「小さな所信表明」

aya(アルバイト)

aya

20代も残すところ一ヶ月となり、しみじみと振り返ってみた。学生の頃は本気で遊んだ。社会人になって本気の恋愛もしたな。そして、一つだけ本気でやってないことを思い出した。英語だ。

一年前、英語を使う仕事に就きたいというありふれた夢を叶えるべく退職し、フィリピンへ語学留学に行った。海外経験がなく、英語が大嫌いだった私にとって、カランメソッドはきつかった。5コマ目にもなると常に頭痛がしていた。
そして入学して一週間後、気管支炎になったことを理由に授業に出なくなった。私はいつしか、学校のカフェテリアにしか現れない謎の学生として先生達の間で話題になっていた。結局、学校は三週間で卒業。参考書を沢山抱えた妙なバックパッカーとして旅を始め、アジア各国を巡った。旅先では沢山のものに出会え、本当に良い経験になった。ありきたりだけれど、価値観が変わった。

私はこの旅を通じて、日本の学校教育の質の高さに気付くことが出来た。日本人は高い能力があるのだから、英語を使えるようになればもっと世界で戦える。もっと英語が使える日本人を増やしたい、日本の英語教育を変えたい-------そこで気付いた。そもそも、私自身が英語を使えないと何も始まらない、と。

だから私は本気で英語を身につけるため、ここへ応募した。一年前は挫折してしまったカランメソッドの良さを実感できるようになったため、再挑戦するためフィリピンへ行くことに決めた。そして、卒業後は長年の夢であったデンマークにあるIPCというインターナショナルスクールに通い、英語で宗教や文化について議論する学生生活を送る。帰国後は英語教育の現状を変えられるよう頑張ってみたい。世界のことを英語でダイレクトに理解できる子どもを増やしたい。

そう決めた日から、オンライン英会話でカランメソッドを始めた。アルバイトの休憩時間も英文法の勉強を始めた。今更かも知れない。また挫折するかも知れない。ものすごく不安だし、ものすごく”正社員募集!”に誘惑されるけど、頑張ると決めたことに迷いはない。心なんて一生不安なんだから、後悔しない方を選んでいくしかない。

私はSNSも使わないし、人の多い所にはあまり行かない消極的な人間だ。そんな私の小さな所信表明は終わった。あとは自分の殻からひょっこり出て、実行するのみだ。

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