「フィリピンで学んだ自身の欠点とスウェーデンで学ぶ日本の未来
~30%から 80%への挑戦~ 」

森 敬暉

Yuta

日本の投票率は低いです。先日総選挙が行われましたが、なんと過去最低の投票率でした。そして私たち 20 代の投票率も年代別で最低と相変わらず低いです。この低投票率を改善する為に私は、総選挙前の今年 9 月から NPO 法人 YouthCreate の中野区学生議会というイベントを企画していました。日本では 20 代の約 35%しか投票に行きませんが、その一方で約 60%もの 20 代は政治に興味は持っています。この差の部分の 25%の人が選挙に行 ってくれるように、努力をしていくのが私達学生議会の仕事です。私が何故このような活動をしているかというと、日本の未来を決めるのは今の大人世代ですが、その未来を生きるのは私たち若者だからです。現在話し合われている問題の多くが顕在化してくるのは数 ヶ月後ではなく、数年、数十年後です。自分たちに深く影響する政策を何故自分たちの手で決定しないのでしょうか。自分が政治に関心を持ち、行動を起こすようになって初めて気付いたことは、私達若者の影響力の低さでした。それに絶望して投票しなくなる若者もいると思いますが、こうした姿勢もまた間違っているのではないかと私は感じます。私たちに不利益なこのシステムを変えるには、投票という現在採用されている手法を利用しないといけないのです。それなのに、自分たちの声は政治に届かない、政治に絶望したなどと嘆くだけでは何の解決にもならないと思います。

若者の政治参加に関して、日本は他国から学ぶべき事が多くあります。私はこの奨学金を獲得して英語を身に付け、海外での若者の高投票率を実現させている要因を学び、その恩恵を日本に還元したいです。日本でも学ぶ事が出来るのではという意見もあると思いますが、日本語の文献だけでは圧倒的に情報量が少なく、学習の範囲が大幅に制限されてしまいます。そこで世界の共通語である英語を習得し、英語で書かれた様々な文献を活用して大学での勉学へ役立てたいのです。

奨学金を得られた場合、私はこの 100 万円を 100 万円だけで終わらせることなく、自らの将来に続く使い方をします。具体的には大きく分けて二つの用途を考えています。日本国内で、実用的な英語スキルの向上を促進してくれる英語教室への投資と、高い若者投票率を誇るスウェーデンに選挙制度を学びにいくための留学費用、という二点です。留学費用といっても大学に長期で行くというわけではなく、サマースクールや現地の政治系 NPOなどに接触してインターンするといった用途です。スウェーデンでは 20 代の投票率が約80%にも昇ります。学校教育を通して政治を小さい頃から身近なものとして学ぶことで、若者の高投票率を可能なものにしています。私は現地に行くことで、本を読むだけでは十分伝わってこない生の声を聞いてみたいと思っています。

英語学習については、前回 QQEnglish に行ったことで、今の自分に何が足りないかが分かっています。QQEnglish に通うまでは、自分の英語力に欠落しているのは即座に日本語を英語に変換する能力だと思っていました。日本の英語教育に染まってきたため十分な知識は備わっていると思い込んでいたのです。しかしながら実際に私に足りてないものは、知識量だったのです。フィリピンで喋ろうと思っても言葉が出てきませんでした。しかしこれは多くの日本人英語話者が経験するように、喉元まで出かかっている言葉が出なかったのではなく、喉元まで出てくる言葉がなかったのです。そのため日本でもっと英語を学習してから海外に出てみたいと思います。

このようなチャンスは常に私の手の届かない位置にありました。私の英語に対する挑戦は高校生の時から始まります。当時から私は英語が苦手だったのですが、大学受験の時にどの大学に入学するにしても英語が必要であるという困難に直面しました。それにも関わらず、結果としては国際基督教大学という英語教育で著名な大学に合格することが出来ました。そこでこの機会を生かそうと、入学時には 1 年間の大学の集中的な英語授業を通して英語に対する苦手意識を払拭しようと決意していました。しかしながら 2 年生の後半にも差し掛かろうという今も、依然として英語が得意だとは言えず、大学提供の交換留学は、私の TOEFL の成績では届きませんでした。私の家は決して裕福ではないので私費留学は選択肢にはありません。そこで奨学金を利用した私費留学を検討してみるも、これらのプログラムも基本的に十分な英語のスコアがある人を対象としたものでした。だから今回、私は応募時点での英語力を問わない「らいこう奨学金」を見つけてまさに自分にぴったりだと歓喜しました。

最後に、私は世界に出ることを目指していますがやはり日本の事が大好きなので、海外で得た知識を日本で活かしたいです。ありがちな『海外を知っている、世界で活躍する日本人』ではなく、『海外を知っている、日本で活躍する日本人』になりたいです。

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