【専門家コラム】小学生は何歳から英検を取るべきか。小学2年生から始める英検受験構想

小学生は何歳から英検を取るべきか。小学2年生から始める英検受験構想

 

■実用英語技能検定は必要か

2020年度から、小学校でも正式科目として英語が導入されました。

 

そのため多くの保護者の方や小学校関係者の方々は多いに戸惑ったことでしょう。

これからの日本において、英語を話せないことは大きな不利を背負うことであることは明白だが、いつから、どのように学ばせれば良いのだろうと困った方も多いのではないでしょうか。

私は現在も英会話教室で英文法や実用英語技能検定(以下英検)対策を、小・中学生を主な対象に教えていますが、その教えてきた生徒たちや実体験から少し話をさせて下さい。

 

英語の勉強はどんなに遅くとも小学2年生から始めるべきです。

 

理由は後程詳しく述べますが、小学生の段階から大学入試を視野に入れ、学習の過密さをある程度親が管理していく方がよいからです。

また、色々な保護者の方々が口を揃えて訪ねて来られます。

 

「うちの子はまだ小学3年生。英検なんてまだ早いだろうし、英検Jr.からで良いんじゃないですか。」

「中学生に入ってからで良くないですか。小学生から試験試験って、子供にはもっと楽しく英語を学んで欲しいと考えているんですけど。」

「そもそも英検取ることに意味何かあるんですか。」

 

勿論色々な考え方がありますので、一概にこれは間違っている、これが正しいと断言することはできませんし、子どもにも得意不得意があるのは当然の話です。

 

しかし、親世代であるあなたの価値観だけで、今の時流を語るのは少し危ないことも知っておくべきだと思います。

何故英検が英語学習に求められるのか。

何故小学2年生から英語を始めるべきかなのか。

をお話していきたいと思います。

 

■何故、英検なのか

英検受験を強く勧める理由は、受験や就職に役立つためというのもありますが、一番は親子のモチベーションを維持するためです。

人は目標がないと努力を続けることが難しく、また学習の多くは具体的な成長具合がわかりにくいためです。何年も英会話教室に通わせているのに、まったく子どもの英会話力向上が感じられない、という方も少なくないと思います。その点試験は、合格のために具体的な努力をしますし、結果が点数で表示されます。

 

私は賞状を片手に笑顔で、次の級も頑張ると前向きな発言をする多くの生徒を見てきました。

 

成功体験は、子どもを前向きにしますし、それを見た保護者の方々も応援する気になります。小学生、特に低学年の勉強は親と子の二人三脚であることを忘れてはなりません。

 

■何故、小学2年生からなのか

逆算してみましょう。例えば、難関私立大学や英語に強い大学入試問題は、英検準1級相当の難しさです。

 

つまり高校3年生までの間に準1級合格が望ましいですが、受験科目は多く、他科目の勉強時間や負担を考えると、高校2年生の中盤くらいである程度合格に近い力を有していることが理想です。

 

そのためには、高校1年生の段階で遅くとも2級取得が求められますし、中学3年生、理想を言えば中学2年生までに準2級の合格が求められます。

 

これはつまり、英検3級合格を中学一年生の前半で取得することを意味します。

 

それが大学受験への大きな準備であることを、保護者の方々は知っておくべきことです。

英検3級というと、以前は中学3年生修了相当の難易度と言われており、そう認識されている保護者の方も多いのではないでしょうか。この級から作文や面接試験も加わります。

 

中学校に入ってHello. Nice to meet you. と授業で学んでいる傍ら、お子様は中学生修了程度の英検合格を目指すのです。

 

作文試験があるので、英単語を読める、聞いて意味がわかるだけでは足りませんし、一定以上の文法理解が求められます。

 

それもお子様は初めての定期テストや部活動で疲弊している中で目指す必要があるのです。お子様へのストレスはとても高いものでしょう。

それを先読みして、少しでも負担を和らげてあげるのが、親の役割ではないでしょうか。

3級の作文で求められる内容は、

 

I want to play tennis with my friends because I really love playing tennis.

 

程度の文を25語から35語でまとめるのものです。

それを小学生の間にある程度自力で書けるようにするためには、小学5年生の段階で4級取得、もしくはそれに近いだけのものが求められます。

 

どうでしょうか。小学2年生から英語を学び始める。それすら遅いのではないかと思いませんか。

 

 

■英検の難易度と学習方法

英検は5級から始まり、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の7段階で、お子様が帰国子女や海外移住を目標としていない限り、目標は大学入試を考え準1級で良いでしょう。

英検5級は読解25問、聴解25問の50問850点満点で、合格点は419点。今までの合格者を見ていると、30問程正解すれば合格です。

 

小学生の多くは、ここが最初の難関です。

 

内容としては4択(リスニング一部、三部は3択)が基本で、必修英単語は身近なもの(dog, house, teacher, school)や数字、天気、季節(fifteen, second, rainy, winter)と基本的な動詞(eat, have, like, read)などが挙げられます。

 

これらの必修とも言える英単語は、毎年のように繰り返し出題されます。最初は書けなくても良いので、自力で読め、意味がわかるようになるまで練習を一緒にしましょう。

 

単語帳や対策本を否定する気はありませんが、過去問を解きつつ学習者が自分でノートにまとめることをお勧めします。全ての級の単語帳を買う必要はありません。5級で出てくる単語は4級でも出てきますし、4級で出る単語は3級でも当然出ます。

 

解いて丸付けして、解説を受けてまた同じ問題を解く。これを3年分(9回分)ほど学べば合格点に届く生徒が大半でした。

 

また、多くの小学校低学年の子どもには、自力で英語の勉強は難しいです。

 

試験合格は保護者の力50%、本人の力50%と最初から覚悟が必要です。

 

塾に通うかどうかは、大きな問題ではありません。保護者の方々の熱意とお子様の意欲が最も重要です。

 

最初はアルファベットから学び、日本語と違い一文字で複数の発音があることを、CDなどを通して体感させましょう。お子様の集中力が続かない場合は、目でアルファベットを見ながらCDの音声を真似て発音するところから始めましょう。

 

いきなり英単語を書けるようになる必要はありません。

 

英検で最初に求められることは、読めて、意味がわかること。また、文全体の内容がわからずとも、単語単語から内容を想像し、空所に入りそうな適切な英単語を考える力だからです。

文法知識も勿論大切ですが、小学校低学年のうちはとにかく問題に出てくる単語や文章をひたすら音読し、和訳できるようにしましょう。多くの子供は理論ではなく、感覚や音の響きで、まるでネイティブスピーカーのような感覚で正解を導きます。

日頃から車での移動時間や隙間時間、寝る前など毎日英語を見る、聞く習慣をつけましょう。小学5、6年生の段階で英検4、5級を取得している生徒は決して少なくないです。

 

最後に

今まで述べてきたことをまとめると、

 

・英語は小学2年生から学ぶことがおすすめ

・英語勉強は親と子の二人三脚が必要(子供だけに任せない)

・高校3年生で英検準1級取得を目指す

 

の3点です。これは私の英語指導経験、保護者の方々と話し、多くの生徒を教え、合格の一助となればと努力してきた者の体験談から基づく一意見に過ぎません。

 

英検はいらない、小学2年生からでは遅すぎるという意見もあるかと思いますし、大学に行く気はないという方もいらっしゃることでしょう。

 

しかし、お子様の英語力のせいで行きたい進路を目指せない、という悲しい事態を避けるためには、小学生の頃からの学習計画は必要不可欠であると確信しております。

 

この記事が、少しでも多くの英語学習者や保護者の方々の役に立てば幸いです。

 

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さびねこ

【自己紹介】

英検1級取得後、英語講師を経て、フリーランスで翻訳・ライティング業務を行う。

【英語力・指導経験】

都内の大学(法学部法律学科)大学在学中に英検1級に独学で合格。

その後、英会話スクールにて、幼児クラスから、小学生向けクラス、そして、高校生・社会人クラスと一通り担当。

独学で英語をマスターし他経験、指導経験から、学習者としての視点と指導者としての視点双方から発信しています。

【資格およびスキル等】

・英検1級・法律英語

・スペイン語、イタリア語、インドネシア語会話(まだ初級~中級レベル)