「『憧れの先輩』になるために」

S.Manabe(理系学生)

S.Manabe

18歳の頃、中学・高校と学校で英語を習ってきて何一つ話せない自分がいました。「新たな環境に進み、自分を変えたい」と思う反面、その一歩が踏み出せない・・・。しかし、3年前研究室に配属されてから私は少しずつ成長してきました。

18歳の頃の私は、ただがむしゃらに勉強していました。本屋に並ぶテキストや英語の資格試験の勉強を通し、学習方法は間違っていないはずなのに、結果が伴わない・・・。会話力は上達しない。もちろんネイティブの人とも話せない。「TOEICのスコア、ナンの役にも立たん!」と感じる日々。いつも強烈に何かが足りないと感じていました。そして、その答えは意外なところから見つかりました。それは研究室に配属が決まったその日に見つかりました。その日は、「自分に何かが足りないと感じていた日々」から「何が足りないかが明らかになった日」となりました。

私の研究室は理系で1日中研究や開発を行っています。私が研究室に入った当時、幅広く活躍する先輩方の姿に強い憧れを持ったのを覚えています。私にはとても想像のつかないようなアイディアを考え出して特許にしてしまう先輩方。最新技術を駆使して開発する姿、そしてその成果を国際学会において発表する姿、国際インターンシップで活躍する姿。当時の私は最初、そんなことが自分にもできると思っていなかったのですが、等身大で話をする先輩方を見ていて、不思議となぜか自分にもできると感じられるようになっていきました。そして、「具体的な高い目標」ができ、それがいつしか「私にも達成できると思うようになり」、同時に締め切りなどの時間的制約の中で「日常の生活の中に強い危機感」も生まれました。そして気づけば研究を通して英語のスキルもどんどん上達していきました。

研究室に配属となり3年経って、私が見つけた『人が成長する秘訣』をお教えします!それは、「チカラいっぱい高い目標」、「その目標を達成できるという思い」、そして時間的に「ヤバいと思う危機感」の3つの心の栄養素です。そして、この3つをちょうど良い絶妙なバランスで保ち続けることで、最高のモチベーションで取り組むことができるようになりました。その結果として常に挑戦し続けることで成果が上がってきました。そして、このように考えるようになってからは18歳の頃に感じていた不愉快な気持ちはまったくありません。これは、英語の勉強や研究室の活動以外でも同じだと思うので、皆さんもこの3つの栄養素を自分自身に適切に与え続けることを意識してみてください。きっと変わってくると思います。

自分でもやれると信じて努力していく毎日。自分でも不思議なくらいですが、楽しみながら次々と研究室内での目標を達成できています。もちろん、うまくいくことだけではありません。時には夜遅くまで研究室に残っても成果が生まれないこともあるし、未だにどうしようもない失敗をしてしまうこともあります。しかし、自分の成長を実感出来ています。何かをできるようになるたびに足りない他の何かを発見していきます。それがとても楽しいです。

3年の研究室での活動を通して、海外の最前線で活躍する技術者の情熱や、第一線で新たな技術を切り開いていく研究者の方々に出会うことができました。その方たちと直接話す経験を通し、私も将来は日本を代表する技術者または研究者として海外で活躍したいという思いは強くなっていきました。このまま日本にいてはつまらないとも直感的に感じるようにもなってきました。実践で使える英語を身につけることは、今後の私の仕事、生活の中で必須だと感じています。私は今回の奨学金を使ってセブ島の留学を通して、実践で使える英語を身につけたいと考えています。

研究室に配属となって3年たった今、研究室の中で「先輩」となりました。研究室に入った当時の先輩方のように自分が憧れとなるようなかっこいい先輩に成長できているかはわかりません。けれど、今の私の目標は後輩に憧れられるような先輩になることです!来年、研究室での「先輩」として後輩に見せる姿。それは、このコンテストを通して海外に出る!ことです。

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