【専門家コラム】子どもを英語ギライにしないために注意したい3つのコト

子どもを英語ギライにしないために注意したい3つのコト

 

■はじめに

2020年から小学校でも英語学習が必修化されました。それに伴って、英語を学ばせようとする保護者の方が増えてきています。早くから習わせないと差がついてしまうと焦る保護者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

しかしアプローチの仕方を一歩間違うと、この先ずっと英語が嫌いな子になってしまうおそれがあるため注意が必要です。

 

この記事では、英語を始めるにあたって子どもを英語ギライにしないためにはどうすればよいのか、そのヒントについてお話しします。

 

■子どもを英語ギライにしないための3つのヒント

子どもが英語を習い始めるとなった場合、どこで習わせるか、どんな教材をやるかなどに目が行きがちです。

 

特に教材については、子ども向けの英語教材が数限りなく出ていますから、どの教材がおすすめなのかについて真剣に悩んでしまう保護者の方が多くいらっしゃいます。

 

実は、、、何を使って学ばせるかはそれほど重要ではありません。

それよりもはるかに大切なのはマインドセットの部分だったりします。

 

マインドセット、要は語学に対する意識付けの問題です。

これは、大人が語学を始める際にも同じように大切なこと。

初めて外国語に触れ語学を始める子どもにとっては大人以上に重要なことなのです。

 

どのような気持ちで語学に触れていくか、その気持ちの部分を正しく作くるサポートをすること、もっとシンプルにいってしまえば、英語が嫌いにならない工夫をしてあげることが何よりも大切です。

 

そうはいっても、具体的にどうすればよいのか悩ましいのが実状で。

そこでここからは、子どもを英語ギライにしないための具体的ヒントをご紹介していきたいと思います。

 

 

大事なのはメンタルブロックを作らないような工夫をする

 

メンタルブロック、聞き慣れない言葉かもしれませんね。

「マイナスの観念」があると、どんなに学んでも力は伸びません。学習の効果を上げるためにはマイナスの概念を作らないことがいちばん大切なことなのです。

どんな分野の学習に関しても言えることですが、特に語学学習では大事です。

極論を言えば、これさえなくなれば語学を上達させることは難しいことではありません。

日本人は英語に対するメンタルブロックが強く、語学は難しいと思っている人が多いですね。そして、そこを課題認識できていないため、この問題と向き合うことが少ないようです。そのため、子どもに英語を習わせるとなった場合でも、保護者が持つメンタルブロックの影響を受けがちなのです。

メンタルブロックが形成されないためにはどのようなことを意識すべきでしょうか。具体的には、次の3つのことが大切です。

 

その1「勉強」という観念を植え付けない

まず、英語を勉強と捉えないような工夫をしてあげましょう。ここでいう勉強とは、学校で学ぶ国語や算数などの他の教科と同じタイプの存在で、どちらかというと「やらなければいけないモノ」というニュアンスのものを指します。

頑張って覚えなくてはいけない、できるようにならなければいけないものだとなった瞬間、人は受け身の姿勢になってしまいます。「やらなければいけない」という義務感を感じた瞬間、モチベーションが下がってしまった体験は大人でもよくあることだと思います。これが子どもだとなおさら顕著に効果の違いが表れます。ですから、学習のし始めであまり乗り気ではないのにノルマを課すとか ドリルを強制するとか、そういった触れさせ方は避けた方が良いですね。

 

その2 親が英語を楽しむ姿を見せる

子どもに英語を学ばせようと考えている親御さんの中には、英語に苦手意識を抱えたまま大人になってしまったという人も少なくはないと思います。「自分は英語で苦労したから子どもには英語が得意になってもらいたい」このような思いを抱くのも親心。

同級生がみんな英会話スクールに通い始めたからうちの子も早く始めさせないと遅れてしまう、こうした焦りからの行動は、義務感を感じさせてしまう要素となり子どもが英語ギライとなってしまうきっかけとなりがちです。同様に、親自身「苦手・・」と英語を敬遠するのは好ましくありません。

親がそうした雰囲気を醸し出していた場合、子どもは敏感にそれを感じ取ってしまいます。是非、英語は楽しいよ!という雰囲気を作ってあげてください。ここは一番注意してほしいところです。

英語アレルギーがある親御さんには頭の痛い問題かもしれません。

この解決策の1つとしては、保護者の皆様が英語を学び直すのも一つの方法です。

オンライン英会話などは手軽に学べますし、家族で利用しやすい価格帯のサービスもありますので、家族みんなが英語に触れるという環境をより作りやすいですね。教材も一昔前より格段に良くなっていますので学びやすくなっています。「学生時代には嫌いだったけど今勉強してみると意外と楽しいかも」と親御さんが英語学習の魅力を再発見できれば、子どもにも必ず英語学習に対してよいイメージが伝わります。

 

英語を身につけることでできるようになることをイメージさせる

 

英語を学ばせるときに、子どもに対して「英語ができるようになるメリット」を説く親御さんは少なくありません。英語ができれば将来受験で有利だとか、就職に有利だとかそういうことを言い聞かせて英語を真面目に学ぶように促すというパターンです。

 

ですが、これは子どもの英語を習わせる場合にはそれほど効果的ではありません。子どもからしてみれば、将来就職に有利になるかどうかなどというのは、臨場感を持ってイメージできることではありませんからモチベーションにはなりにくいのです。

 

また、「○○しないために頑張りなさい」というような不安を動機とした学習は子どもの場合好ましくありません。そうではなく、英語ができるとこんな所に行ける、こんな人とも友だちになれるかもしれないなどの前向きな動機付けがポイントです。「いろんな国の困っている人を助けてあげられるよ」の言葉に優しい気持ちから頑張るお子さんもいらっしゃいます。

 

そういったワクワク感を持てるようになれば、子どもの学習に対するモチベーションは一気に上がります。英語ができるようになるとこんなに楽しいことがあるよという風に、プラスの方向へ意識が向くようにしてあげることが大切です。

 

その3.外国文化に触れる機会を増やす

 

英語学習において、「その国の文化に興味を持つこと」の効果は絶大です。積極的に外国文化に触れられる機会を設けてみてください。

 

海外の面白いニュースについて話題にする。フードフェスを訪ねて外国の雰囲気を味わってみる、外国のお菓子や料理にチャレンジしてみる。等々海外に行かなくても機会はいくらでもあります。

英語は言葉だけを覚えればいいというものではありません。色々な国の文化背景や人々の考え方、そうしたことをトータルで学び、尊重していける価値観を養っていくのが語学を学ぶことの本質です。これからの時代はより国際感覚を持った人たちが求められていきますね。

子どものうちに自然に触れていくことで抵抗なく受け入れられるようになると思います。。

 

さいごに

子どもはひとたび好奇心を持って学び始めれば、大人が驚くようなスピードでスキルも知識も吸収していきます。大人がまず取り組むことは英語に興味を持てる環境を整えてあげることなのです。

 

英語ができるようになることは、子どもの可能性がどんどん広がることに繋がります。ぜひ、英語が好きな子になるようサポートしてあげてください。

 

さびねこ

【自己紹介】

英検1級取得後、英語講師を経て、フリーランスで翻訳・ライティング業務を行う。

【英語力・指導経験】

都内の大学(法学部法律学科)大学在学中に英検1級に独学で合格。

その後、英会話スクールにて、幼児クラスから、小学生向けクラス、そして、高校生・社会人クラスと一通り担当。

独学で英語をマスターし他経験、指導経験から、学習者としての視点と指導者としての視点双方から発信しています。

【資格およびスキル等】

・英検1級・法律英語

・スペイン語、イタリア語、インドネシア語会話(まだ初級~中級レベル)