徒のそばにさりげなく近寄っていって、生徒がオンラインで困っている様子を見てそっと助け船を出してくれますね。

今日はたまたま3人(教員2人とALT1人)で、オンラインを担当しましたが、本来は教師1人とALTが1人でオンラインの授業をやっています。接続がうまくいかないときは、教師1人が接続トラブルに対応していると、英語の指導はALTに1人でお願いすることになってしまいます。オンラインの場合は、教師1人だけだと足りないと思いますね。願わくは、ALT2人と担任教師1人の3人体制であれば、うまく回るのではないかと思います。

それから、今日は午前中の段階で2人の生徒がお休みでした。お昼までの間に、早退者4人に増え、急なオンラインレッスンの欠席を連絡することになります。欠席者の人数のお知らせは、授業の合間に私がしているので、どうしても連絡が遅れてしまったりすることがありあます。

2019年度よりNEW HORIZONで、学習した知識を実際に活用できる場として、QQEのオンラインレッスンで、フィリピン人教師に「英語の発表」をしてもらうスタイルに変更しましたが、生徒様の反応はいかがでしょうか。良かった点と改善点を教えてください。

二瓶先生 今日でオンラインは3回目なのですが、こどもたちの話している表情を見ると、概ねいい顔じゃないかなと思いますね。なんでいいのかというと、レッスンの中身はQQEにご苦労を掛けて、前年度のものから完全に作り変えて頂いたおかげですね。こどもたちが、「やった」という満足感が高いのではないかと思いますね。1つのまとまったものを最後までやり通すことができたことも満足感になったと感じています。授業が終わった後に、生徒たちが話していましたが、今まで学んだことや自分の経験したことを、英語を使ってオンラインの先生とやり取りをしながら、会話ができたのがよかったのではないでしょうか。これから受ける生徒もいますが、概ね良かったのではないかと思います。

繰り返しになりますが、今回の発表スタイルの教材は、まとまりのある英語をちゃんと意識していること、学んだことを使って会話をマスターするという姿勢もすごく良かった。今、英語は使いながら学べと言われているので、これをある程度の期間くり返すことができれば、効果があがると私たちは思っています。

改善点として考えられることは、アルファベットとかから英語を苦手としている子もいるんですよね。オンラインの宿命でもあると思いますが、1対1ならある程度は、受講者にあわせて進む利点がありますが、中にはその1対1であることに、大きなプレッシャーがあるような子もいて、どうしたら不安を軽減させてあげられるかなと思いますね。オンラインの教師に英語で話しかけられると、どんどん固まってしまって石のようになってしまう子もいますね。新しい教材は、絵もあったし、ワークシートを見ると次の展開が分かるので、言葉が分からなくても、自分たちでなんとか解釈して進むことができたのではないですかね。

関先生いかがですか?

以前の教材は、オンラインの先生が、英語で何を質問されたのか分からない生徒の気持ちことをくみ取って細かく説明をしてくれるんですが、余計わからなくなってしまって、固まった子もいました。 今回は、固まっている子はいませんでしたね。ワークシートのイラストを、指差しながら視覚的に進められたのが良かったと思います。オンライン授業後に、「英語を使って自分の気持ちをしゃべれた」と女の子たちが言っていましたね。こういうことが、子どもたちが一番やりたかったことだと思います。レッスンの流れも、ある程度NEW HRIZONを意識して作ってくれたということもありましたし、半年前にやった授業の内容だったので、少し忘れかけていたところもあったけど、「そうそう、あの時やった、やった」と思い出しながら、応えていたので、授業を生かすこともできました。その結果、こどもたちは、すごくやり切った感がありましたね。それに加えて、マニュアルで決められた会話じゃなくて、自分だけの会話ができたという特別感があったようですね。生徒は、個人を見てもらえたというような感覚があったんじゃないかな。今日は特に、英語が苦手だと思う子が、先生からすごく褒めていただいて、にこやかにオンラインのレッスンをやっていたのが、すごく嬉しかったですね。

QQE担当 関先生ありがとうございます。新しい発表スタイルの教材は、我々だけで作ったわけではなく、二瓶先生からのアドバイスのおかげで、良いものが作れたのだと思います。日々生徒の成長を見ていらっしゃる先生からのアドバイスは、教材を設計する際に、とても役に立つ情報でした。その教材を使って、今日オンラインのレッスンの受講の様子を見学させて頂き、生徒様の笑顔が見ることができてほっとしています。これからもご指導の程、よろしくお願いいたします。

ALTとオンライン教師に期待することはなんでしょうか。

二瓶先生 期待することを考えてみたんですが、もう十二分にやっていただいているので、特にないですね。私たちの目が届かないところも、ALTには見ていただいています。特にオンラインの接続が悪くなるとパソコンに日本人教師がはりつくので、教師ではなく管理者になってしまうんですよね。

関先生 ゲイル先生やジョイス先生は本当に優しいですよね。子どもたちが勉強しようと思っている時に、怒られてもなんの役にも立たないですよ。子どもたちが固まっていると、つい「ちゃんとやったの?」と言ってしまいがちですが、ゲイル先生は、生徒の肩をトントンとしてくれるんですよね。こどもたちは、「あっ認めてくれているんだ」と思うんですよね。だから安心しながら一生懸命やるんですよ。ALTは、どんなに間違った回答をしても、まずは生徒が頑張って言っている状況を認めて下さるので、生徒の意欲をちゃんとプラスにしてもくれますね。生徒の好きだという気持ちを、継続してもらっていることが何より大きな利点だと思っています。

オンラインの先生も、笑顔で[Good!] と、大きなリアクションをしてくれるので、子どもたちは「うれしい」と思うんですね。外国人はどういうスタンスで、私たちと関わっていくれるのか、子どもたちは興味があるんです。ゲイル先生とジョイス先生のように、こんな風に子どもたちと向き合って頂いている事が、QQEの最大の良いところです。

QQE一同:うれしいですねー! 本日はインタビューにご協力頂きまして、ありがとうございました。

現在、インターネット接続の改善案としてQQEが開発した「Classroom」の導入のご提案をさせて頂いています。環境設定などができれば、オンラインの授業の時でも、先生方が指導に集中できるような時間に変えることが期待できます。