「途上国で活動する」

takashi8(会社員)

takashi8

 5年前、アフリカで生活し、自分が何ができるのかを考えながら、気がつけば多くの人々に助けられ、そして学んだ貴重な日々。それがきっかけで、今度は途上国と日本をつなぐ役に立ちたいと考えています。私が世界を目指す理由は途上国で国際協力をしたいから。

   2009年青年海外協力隊に参加し、アフリカの南部に位置するザンビアという国の地方の学校で中学生に数学を教える機会を得ました。首都から10時間以上バスにゆられ、観光客が訪れることのない地方の町。日本では考えられないようなとても不憫な場所で生活していました。電気が使えるのは1日数時間、時には食べるものなく、大地を耕し野菜を育てるも乾季には井戸水さえなくなり野菜が全滅。水を確保するために水道をつなげるも水道管を90m盗まれ水不足に悩まされ、雨季にはバケツでひたすら雨水を貯め生活をしていました。そしてマラリアにも。。。また、生活環境同様大変だったのが、人々とのコミュニケーションです。言語も違う上に文化も違う。活動拠点であった学校では生徒に言葉が通じない、時には英語でさえ。約束は守られない。当たり前の感覚が全く通じない。かってアインシュタインは"Common sense is merely the deposit of prejudice laid down in the human mind before the age of 18.”といいました。まさにその通りだと。毎日がうまくいかないことばかり。とにかく自分ができないことが情けなく思え、何ができるのか悩みました。それでも周りの現地の人々は笑顔で迎え入れてくれました。だから続けることができました。始めはやることなすこと全てがうまくいかないことばかりでしたが、周りの人々に助けられ、自分自身が大きく変わりました。自分を理解してもらうには相手をまず理解することに努めること。自分ができることをこつこつ続けていけばいいのだと信じて活動し、最後には信頼を得ることができました。自分が教えた生徒からは”あなたの授業は今まで自分が受けた中で一番わかりやすい”、”授業が楽しい”などの言葉をもらえました。少しでも役にたつことができたのかと思うと、それが嬉しかった。良いこと、大変だったこといろいろあったけど、全てが自分にとって良い経験となり、今の自分を形成しています。異文化の中で活動することはとても大変です。しかし異なれば異なるほど得るものは大きいことを経験することができました。その魅力に取り憑かれたのか、また途上国で活動するために準備をしています。

   学生時代、一番苦手な科目は英語。英語を積極的にすることはありませんでした。高校時代は期末テストで最下位、そんな思い出さえもあります。それは自分が東北地方の保守的な小さな村で生まれ育ち、外国は常に遠い存在であり、英語を学習する目的が見えなかったから。そんな自分が海外の異文化、途上国に興味をもつようになり英語を勉強するとは思いもよりませんでした。今、英語を楽しみながら勉強できているのは自分がどうなりたいかイメージできているから、そして共にそれぞれ目的をもって勉強している仲間達がいるからだと思います。コミュニケーションにおいてメラビアンの法則は有名です。コミュニケーションは話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であるというものです。これは言語情報よりも聴覚、視覚情報が割合が大きいということですが、注目すべきは言語情報が7%影響しているということではないでしょうか。7%が言語情報であるならば言語はできれば確実にできないよりコミュニケーションがよくとれるということです。世界を目指すにはコミュニケーションが重要です。

 私が世界を目指す理由は、自分の知らない世界をもっともっと見たいから。そして、そこで誰かのために自分のできることをすることが自分の楽しみだからです。世界を目指すことで自分が変わり世界を変えることができる。そう信じています。

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