「海の生き物の大切さを世界に広めたい」

河合晴義(生物イラストレーター)

河合晴義

皆さんはクジラを見た事があるでしょうか。恐らく多くの人は無いのではないかと思います。海には多くの不思議な生き物がいますが、実際に見る事は大変難しいものがほとんどです。私は誰でも海の生き物を体感できる事を目的にしたバーチャル動物展示システムを作っています。名前はライトアニマルと言います。英語を習得して、私はこのライトアニマルを世界の環境教育に活かしたいと考えています。ライトアニマルの仕組みは基本的には単純です。CG(コンピュータグラフィックス)で再現した動物をプロジェクターで実物大で映す、それだけです。ですが、他にはない多くの特徴を持ちます。一つにはライトアニマルはあらゆる海の生き物を展示できます。世界最大の生物クジラも実物大で簡単に展示できます。さらに生き物はインタラクティブに動きます。誰でもクジラとのコミュニケーションを楽しみ、形態や生態について学ぶ事ができます。ライトアニマルがもたらす効果は娯楽や教育だけではありません。イルカの代わりにショーをしたり、子育て中の生き物の代わりに展示して、展示生物の負担を減らす事ができます。展示に必要な機材や電力も少ないため、生き物や環境に優しいエコな水族館が実現できます。ライトアニマルは世界でも類のないコンセプトで作られた、新しいバーチャル動物展示システムです。世界には海から遠く離れた所にいる人が大勢います。ライトアニマルを使って、経済力や、健康や、住んでいる場所に関係なく、海の生き物を誰もが楽しみ、学べる機会を作る事が私の夢です。温暖化や化学汚染、開発などで環境が日々悪化している現在、私たち自身が今後も生きるためには、人間以外の生き物を知り、生態系を壊さないよう彼らに配慮した生き方をする必要があります。ライトアニマルはそのお手伝いができると考えています。ライトアニマルは4年前から開発を始め、関東を中心に日本の各地で展示を行ってきました。さらに今年の3月にはイギリスで行われた海洋生物保護イベントに招待され、展示を行いました。そこで世界中から集まった動物研究者や環境保護団体から高い評価を頂く事ができました。正確にはそんな気がしました。実は私はほとんど英語を話す事ができません。なので、かすかに聞き取れる「オーマイゴッド」や「アンビリーバブル」などの言葉の断片や彼らの表情から、そう判断しました。もしあの時、私が英語を話す事が出来たら、そしてライトアニマルについて適切に説明する事ができたら、今とは違う人生が開けていたかもしれません。帰りの飛行機の中で、英語の勉強をサボってきた事を心から後悔しました。そこで帰国後、QQイングリッシュで英会話の勉強を始めました。正直なところ、私は語学が得意ではありません。若くもなく、地に足の着いた生き方をしろと周囲から諌められる事もあります。ですが、世界の環境教育に関わる事は私の長年の夢でした。そしてようやく今年、その切っ掛けを掴めました。自分の夢をかなえる為に、もう一度学生に戻ったつもりで英語を勉強したいと思っています。
参考資料
ライトアニマル ウェブサイト http://www.lightanimal.net/
子供たちの反応をまとめた動画 https://www.youtube.com/watch?v=393vchPo_fI
その他の動画 https://www.youtube.com/user/LightAnimalTV

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