「笑顔」

宮嵜智仁(学生)

宮嵜智仁

僕は笑顔が大好きです。特に子どもが作る笑顔は本当に大好きです。僕が世界を目指す理由はそんな笑顔を作れる存在になりたいからです。今までの大学生活の中で幸運にも3回海外に行く機会を得ることが出来ました。行ったのはアフリカのウガンダ、アジアのインドそしてヨーロッパのフランスです。どの地域も当然のことではありますが、生活様式も文化も全く異なっておりその違いに触れるたびに自分の殻がすこし破っているような気がしました。私が最初に海外に行く機会となったのはアフリカのウガンダでした。僕は小さい頃からこの地域に何かしらの魅力を感じていました。それはこの地域が日本とは環境が180度違う、動物が我が物顔で歩き回っているとされることに対する猛烈な好奇心に加えて子どもの頃から働いたりする辛い場所とされる場所って本当にそうなのかな?そうだったら自分が動かなきゃ、なんとかしなきゃ!という思いが根底にあったのだと思います。そして大学生になり、素晴らしい縁で繋がることができたウガンダ人の方といざ行くときになって自分はそのような環境に耐えられるのかなという思いといよいよ生まれて初めての海外に行くという高揚感でいっぱいでした。ほぼ2日かけて行ったウガンダは自分の想像をはるかに越える場所でした。もっと簡素な場所だと思っていたところは、豪勢な建物が立ち並び、本当に貧しいとされるような国なのかという印象がありました。ただ間違いなくそこは日本以外の世界で、自分の持ち物にはいつも最新の注意を払うこと、むやみやたらに人を信用してはいけない、水道水は飲んではダメということでした。最初は不自由に感じたことも滞在が長くなると意外にもそれが快適に思えることに驚きました。そんな滞在の中で一番楽しみにしていたのが、ウガンダの中の村に行くことでした。生まれて初めて車に長く乗りすぎてお尻が痛くなるなどの思いをしながらついた村ではたくさんの子どもが出迎えてくれました。そこにはテレビや支援をよびかける「かわいそうなこども」の姿はどこにもありませんでした。ただただ癒さられる、そんな笑顔を持った子どもたちだと思いました。そして自分が一番見たかった彼らの生活ぶりを見て体験した感想は、たくましいというものでした。そのたくましいはもちろん身体能力が優れているとかはもちろんですが、適応能力が非常に高いなと思いましたし、人に何かをしてもらった時に見せる感謝を表す時の笑顔、友達と遊びながら見せる笑顔など、日本人が考えたら厳しいと思う環境で生きながらもこんなに笑顔を見せてくれるんだということに驚きました。
僕が泊まった家の子どもに贈り物をしたときに見せてもらった笑顔は今でも脳裏に焼きついています。
今、日本の街中で見かける子どもたちが笑顔に生活できているかな?と思う瞬間があります。それはその子やその家庭が抱える問題があるからだと思います。またもっと世界に目を向ければ、毎日命の危機に瀕している子どもたちもいて、笑顔なんて言葉がとても遠いものになっている地域もあるとおもいます。実際僕はインドで3才ぐらいの子どもに泣きそうな顔で物乞いをされたことがあります。そのとき自分は衝撃的すぎてなにも反応できませんでした。この子はなんで笑顔で生活を送れないのかと考えました。僕は子どもの笑顔が最強の癒し効果をもち、戦争をも止めうる力があると思っています。子ども一人が笑顔になれば大人10人は幸せになれるとおもいます。僕はそんな子どもたちがもっと笑える社会を作りたいです。幸せとされる先進国でさえみんなが笑顔で生活することが難しいなら世界の事例をもっと知らなきゃ、行動しなきゃと僕は今思っています。何かを変える為にはそれ相応の力が社会で求められるとおもいます。僕はその為に世界に出てもっともおっと自分の目で見て感じなければならないとおもいます。僕ひとりで世界を変えることは難しいかもしれません。ただ子どもたちの笑顔を守るために必要な活動が出来るようになれば、そのきっかけを作り出すことはできるとおもいます。僕自身も世界も変える為に僕は世界を目指します。

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